[アップデート]HCP Terraform・Terraform Enterpriseでプロジェクトレベルのエージェントプール割当ができるようになりました
HCP TerraformとTerraform Enterpriseでプロジェクトレベルでエージェントプールの割り当てができるようになりました。
Terraform now supports assigning agent pools at the project level
エージェントプールとは
HCP TerraformとTerraform Enterpriseには、Terraform Agentという機能があります。
これは、ユーザー管理のインフラ(オンプレやEC2等)上でTerraformを実行するための機能です。
Terraform Agent用のユーザー管理のインフラをグループしたものがエージェントプールです。
何が嬉しい?
プロジェクトレベルでのTerraform実行環境の制御が容易になりました。
今回のアップデートでプロジェクト※レベルでエージェントプールの割当ができるようになりました。(これまでは、組織とワークスペースレベルが可能)
システム単位で費用を分離するためなどの理由で、エージェントプールを分けることがあると思います。
今までは、ワークスペース作成毎にエージェントプールを設定する必要があり、手間や設定漏れのリスクがありました。
プロジェクトレベルで設定することで、設定が容易になりました。
※ ワークスペースをまとめる単位
やってみた
設定対象のプロジェクト -> Settings -> Generalの順に選択します。
Execution Mode -> Agent(custom) -> Agent pool -> <任意のAgent Poolを選択> -> Update projectの順に選択します。

プロジェクト内に作成したワークスペースでRunを行うと、エージェント上で実行されていることを確認できました。


ちなみに、他の実行モードと同様にワークスペース側で上書き可能です。
ワークスペースでは、デフォルトではProject Defaultの実行モードが適用されています。
Project Settingで変更するとProject Default設定のワークスペース側に一括で適用されるため、プロジェクト配下でエージェントを使いたくないワークスペースがあれば事前に別プロジェクトに移動する or 実行モードを指定しておくことをおすすめします。
おわりに
先週のArmサポートに続きTerraform Agentのアップデートでした。
HCP Terraform AgentとTerraform EnterpriseがArmアーキテクチャをサポートしました | DevelopersIO
Terraform Agentも日々使い勝手がよくなっていますね。







