「Cloudflare Radar」でみるインターネットトラフィックの動向

2021.12.11

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どうも!オペ部西村祐二です。

この記事は「Cloudflare のアドベントカレンダー」の11日目の記事です。

今回はCloudflareがもつネットワークのトラフィック状況を確認できる「Cloudflare Radar」というサイトを紹介したいと思います。

下記サイトにアクセスすると利用できます。

https://radar.cloudflare.com/

どんなデータが確認できるか見ていきたいと思います。

グラフの表示期間を変更

現在、4つのパターンで表示を切り替えることができます。

  • 6時間
  • 24時間
  • 7日間
  • 30日間

今回は30日間に設定して見ていきたいと思います。

国ごとに表示を切替

入力フォームに国名を入れると、その国にフィルターした形でグラフを表示してくれます。

世界のEコマースWebサイトへのトラフィックの変化

Cloudflareがもつネットワーク網のECサイトへのトラフィックの変化を確認することができます。

直近30日のトラフィックの変化をグラフ表示しています。

グラフに表示されている食事やドルのアイコンの意味はおそらく左から、

  • 11月25日: thanksgiving

  • 11月26日: ブラックフライデー

  • 11月29日: サイバーマンデー

だと思われます。

グラフをみるとトラフィックの山がブラックフライデーよりサイバーマンデーのほうが大きいので、世界的にはサイバーマンデーのほうが盛り上がってるのかもしれません。

世界中のインターネットトラフィックの変化

Botのトラフィックが53%と半数超えてることに驚きです

トレンドドメイン

日本では馴染みのないドメインがあったり、日本ではそこまでだけど世界で多く利用されているサービスなど、色々発見があるかもしれません。

日本の場合だと下記のような出力になっていました。(2021/12/6)

攻撃

どこの国からどこの国へ攻撃が行われているか、どれぐらいの割合をしめているかがわかるサンキーダイアグラムのグラフが提供されています。

アプリケーションレベルの攻撃

Layer7の攻撃の傾向を確認することができます。

ネットワークレベルDDoS攻撃

Layer3, Layer4のDDoS攻撃の傾向について確認することができます。

トレンド

HTTPSやHTTP/3がどれぐらい使われているのかなど、テクノロジーの傾向を確認することができます。

ブラウザ

ブラウザのシェア率を確認することができます。

日本の場合だと下記のような出力になり、Safari(iOS)が1位だったり、IEがランクインしていたり、国ごとに特徴が違って面白いですね。(2021/12/6)

さいごに

Cloudflareがもつネットワーク網のトラフィックの状況を可視化してくれる「Cloudflare Radar」というサイトを紹介しました。

グラフの軸が何を表しているのか、スケールがどれぐらいなのかちょっと読み取るのが難しいところもありますが、国際的なイベントや、注目度の高いイベントの後にトラフィックがどのように変化したか確認すると何か発見があるかもしれません。

誰かの参考になれば幸いです。

参考サイト