【レポート】第16回Alteryx Tokyo Userユーザー会 x Inspire On Tour Tokyo前夜祭 #alteryx_ug
アライアンス事業部の清水です、このところ暑いですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年3回目の開催となるAlteryx Tokyo Userグループ会が、7/19にANAインターコンチネンタル東京で開催されました。今回は、Alteryx Inspire On Tour Tokyoの前夜祭としての開催になります。
ちなみに前回は弊社クラスメソッド日比谷オフィスで、ユーザー会が行われました。
今回は、特別ゲストとしてアメリカからAlteryx幹部の方々を招いてパネルディスカッションが行われましたので、その内容をレポートしたいと思います。
概要
- 日時:2023年7月19日(金) 17:00-19:00
- 場所:ANAインターコンチネンタルホテル東京
- スケジュール:
時間 | 内容 | 発表者名 |
---|---|---|
17:00-17:10 | Opening | AUG in Tokyo代表 梶谷様 / Alteryx Japan |
17:10-18:00 | ~日本ユーザー代表とAlteryx幹部が語る~ 「Alteryxパネルディスカッション」 | 進行:Alteryx Japan 中川様 / 参加者:TEC 中川様、MUFJ 藤森様、AUG代表 梶谷様 |
18:00-19:00 | ~グループワーク~ 「Alteryxを日本でもっと広めるためには?」 | 進行:AGC 安井様 & 日下様 |
19:00-19:15 | Closing & アンケート | AUG in Tokyo副代表 土屋様 |
Alteryx パネルディスカッション
登壇者
ユーザーグループ:AUG代表 梶谷様、三菱UFJ銀行 藤森様、東洋エンジニアリング 中川様
Alteryx社:Paula Hansen氏、Corey Spencer氏
Paula Hansen氏・Corey Spencer氏は、今年5月にラスベガスで開催された、Alteryx Inspire 2023のKeynoteにも登壇されたAlteryx幹部の方々です。
自分が執筆した記事がわずか2か月後に、ご本人の前でお見せしながら挨拶できるとは‥アウトプットは大事だと改めて思いました。
QAセッション
Q:Inspire on Tour Tokyoでの基調講演やロードマップで見所は?
A:これらのトピックに関して発表がありますので、楽しみにしていてください。
- AI戦略「Aiden」
- データを簡単に見つけたり、クリエイティブな文章の作成をAIがサポート
- Designer Desktop
- 既存のDesktop製品から離れるわけではなく、これらにクラウド製品が追加
- Designer Desktopの新機能など
- クラウド製品
- クラウド製品の詳細について
- Desktop Execution in Cloud
- Desktopで作成したWFをクラウドで実行可能に
- WFの共有も可能で、Desktopにはないクラウドの柔軟性を活用可能に
- デスクトップとクラウドの統合
- デスクトップとクラウドを統合し、よりユーザー様へ効率的な時間を提供するという目標に向けて
ラスベガスでのInspire2023でも、このあたりの内容を記事にまとめてますので、よろしければご参照ください。
Q:ユーザーが、まだまだ製品を使いこなせてない。データエンジニア・データサイエンティストの普及にもつながるので、日本語での学習コンテンツを今以上に充実させてほしい。
A:ここ数年で学習方法に対する様々な角度から、どこでも学習できるようなトレーニングや、アクセスが可能なローカライゼーションの重要性を認識し、皆様からのフィードバックを取り入れてきました。
- 講師によるトレーニング
- 勉強会といったワークショップ
- 企業向けコンテンツの購読サービス
今回日本のパートナー企業様と意見交換を行ったところ、ローカライゼーション戦略・製品、そしてトレーニング資料などのコンテンツが日本語であるべきだということが理解できました。
A:以下の製品や他のクラウド製品も日本での利用に向け、目標は来年の上半期までに全て日本語に完全にローカライズします。
「Auto Insights」:任意のデータセットから理解可能なテキストや画像を作成し、対話型のダッシュボードを作り出すことができる便利な製品、新たに「Magic Documents」機能を追加(ChatGPTを使用してメールやコードを生成したりするもの)
私たちは皆様からのフィードバックを待っています。
以下の2つの内容で検討しています。どちらがより望ましいか、ぜひ日本の皆さんの意見を聞かせてください。
- プロダクトが完全に日本語化されてからリリース
- 部分的にローカライズされた段階でリリース(80%や90%)
A:コミュニティのほうで、学習コンテンツのほうは翻訳などお助けできることはあると思うので、ご相談ください。
Q:社内のユーザー1人1人が、ビジネス課題を認識しAlteryxを使って、ユースケースを自分で見つけれる人がまだ少ない。日本でのユースケースの発信が増えると有り難い。
A:Web上に「ユースケース・ナビゲーター」が設けられ、様々な業界のユースケースをご提供しています。
また、エンタープライズ機能別に組織化した「ブループリント」も作成しています。他企業が既にalteryxを使用してデプロイした数百、数千のケースを見つけることが可能です。財務、営業、マーケティング、サプライチェーン、HR、運用、ITなどのブループリントが用意されています。
最後に、alteryxでは具体的にこれらの課題を解決するため、皆様の企業・組織でのイベントの共催も検討いたします。組織内でユースケースを考える良い機会です。ぜひalteryx担当者までご連絡いただけますと幸いです。
Q:ラーニングパスの中でも、特にここを学習に使うと良いといったおすすめは?
A:Weekly Challenge一択です。Weekly Challengeの中から、さらに満遍なくツールを学べるような問題を選定し、組織内で問題を解くような取り組みを行っております。
グループワーク
alteryxを日本でもっと広めるためには?
進行は代わってAGC 安井様 & 日下様です。
発表
各テーブルごとにグループワーク開始、それぞれのグループでアイデアをまとめていきました。
- 「価格帯を日本で受け入れやすい値段に見直す」
- 「国内の有名企業が利用してマーケティング施策を行う」
- 「トライアル期間の見直し」
- 「ライトユーザー」・「ヘビーユーザー」で使えるツールを絞って提供する‥など
様々な意見がユーザー企業の皆様からあがりました。
回答
alteryx社幹部は、各グループのアイデアを1つずつ聞きながらコメントし
グローバルマーケットにおけるマーケティングの依存度を下げ、日本市場におけるマーケティングでの最善の手法を理解したい
と意向を示しました。今後どのように日本向けの施策が進んでいくか期待したいと思います。
グローバル展開している中で、英語圏と日本市場では、言語や文化など全く異なる背景があるため、グローバルでのマーケティングとは別軸で考えるポイントがあるかと思います。弊社もalteryx社と必要に応じて、連携していけたらと思っております。
Closing
Alteryx Tips
AUG in Tokyo副代表 土屋様による、Alteryx Tipsのご紹介です。本日のテーマは
「データ入力」の際、大容量のデータ読み込みに時間がかかる場合のお勧め方法
についてです。
以下画像の、青文字で書かれた3項目を試してもデータの読み込み時間は早くなるのですが、扱うWFによってはうまく行かないケースがあるとのこと。
そのため、以下の2項目がおすすめだそうです。
- Engine API + CPU数を増やす
- インプットデータ→YXDBへ置き換え。不要なコンテナをOFF
実際に試した結果、このように当初2分かかっていた読み込みが0.9秒に。仮に、毎日このWFを実行するといった業務を行った場合、積もり積もると結構な時間の差が生じるためこういったTipsは勉強になります。
終わりに
ユーザー会の締めくくりには、7/20のInspire on Tour Tokyoのお知らせの後、
次回のユーザー会は10月というアナウンスがあり終了。
以下のConpassにて詳細がまた発表されると思います。オンラインでも参加できますので、Alteryxご利用の皆様はぜひご参加いただければと思います。
この記事が、どなたかのお役に立てば幸いです。