
1日6個のタスクに集中する: Ivy Lee Method がシンプルで良さそう
『なにかいいタスク管理無いかなあ…』と、 Claude に聞いてみたところ、 Ivy Lee Method というものがあることを知りました。
パッと見て、シンプルでいいなと思いました。 2,3日ほどやっていて、現在進行中です。
本ブログにて Ivy Lee Method の概要と、 実際にやってみた内容 感じたことを紹介していきます。
Ivy Lee Method とは
Ivy Lee (アイビー・リー) はアメリカにおける 近代的なPR(広報)の創始者として知られる人物です。
そして Ivy Lee が、鉄鋼会社(Bethlehem Steel)の社長に対してアドバイスしたタスク管理/遂行術が Ivy Lee Method として有名となっています。
そのルールとしては以下5ステップです。
- 毎日 仕事の終わりに、明日すべき最も重要な 6つのタスクを書き出す
- その6つを重要度順に優先順位をつける
- 翌日 仕事を始めたら、最初のタスクに集中し、完了するまで次に進まない
- リストの順番通りに作業を進める
- 完了しなかったタスクは翌日のリストに移す
要は 「明日やるタスクを事前に6個書く」 そして、 「当日はその6タスクを順番に進める」 です。 シンプルで分かりやすいですよね。
やってみた
実際に Ivy Lee Method を試してみました。
0日目🔚: 仕事の終わりに次の日の6タスクを決める
終業前に、次の日にやることを決めて6個 書き出します。 こんな感じ(画像) でチェックリストとしてテキストにメモしました。 重要度や〆切を意識して、順番を付けます。
1日目にやること
1日目☀️: タスクを進めていく
先程の 6タスクを上から順番に "集中して" 進めていきます! 完了したらチェックを入れて、 次のタスクに進めます。
1日目、無事すべてチェックが埋まりました。
1日目タスク完遂!
1日目🔚: 仕事の終わりに次の日の6タスクを決める
気持ちよく退勤…する前に 次の日の 6タスクを決めます。
2日目にやること
2日目☀️: タスクを進めていく
2日目は案件対応よりも 社内改善、業務効率化周りのウェイト高めで進めました。
2日目タスク完遂!
2日目🔚: 仕事の終わりに次の日の6タスクを決める
次の日の6タスクを書き出します。
3日目にやること
3日目☀️: タスクを進めていく
本ブログ執筆時点です。 引き続き集中してやっていきます。
Tips
タスクの種類
受け身なタスクや、すでに決まっている予定は載せないようにします。 例えば「定例ミーティング参加」自体はタスク登録しません。 自分でコントロールできるタスク に集中するためです。
ただ、「ミーティングの準備」あたりは主体的に行動する性質があると思うので、 私は良しとしています。
タスクの粒度
より具体的な行動を書く のが良いでしょう。
例えば「XXX実装」ではなくて、 「XXXの設計書を作成する」や「XXXのYYY部分を作成する」、みたいな感じです。
タスクには動詞を含めて、 行動を明確にするのが良いと感じました。
タスクが終わらなかったら?
ルールにもあるとおり、「翌日のリストに移す」ようにします。
6つ全部終わらせなくても問題ない という心持ちが大事です。 繰り返しているうちに、1日にできるタスクの量や分配が分かってくると思います。
逆に早く終わって時間が余ったら?
オリジナルには明確な指示がありませんが、 「次の日のタスクを決める」は最低限やっておき、 それ以降は以下にとどめるのが良いと思います。
- 何もしない (= 早めの退勤)
- 定型的な雑務
- 学習や改善活動、など
追加のタスクを始めてしまうと、 「タスク選択を前日に済ませる」や「6つに絞る」という 本メソッドの本質が薄れてしまいそうです
感じたこと
集中してタスク推進できる
多くのタスクを見て「どれにしようかな」と迷う時間、ありますよね。 この選択プロセスが意外と疲れます。
Ivy Lee Methodでは、この選択を「前日に済ませる」のがポイントです。
朝一番の集中力が高い時間を、タスク選びではなく、 タスクの実行に使えるようになりました。
「タスクを俯瞰できる場所」は別であると良さそう
かといって、 「タスク管理術は Ivy Lee Method だけでいい」 と言われると、そうではない気がしています。
日々の6つのタスクに集中していると、
- 頭から抜け落ちているタスク
- 締切が近づいているタスク
などを見落としがちです。
私の場合は Emacs org-agenda を俯瞰する場所として使っています。NotionやObsidian、あるいは単純なテキストファイルでも良いと思います。
私のタスク俯瞰場所(Emacs org-agenda)
俯瞰リストから翌日の6タスクを選ぶ、という使い方が理想的でした。
おわりに
Ivy Lee Method の紹介でした。
タスク管理は、 突き詰めると Getting Things Done(GTD) あたりに行き着く気がします。 が、GTDに比べて Ivy Lee Method はシンプルで分かりやすく、 取っつきやすい印象です。
「タスク選択疲れ」を減らせたのが個人的には一番のメリットに感じます。 今のところ良い感じです。引き続き実践してみようと思います。
以上、参考になれば幸いです。