Kiro IDE のサブエージェント利用時のクレジット消費を Estimated Credit と月間合計クレジットで比較して検証してみた

Kiro IDE のサブエージェント利用時のクレジット消費を Estimated Credit と月間合計クレジットで比較して検証してみた

2026.04.20

いわさです。

先日、こちらの記事で Kiro IDE のサブエージェント(general-task-execution)を使った場合と使わない場合でコンテキスト消費量と処理時間を比較してみました。

https://dev.classmethod.jp/articles/kiro-ide-subagent-contextusage-time/

サブエージェントを使うと、コンテキスト使用量は 26% → 16% に抑えられ、処理時間も 5m 41s → 2m 29s に短縮されました。
ただし、想定外だったのがクレジット消費です。
サブエージェントなしの場合が 5.5 クレジットだったのに対し、サブエージェントありの場合はなぜか 0.78 クレジットになりました。

これ、本当にクレジット消費が減っているのか、それともチャットパネルに表示される Estimated Credit がメインエージェント分しか表示していないだけなのか。
気になったので検証してみました。

検証内容

チャットパネルの Estimated Credit はそのセッションの見積もりクレジットですが、IDE 右下のステータスバーにはアカウント全体の月間合計クレジットが表示されます。
この 2 つの数値を比較すれば、サブエージェント分のクレジットが計上されているかどうかを切り分けられるはずです。

検証パターン

前回の記事では 6 ページを並列処理していましたが、今回は並列度の影響を排除しつつ、クレジット消費の差を明確に観測するためにある程度の処理量があるタスクを設計しました。

  • パターン A(サブエージェントなし): メインエージェントに「3 ページを webFetch(mode: rendered)で取得 → 各ページを分析 → 固定フォーマットで結果出力 → 比較レポートをマークダウンファイルとして生成」を直接やらせる
  • パターン B(サブエージェントあり): サブエージェント 1 つに同じタスクをまるごと委任する

クラスメソッドコーポレートサイトの適当なページを 3 つ対象にします。
そして、各ページに対して固定フォーマットで分析結果を出力させ、さらにローカルにレポートを生成させます。
これで一定以上のクレジット消費が発生するはずなのでパターン差が観測しやすくなるはず。

なお、モデルも固定化しています。今回は x2.2 の Claude Opus 4.6 で固定しました。

パターン A:サブエージェントなし

まずはサブエージェントを使わず、メインエージェントに直接タスクを実行させます。
検証を始める前に、IDE 右下のステータスバーから現在の月間合計クレジットを確認しておきます。

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ステータスバーでは 1,735.53 / 2000 と表示されていました。

では実行してみましょう。

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処理が完了しました。
チャットパネル下部に Est. Credits Used: 1.66 Elapsed time: 1m 6s と表示されています。

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ステータスバーを確認すると 1,737.2 / 2000 になっています。

なお、公式ブログの FAQ によるとクレジット使用量は少なくとも 5 分ごとに更新されるみたいです。

Credit usage is updated at least every 5 minutes.

https://kiro.dev/blog/new-pricing-plans-and-auto/

今回はステータスバーに「updated just now」と表示されたタイミングで値を確認しています。

Estimated Credit(1.66)と月間合計の増分(1,737.2 - 1,735.53 = 1.67)がほぼ一致しています。
誤差 0.01 は四捨五入の範囲ですね。
サブエージェントを使わない場合は、Estimated Credit の表示と実際のクレジット消費が整合していることが確認できます。

パターン B:サブエージェントあり

次に、同じタスクをサブエージェント(general-task-execution)に委任します。前回やったやつです。

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メインエージェントが Invoked General Task Execution でサブエージェントにタスクを委任し、サブエージェントが webFetch × 3 回 + 分析 + ファイル生成を実行しました。

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チャットパネル下部に Est. Credits Used: 0.73 Elapsed time: 1m 27s と表示されています。
前回の記事の 0.78 と近い値ですね。

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しかし、ステータスバーを確認すると 1,739.77 / 2000 になっています。

Estimated Credit は 0.73 なのに、月間合計の増分は 1,739.77 - 1,737.2 = 2.57 です。
1.84 クレジット分が Estimated Credit に表示されていないことがわかります。おそらくこの 1.84 がサブエージェントで消費したクレジットだと思われます。

また、パターン B の月間合計増分(2.57)がパターン A(1.67)よりも多くなっていますね。
同じタスクなのにサブエージェントを使った方がクレジット消費が増えています。おそらくサブエージェント化したことによるオーバーヘッドみたいなものが発生しているみたい。

さいごに

本日は Kiro IDE のサブエージェント利用時のクレジット消費について、チャットパネルの Estimated Credit と IDE 右下の月間合計クレジットを比較して検証してみました。

結論としては、サブエージェントを使ってもクレジット消費は減らない。むしろオーバーヘッド分だけ増える。チャットパネルの Estimated Credit に本日時点ではサブエージェント分が含まれていなさそうということがわかりました。
前回の記事で「クレジット消費が 5.5 → 0.78 に減った」と書いたのは、Estimated Credit の表示上の話であって、実際の月間合計クレジットではサブエージェント分もしっかり計上されていました。

ということなので実際にサブエージェントを利用する際には、コンテキストウィンドウの最適化&処理時間単出とクレジット消費のオーバーヘッドを考える必要があります。
コンテキストが膨らむとエージェントのレスポンス品質が下がるので、一時的な大量データの処理をサブエージェントに逃がすのは引き続き有効な使い方です。

ただ、クレジット節約目的でサブエージェントを使うのは意味がないので、そこは認識を改めておきたいです。
今後、Estimated Credit の表示にサブエージェント分も含まれるようになるか、あるいはサブエージェント詳細画面で確認できるようになると、利用者としてはクレジット管理がしやすくなるので嬉しいですね。

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