こんなエンジニアリングマネージャーがいるので安心して仕事に取り組めています

「この人がマネージャーとして居てくれるから安心して働ける」という心理的安心感を持って働いています。
2023.12.29

コーヒーが好きな emi です。

先日少し話題になっていた以下のブログを拝見しました。

「チームメンバーにこんな風に言ってもらえるなんてすごいな」と思うと同時に、私も日々私のチームのマネージャーが本当にすごいなと思っていて、学ぶことが多く、それを伝えたくなりましたのでこの場を借りて書かせてください。

コンサルティング部におけるチーム編成

私は AWS システム基盤設計構築を担う部署で働いており、よくある開発チームとは少し違ったチーム構成かと思います。コンサルティング部がどのような部署なのかは以下のブログをご参照ください。

私が所属している AWS 事業本部コンサルティング部は、更に部の中でチームが分かれており、私は「ハリウッドスタジオ(通称ハリスタ)」という名前のチームに所属しています。チーム名はマネージャーが決めています。

ハリスタのチームマネージャーは【書評】「プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本」の輪読会を開催していただいたので参加しました | DevelopersIO のブログでも輪読会を主導してくださった 横田慎介 さんです。
クラスメソッドは社長が「横田さん」と呼ばれていますので、ハリスタのチームマネージャーは「慎介さん」と下の名前で呼ばれ親しまれています。

マネージャーから学ぶすごいところ

目的を見失わない

日頃私が一番学ぶところが「目的からそれない、ゴールを見失わない」点です。私は目先の締め切りや目標達成に目を奪われて広い視野を失ってしまうことがたびたびあります。当たり前のことではあるのですが、自分がその渦中にいるとなかなかその状況に気づくのは難しい時もあるのではないでしょうか。

慎介さんはプロジェクトの渦中にいても目的を見失わず、方針がそれていきそうになった際も目的に立ち返り、目標値を見直すといった舵切りを的確におこなっています。

  • 締め切りがあってどうしても間に合わせないといけないが、このままリリースするのはリスクが高い
    • 慎介さん視点:その締め切りの先の予定は何が計画されているか?その計画や本来のプロジェクトの目的を踏まえると、納期を先に延ばして、今見えている懸念点をつぶしていく方針がよいのではないか?
  • こういった要件があり、それを満たさねばならない
    • 慎介さん視点:この要件が出てきた背景は何か?本当に達成したいことは何か?それを踏まえ、この要件は本当に今必ず満たさないといけないものか?

慎介さんに相談すると、自分が見失っていた視点を思い出させてくれます。

ポジティブ・否定しない

そもそも「相談してみよう」と思えるのは慎介さんのポジティブさや、何を相談しても否定せず、まずは受け入れてくれるという懐の深さのおかげです。違う意見が出てきても「伝えてくれてありがとうございます」と受け入れてくれます。

また、仕事をしていて困っていることや大変な状況であることを相談すると、色々打開策のヒントをくれると同時にポジティブな言葉もかけてくれます。
「今は大変だと思うので恐縮なんですけど、これはすごくいい経験だと思います、なかなか経験できないことですよ」という風に言ってくださるので、慎介さんと話していると、大変なことでもまるでチャンスかのように思えてきます。

肯定してくれる

何かをレビューしたりチェックしたりする際、つい直した方がいい部分に目がいってしまうことが多いですが、慎介さんは良いところを「ここはとてもいいですね!」と肯定してくれます。

悪い部分を改善することは大事ですが、改善点だけ指摘されると「自分がやっていることは間違いだらけだ」と自信を失ってしまいます。良いところを良いと言ってもらうことによって、「自分が進めてきたことの方針は合っているんだ」という自信になります。

引き出しの多さ

読書家でアンテナが広く、技術以外でも仕事を進めるうえで大事な価値観を色々学ばせていただいております。
「教えていただいたこの件がすごく役に立っています」というと「これはこの本に書いてあるんですよ」と、色々な本や記事を紹介してくれます。

私は「これができないのは自分の能力が劣っているからだ」という自責思考が結構癖になっていたのですが、慎介さんは「自分自身もステークホルダーです」「自分が幸せに働けないのはよくないです」「みんなが幸せになる方法を考えましょう、そのためにあなたが我慢する必要はありません」など、働くうえで自分を大事にするという価値観を教えてくださいました。

また、「昔サーバレス案件やっていた時はこうしたことがあって…」「コールセンターの案件をやっていた時は…」「バンクーバーで働いていた時は…」と、経験談がすごく豊富でびっくりします。経験豊富で色々なことを知っているので、「この人に相談したら何か解決の糸口がきっと見つかる、何かヒントが得られる」という信頼感があります。

おわりに

ここまで慎介さんの尊敬するところを書いてきましたが、マネージャー以外にも、私はメンター陣や他メンバーのサポートに日々ものすごく助けられています。コンサルティング部の部長は「歩く心理的安全性」と言われているのを聞いたことがあります。
弊社は「圧倒的アウトプットと技術力とスピード」という強みがあると思いますが、この強みを生み出すための基盤、と言いますか、土台となる働きやすさは、こういったマネージャー陣、メンター陣、チームメンバーが支えているのだと感じます。

「得意な技術分野がある」「資格をたくさん持っている」「Top Engineer などの認定を受けている」といった定量的な尺度では測りにくい部分ですが、こういった人たちがいるからこそ、組織として回っていて、安心して働ける環境なのだと思いますし、この環境がとてもありがたいなと思っています。

最後に、最近、慎介さんに紹介していただいた本と記事をリンクして終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。

ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理 第2版