「平成ネット史(仮)展」でエモ懐かしさを浴びた日
先々週ですが、1月11日から14日に行われた「平成ネット史(仮)展」に行ってきました。SNSではオンエア前から話題になっていたNHKの番組「平成ネット史(仮)」の企画展です。Windows95という、いまや古代兵器扱いのOSでネットを始めたインターネット老人会メンバーとしては行かないわけがありませんでした。
長蛇の大人気イベント
90年代から今日まで人々の生活を支えてきたインターネット。個人ホームページからVtuberまで実にさまざまなカルチャーが生まれたものです。それをまとめて紹介する今回の展示には子連れもいるし高校生もいるという具合で多彩な世代が集まりました。最終日午後のヒカリエには長蛇の列が。
【待ち時間の情報】 今現在(15:17)待ち時間がとても長くなっています。
顔認証ありのログイン→90分 顔認証なしのROM専→50分
もともとは最終入場は18:30の予定でしたが、待機列が伸びているため早まる可能性が高いと思われます。体験されたい方は余裕を持ってお越しください。#平成ネット史 展 pic.twitter.com/8FAfwVuvdv
— NHK 平成ネット史(仮) (@nhk_nethistory) 2019年1月14日
上に書いてある顔認証というのは会場内の展示物との連動に使うもので、1時間しっかり待っての入場でした。長い…とはいえ、その行列も前や後ろで「おれのインターネットといえばmixiだったよ」「私は魔法のiらんどだなー」といった会話が交わされており、押し寄せるわかりみで退屈しませんでしたね。
この20年、本当いろんなことあったよね
ようやくの入場、入り口からWindows95がカマしてきます。懐かしい。
こんな感じで展示のメインは大きなネット年表でした。紹介されているものはWebコンテンツというよりポケベルやプリクラなど、広い意味での通信だったりユースカルチャーだったり。ひさしぶりに「小室哲哉のYOU ARE THE ONE」「TK presentsこねっと」なんて文字を見た日には「ときには満たされず叫んだこともあったね」って懐かしい気持ちになっちゃった。
顔認証コンテンツはこの年表の中に織り込まれています。例えばプリクラを紹介するとこにはモニタが設置され、「ここに立つ」の案内に沿って向き合ってみるとこう。
まじ卍のほう確かに頂戴しました。もっと明るい顔すればよかった。ほかにもアスキーアート風に変換してくれるとか、前略プロフ調の画面を作ってくれるだとかいろいろありました。のちのち消したくなる黒歴史をアップロードしてからがインターネットの本番ですよね。
2chの歴史みたくなったぞゴルァ
2000年以降は比較的2ちゃんねる発のカルチャーが多く紹介されていました。ありましたねー閉鎖騒動。
年表とは別で「あなたにとってのインターネットとは」的な掲示板(リアルのほう)があったのですが、「ぬるぽ」って言葉ガッ書いてあったりしてノスタルジーが爆発していました。
来場者が会場スタッフに「鮫島事件については?」と尋ねたら「それを書いたら消されちゃうんで…ていうか鮫島事件てなんですか?」というやりとりもマジでしていたので、なんていうかよかったです。
こういう振り返りイベントたくさん観たい
このイベントでは連日トークセッションも行われました。それもDPZ、侍魂というインターネット感ある面々で心にあたたかいものが降り注いだ感あります。セッションブースは“当時の雰囲気”を残すオーパーツたちがたくさんあって…なつかしーと思いながら写真を撮っていたら、別のクラスメソッド社員も来てて家族写真を撮ろうとしてました。そうだよな、来るよな。
自分が歩んできたようなインターネットコンテンツの扱いが少なかったりして「歴史観については人それぞれだな?!」と思ったのが正直なところですが、まあそもそも歴史年表はそれこそインターネットに色々あるしね。なにより集まった人たちの漂わせるカルマがすごく新鮮なイベントでした。