[アップデート] Amazon Location Service に「ポリティカルビュー」機能が追加されたので、何が変わるのか比較してみた

[アップデート] Amazon Location Service に「ポリティカルビュー」機能が追加されたので、何が変わるのか比較してみた

Clock Icon2023.05.31

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いわさです。

みなさんも Amazon Location Service のドキュメント更新履歴はチェックしていますよね。
What's New at AWS で公開されていませんが、Amazon Location Service 公式ドキュメントの履歴では 2023 年 5 月 23 日にマップスタイルのオプションとしてポリティカルビューという機能が追加されました。

Location Service ではマップを表示するわけですが、国境の表示があります。
この国境は領土問題などとも関連するわけですが、今回追加されたオプションは地図上に何らかの「政治的な見解」を反映させるオプションです。
少しセンシティブな気もするので、この記事では背景などについては触れずに機能面だけ紹介します。

本日時点ではインドのオプションがサポートされています。

地図のオプションに Political view が追加されている

本日時点でこの機能は Esri と OpenData でそれぞれ次のスタイルでのみサポートされています。

  • Esri
    • Esri Light
    • Esri Street Map
    • Esri Navigation
    • Esri Dark Gray Canvas
    • Esri Light Gray Canvas
  • Open
    • Open Data Standard Light
    • Open Data Standard Dark
    • Open Data Visualization Light
    • Open Data Visualization Dark

デフォルトで用意されている explore.map では「なし」が選択されています。

このオプションはマップの編集からいつでも設定変更が可能です。

API から使用する場合は MapConfiguration パラメータで Style と併せて設定することが可能です。

地図を比較してみる

地図を比較してみましょう。

次の地図は Political view が「なし」の場合です。

次の地図は Political view が「India (IND)」の場合です。

わかりますかね。

次のように比較してみるとわかりやすくなります。
インド北部と東部のあたりの国境の表示が異なっています。

India (IND) を選択した場合は「インドの政治的見解」を反映させたマップが表示されるようになります。

さいごに

本日は Amazon Location Service に「ポリティカルビュー」機能が追加されたので、何が変わるのか比較してみました。

これまであまり地図に携わったことがなかったので、正直私は意識が低かったのですがなるほどという感じです。
特に海外向けのプロダクトで地図を描画する場合は、機能を提供する地域によってこのあたりはしっかり確認する必要がありそうですね。

今回政治的見解でスタイルが変わった部分は北部のカシミールと、東部のアルナーチャル・プラデーシュ州ですが、今後も対象は増える可能性がありますね。
今回のアップデートでこういった領土問題に関するオプションを意識する必要があるのだなと学びました。

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