多様なアプリケーションをインストールできるIoTカメラで遊んでみる〜パナソニックのVieureka(ビューレカ)向けアプリを実機向けにビルド・インストールする〜

パナソニック様の提供するVieureka(ビューレカ)プラットフォーム向けアプリを実機のカメラデバイスにインストールして遊んでみました
2019.03.11

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はじめに

サーバーレス開発部@大阪の岩田です。 前回のブログでVieurekaプラットフォーム向けの開発環境構築手順をご紹介しました。

多様なアプリケーションをインストールできるIoTカメラで遊んでみる〜パナソニックのVieureka(ビューレカ)向けアプリの開発環境構築からサンプルアプリ実行まで〜

今回は開発環境でアプリをビルドして実機のカメラにインストールしてみます。以後の手順はすべて上記ブログで構築した開発環境を利用して行います。

実機向けにアプリをビルドする

まずは実機向けにアプリのビルドを行います。 AdamAppSDKのrootディレクトリに移動後setup_env.shを実行して必要な環境変数を設定します。 前回はsetup_env.shの引数にvrk-pcを指定しましたが、今回は実機向けにビルドするので引数にはVieurekaカメラを表すvrk-c201を指定します。

$ source ./setup_env.sh vrk-c201

PF_BASEDIR =  /home/ubuntu
BUILD_TARGET = vrk-bighead
TARGET_FOR_ADAM = vrk-bighead
TARGET_ARCH = arm-poky-linux-gnueabi
VERBOSE = 0
PATH = /opt/vrk-c201/3.14.52-1.1.1/sysroots/x86_64-pokysdk-linux/usr/bin:/opt/vrk-c201/3.14.52-1.1.1/sysroots/x86_64-pokysdk-linux/usr/bin/arm-poky-linux-gnueabi:/opt/vrk-c201/3.14.52-1.1.1/sysroots/x86_64-pokysdk-linux/usr/bin:/opt/vrk-c201/3.14.52-1.1.1/sysroots/x86_64-pokysdk-linux/usr/bin/arm-poky-linux-gnueabi:/opt/vrk-c201/3.14.52-1.1.1/sysroots/x86_64-pokysdk-linux/usr/bin:/opt/vrk-c201/3.14.52-1.1.1/sysroots/x86_64-pokysdk-linux/usr/bin/arm-poky-linux-gnueabi:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin

次にAdamAppのソースコードを保存しているディレクトリに移動し、makeを実行します。 前回x86向けにビルドしたファイルが残っているので、先にmake cleanして不要なファイルを削除しておきましょう。

$ cd src/adamapp/
$ make clean

ENTER skeleton_sample_app (CLEAN vrk-bighead)
...略
 CLEAN bin/appPrefSampleApp
 CLEAN conf/profile.bin
 CLEAN conf/applicense.bin
 CLEAN conf/appPrefs.json
 CLEAN conf/appConf.json
 CLEAN appPrefSampleApp_V0_1_bighead.zip
 CLEAN appPrefSampleApp_V0_1_bighead.ext
 CLEAN appPrefSampleApp
LEAVE apppref_sample_app

$ make
...略
 LINK appPrefSampleApp
 MAKE Package [==> Copy]
 MAKE Package [==> Configuration]
    APPLICATION --> appPrefSampleApp
     APPVERSION --> V0.1
       APPNAME0 --> AppPref Sample Application
       APPNAME1 --> AppPrefサンプルアプリ
        ROMSIZE --> 2000
        RAMSIZE --> 1000
      INSTALLER --> install.sh
        UPDATER --> update.sh
    UNINSTALLER --> uninstall.sh
         FUNCID --> 0000FF0B
          APPID --> 00003800
          APPID --> 00003801
          APPID --> 00003802
      TRIALTIME --> 44640
        MODELID --> VRK_IMX6_LINUX (Automatic setting)
 MAKE ZIP Package [==> Packing]
  adding: bin/appPrefSampleApp (deflated 66%)
  adding: conf/profile.bin (deflated 25%)
  adding: conf/applicense.bin (deflated 55%)
  adding: conf/appPrefs.json (deflated 77%)
  adding: data/ (stored 0%)
  adding: setup/ (stored 0%)
  adding: setup/uninstall.sh (deflated 31%)
  adding: setup/install.sh (deflated 29%)
  adding: setup/update.sh (deflated 22%)
  adding: conf/appConf.json (deflated 23%)
 MAKE EXT Package [==> Making appPrefSampleApp_V0_1_bighead.ext]
------ Finish! -----
LEAVE apppref_sample_app

ビルド完了です。

サンプルアプリを実機にインストールする

ビルドできたのでサンプルアプリを実機にインストールします。 Chrome拡張のAdam Control Extensionを起動後に、カメラのIPアドレスを入力してConnectします。

ConnectできたらApplicationListのInstallボタンをクリックし、ビルド時に<AdamAppSDKのrootディレクトリ>/src/adamapp/<各アプリのディレクトリ>に出力されたZIPファイルを選択します。今回は実機向けなので、jpegApp_V1_20_bighead.zipのようにファイル名の末尾が_bighead.zipとなります。

インストールできたら、前回のブログと同様の手順でオペレーション用画面からのsendDataを試します。

sendDataをクリックしてしばらく待つと・・・

アプリからJPEGファイルが返却されてきました!! 前回はAdamCoreを利用して仮想的なカメラを利用したため、事前に準備した画像ファイルが返却されるのみでしたが、今回は大阪オフィスの様子がバッチリ写真に撮れています。

まとめ

Vieurekaアプリを実機向けにビルド&インストールする手順をご紹介しました。 やはりカメラ系のアプリは実機で動かしてこそですね!! これから大阪オフィスで色々と遊んで行こうと思います。