AlteryxDesignerでエラーが起きたときの心構えについて
皆さんこんにちは、清水です。
今日はAlteryx Designerを利用していて、エラーが発生した時の対処方法についてまとめてみます。Alteryx Designerの初学者の方のご参考になれば幸いです。
エラーメッセージについて
エラーメッセージはどこに表示されているのか
以下のようにデフォルトの画面配置の場合、WFを実行した後の「結果」ウィンドウが画面下部に表示されています。(赤枠で囲った箇所になります)
そして、「結果」ウィンドウに赤字で書かれている箇所がエラーメッセージになります。また上部のキャンバスエリアに、エラー箇所のツールに「!」マークがついているので、そちらからもWF処理のどの部分でエラーが発生しているかがわかります。
わかりにくいエラー内容の時
上記の内容の場合だと、エラー内容が分かりやすいのですが、時々わかりにくい内容のものが存在していることがあります。
そもそも、日本語表記にしているのに途中から「You have found a bug.…」といったような途中から英語のエラー内容が表示されています。これはどういうことかといいますと、Alteryx社はアメリカ企業のため、デフォルトが英語表記になっています。
そのためこのような、日本語翻訳に対応していない、もしくは対応していても意味がわかりにくいといった場合があります。
ではこのような場合、テクニカルサポートに問合せする前に、ご自身で先に対応できるポイントをご紹介します。
エラーに遭遇したら
1. 言語表記を英語に変更し、エラーメッセージの変化を確認する
Alteryx Designerの表示言語を、英語に変更して再度WFを実行してみると、日本語の時には表示されなかったエラーメッセージが全文表示されるようになりました。
エラーメッセージが正しく確認できるようになると、以下のAlteryx社公式のコミュニティにて、同様の事例がないか探すことが可能になります。(英語のみ)
例えば上記のエラー内容と同じようなメッセージが表示されたといったケースが、他の方からも報告が上がっているのが確認できます。 (ただし同じエラーメッセージでも、原因が多岐にわたる場合もありますので、正確な原因特定の際には製品サポートまでご連絡ください)
2. エラーが発生しているWFのアイコンをすべてコピーし、新しいキャンバスに貼り付けし実行してみる
この先は、Alteryx特有の切り分けというより一般的なトラブルシュートの内容ですが、エラーが発生しているWFでのみ起きているのか、それ以外でも起きるのか原因を切り分けします。
新しいWFでも同様にエラーが発生する場合は、不特定多数でエラーが起きている可能性が高くなりますので、1番同様にコミュニティサイトにて、同様の事例がないか調べてみることをお勧めします。
3. ログの確認
あらかじめログのファイルの保存先を設定しておくと、ログファイルが保管されますので、「結果」ウィンドウを閉じた後でもエラー内容をあとから見直すことが可能です。このログは オプション > ユーザー設定 > ユーザー設定の編集からの設定でロギングディレクトリの値を設定しておくとその場所にファイルとして出力されます。
テキストエディタ上で、このように確認が可能です。トラブル調査の際にもログがあると解決が早くなるため、ログを出力する設定をしておくことをお勧めします。
4. Alteryx Designerのバージョン確認
画面上部の「ヘルプ」> 「Alteryx Designerについて」へすすむと製品のバージョンが表示されています。
バージョン固有の事象の場合もあるため、公式サイトのリリースノートを確認することをお勧めします。
おわりに
AlteryxDesignerを使い始めの方向けに、サポートへ確認する前に自分でもチェックできる内容をまとめてみました。どなたかのお役に立てば幸いです。