[iOS 10] CallKit.frameworkのサンプル「Speakerbox」を試してみる
Enhancing VoIP Apps with CallKit
こんにちは!
モバイルアプリサービス部の田中孝明です。
iOS 10よりVoIPアプリを拡張するCallKit.framework
が追加されました。
WWDC 2016のセッションEnhancing VoIP Apps with CallKitでも語られています通り、iPhone UIの提供や着信ブロックリストの作成など、電話アプリに近い体験を提供できるようになりました。
Speakerbox: Using CallKit to create a VoIP app
VoIPアプリの参考としてSpeakerbox: Using CallKit to create a VoIP appというサンプルをAppleが提供しています。
以下の機能に関して実装方法を確認することができます。
- ProviderDelegate
を使用した着信の応答
- CXCallUpdate
を使用して発信しているときにシステムに通知
- INStartAudioCallIntent
によって発信通話を開始
動作確認
Speakerbox: Using CallKit to create a VoIP appをXcodeでビルドします。
2016/08/03に一度サンプルが公開されていましたが、2016/09/13に修正版がリリースされています。
こちらをビルドしてiPhone実機にて動作確認してみます。
Simulate Incoming Call...
をタップし、電話番号を入力してみます。
今回は自分自身の電話番号を指定しました。
しばらくすると、Speakerbox
アプリからの着信を確認することができます。
まとめ
iOS 10になって、メッセージや電話、Siriなどの機能が大体的に開発者に解放されました。
VoIPアプリを作るシーンは限られていると思いますが、要素技術として追っていくのも面白いと思います。
調査結果に関しては追って記事にまとめていきたいと思います。
参考文献
Enhancing VoIP Apps with CallKit Speakerbox: Using CallKit to create a VoIP app What's New in iOS