Kibana 5.4.0 の新機能を試してみた
こんにちは、藤本です。
現地時間 5/4 の GW期間に Elastic Stack 5.4.0 がリリースされました。
- Elastic Stack 5.4.0 Released
- Elasticsearch 5.4.0 released
- Kibana 5.4.0 released
- Logstash 5.4.0 released
- Beats 5.4.0 released
先日、先々日と Kibana 5.4.0 の新機能を触ってみました。
Time Series Visual Builder
Support Pipeline Aggregation
この他にも Kibana 5.4.0 にいくつかアップデートがありましたので一通り試してみました。
Discovery で前後ドキュメントの表示
Discovery にて時系列で前後のドキュメント表示ができるようになりました。例えば、ログメッセージから Error のキーワードで検索することで Error が含まれたメッセージのみを表示することができます。ある Error を含むメッセージを調査したい時にその前後のメッセージを見たいことがあるかと思います。今までの Kibana では検索を解除し、そのメッセージを探し直すしかありませんでした。それが今回追加された機能で、あるメッセージの前後のメッセージを表示できるようになりました。
ドキュメントを展開して、「View surrounding documents」を選択すると、前後表示の画面へ遷移します。
選択したログメッセージが青背景色で中心となり、前後のメッセージが 5件ずつ表示されます。前後の表示件数は入力、選択可能です。
見やすくなった Visualization 選択
Visualization の一覧がポップになりました。
Kibana 5.4.0
Kibana 5.3.0
直感で Visualization を探しやすくなりました。グルーピングされ、検索ウィンドウも追加されました。
複数チャートタイプの同時プロット
Time Series Visual Builder で Time Series Visual Builder のみの機能で複数のチャートタイプを 1つの Visualization に同時にプロットできると書きましたが、Kibana 5.4.0 から Visualization 全般で複数のチャートタイプを同時にプロットできるようになっていました。
こんな感じで重ねられます。
ダッシュボードのモード切替
今までダッシュボードは閲覧すると同時に編集することができました。見ているだけのつもりがちょっと触ったら UI が崩れちゃったということがありました。Kibana 5.4.0 から閲覧だけできる View モード、Visualization の追加や移動、サイズ変更などができる Edit モードに切り替えることができるようになりました。
View モード
Edit モード
Edit をクリックすることで Edit モードに遷移。
Watcher の 設定画面
Kibana というよりも X-Pack のアップデートなのかもしれませんが。
下記エントリでご紹介しましたが、Watcher は Elasticsearch API により JSON 形式で設定を管理します。
Watcher は複数のルールを組み合わせて設定する都合上、JSON が長くなってしまいます。今回のアップデートで Watcher を GUI から設定、かつ検証ができるようになりました。
Management に Watcher が追加されています。
Watcher を選択すると、定義している監視(Watches)の一覧が表示されます。
今回は新規作成を試してみます。Add ボタンをクリックします。
ルールはシンプルにerror
を含むメッセージを検知する監視を作成します。Simulate タブを選択し、Simulate Watch をクリックすることで全ドキュメントを対象に監視を検証します。
Simulate Result タブを選択することで検証結果を確認することができます。
現在のドキュメントの中に 56 件存在することを確認できました。
検証機能は嬉しいですが、設定画面は Console のようなサジェストは効かないし、テキストボックスは縦が狭いしで、正直微妙でした。設定画面だけであれば、Console を使うのと変わらない気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか? Time Series Visual Builder、Pipeline Aggregation のサポートに比べたら地味かもしれませんが、確実に役に立つ機能です。