[アップデート] AWS Systems Manager Incident Manager で Microsoft Teams がサポートされたようなので使ってみた

2023.04.18

いわさです。

今朝 AWS Systems Manager Incident Manager にて Microsoft Teams がサポートされたというアップデートアナウンスがありました。

まず Incident Manager は従来より AWS Chatbot チャネルとの連携機能が備わっていました。
この機能を使うと、インシデントが発生したりレコードが作成されるとチームチャネルへ通知を行うことが出来ます。
さらに Slack の場合だと、Slack 上から Chatbot コマンドを実行してインシデントの情報を取得したり更新したりすることも出来ました。

また、その AWS Chatbot では先月に Microsoft Teams をチャネルの 1 つとしてサポートするアップデートがありました。

このタイミングで確認していれば良かったのですが、Chatbot が Microsoft Teams をサポートした直後に Incident Manager のチャットチャネルに設定出来たのかは未確認です。
今回どこがアップデートになったのかアナウンス上も明確ではないのですが、おそらく Incident Manager のチャットチャネル設定で Microsoft Teams クライアントで構成した Chatbot チャネルも指定が出来るようになったのかなと推測しています。

本日はこちらを設定し、Microsoft Teams と Incident Manager 間の双方向でやり取りを行ってみましたので紹介します。

Chatbot で Microsoft Teams チャネルを構成し Incident Manager の対応プランでチャットチャネルを設定

Chatbot で既に Microsoft Teams 用のチャネルを構成済みで SNS トピックを関連付け済みであれば利用が可能です。

Incident Manager の対応プランにチャットチャネルとして Chatbot チャネルを設定出来るエリアがあります。
そこで Microsoft Teams 用に構成したチャネルを選択するだけです。
そうするとチャネルに関連づいている SNS トピックが自動で選択(あるいは手動選択)されます。

注意点としては Chatbot チャネル側で SNS トピックが関連づいている必要があります。

対応プランの作成が完了すると、設定した Microsoft Teams チャネルに Incident Manager から対象 SNS への通知設定が完了したバリデーションメッセージが送信されます。特にアクションは不要です。

新規インシデントを作成し Microsoft Teams へ通知

では作成した対応プランを使って新規インシデントを作成してみます。

作成すると、次のように Microsoft Teams 上へインシデントが開始されたメッセージが通知されました。
インシデントマネージャーは連絡先(コンタクト)機能を使って個々の対応者へメッセージを送信することが出来ますが、チャットチャネルを連携することによってこのようにチーム内でインシデントの対応状況を共有することが出来ます。

また、Chatbot 側でもssm-incidentsコマンドを使うことで Incident Manager へアクセスすることが出来るので、Incident Manager と Microsoft Teams の間で双方向にやり取りを行うことが出来ます。
ためしにインシデントレコードを取得してみましょう。

次のように詳細なインシデントレコード情報を確認することが出来ます。

Microsoft Teams からインシデント情報を更新

今度は逆に Microsoft Teams 上からインシデント情報を更新してみます。

方法は先程と同じでssm-incidentsコマンドを使って操作する形になります。
ここではインシデントレコードのステータスを解決済みに更新してみます。

コマンド実行後、このように確認メッセージが表示されるので[Run] commandを押します。
以下のようにコマンドが実行された旨が表示されます。

少し待つとインシデントのステータスが更新され、そのイベントがまた Chatbot を経由して Microsoft Teams へ通知されました。
マネジメントコンソールからも確認してみるとインシデントが解決されていることが確認出来ました。

さいごに

本日は AWS Systems Manager Incident Manager で Microsoft Teams がサポートされたようなので使ってみました。

Slack と遜色ない形で Incident Manager と統合することが出来ていますね。
Microsoft Teams ユーザーの方も Incident Manager での利用を是非検討してみてください。