[アップデート]HCP Terraform・Terraform Enterpriseでプロジェクトレベルのエージェントプール割当ができるようになりました

[アップデート]HCP Terraform・Terraform Enterpriseでプロジェクトレベルのエージェントプール割当ができるようになりました

2025.08.21

HCP TerraformとTerraform Enterpriseでプロジェクトレベルでエージェントプールの割り当てができるようになりました。

Terraform now supports assigning agent pools at the project level

エージェントプールとは

HCP TerraformとTerraform Enterpriseには、Terraform Agentという機能があります。

これは、ユーザー管理のインフラ(オンプレやEC2等)上でTerraformを実行するための機能です。

Terraform Agent用のユーザー管理のインフラをグループしたものがエージェントプールです。

何が嬉しい?

プロジェクトレベルでのTerraform実行環境の制御が容易になりました。

今回のアップデートでプロジェクト※レベルでエージェントプールの割当ができるようになりました。(これまでは、組織とワークスペースレベルが可能)

システム単位で費用を分離するためなどの理由で、エージェントプールを分けることがあると思います。

今までは、ワークスペース作成毎にエージェントプールを設定する必要があり、手間や設定漏れのリスクがありました。

プロジェクトレベルで設定することで、設定が容易になりました。

※ ワークスペースをまとめる単位

やってみた

設定対象のプロジェクト -> Settings -> Generalの順に選択します。

Execution Mode -> Agent(custom) -> Agent pool -> <任意のAgent Poolを選択> -> Update projectの順に選択します。

General_settings___sato-masaki-ephemeral___classmethod-sandbox___HCP_Terraform.png

プロジェクト内に作成したワークスペースでRunを行うと、エージェント上で実行されていることを確認できました。

General_Settings___classmethod-sandbox___HCP_Terraform.png

run-TZhFMiwrJRp3inu3___Runs___classmethod-sandbox___HCP_Terraform.png

ちなみに、他の実行モードと同様にワークスペース側で上書き可能です。

ワークスペースでは、デフォルトではProject Defaultの実行モードが適用されています。

Project Settingで変更するとProject Default設定のワークスペース側に一括で適用されるため、プロジェクト配下でエージェントを使いたくないワークスペースがあれば事前に別プロジェクトに移動する or 実行モードを指定しておくことをおすすめします。

おわりに

先週のArmサポートに続きTerraform Agentのアップデートでした。

HCP Terraform AgentとTerraform EnterpriseがArmアーキテクチャをサポートしました | DevelopersIO

Terraform Agentも日々使い勝手がよくなっていますね。

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