[アップデート] Amazon Location Service の Esri ナビゲーションでカスタムレイヤー「POI」がサポートされました
いわさです。
Amazon Location Service の機能のひとつに「マップ」があります。
先日のアップデートで、マップでカスタムレイヤーがサポートされました。
カスタムレイヤーを使うと、標準のマップに事前に用意されているオプションのレイヤーを有効化/無効化することが出来ます。
本日時点ではスタイルやカスタムレイヤーが限られているのですが有効化の手順や、有効化した際の見え方などを確認してみましたので紹介します。
マップごとの作成・変更時に有効化するカスタムレイヤーを選択可能
マップは、作成したマップインスタンスごとにいずれかのプロバイダー、マップスタイルを選択する形になるのですが、こちら一点注意点がありまして、本日時点では Esri のナビゲーションスタイルのみカスタムレイヤーが利用可能です。
Esri ナビゲーションを選択すると次のようにカスタムレイヤーの有効化パネルが表示されます。
また、上記を見て頂くとわかりますが、カスタムレイヤーについては本日時点では「Point of Interest (POI)」のみ有効化が可能です。POI については以下もご参照ください。
この UI からすると複数のオプションレイヤーから任意のレイヤーを複数有効化することが出来そうですね。
今回のアップデートでマップの情報画面には「Enabled custom layers」フィールドが追加されており、カスタムレイヤーの有効化状態はこちらから確認することが出来ます。
Point of Interest (POI) の見え方
あとは有効化して使ってくれぇで終わりなのですが、参考までに POI レイヤーを追加した場合と追加していない場合で比較してみました。
場所はクラスメソッド日比谷オフィスです。
色々な場所が描画されていますね。
これはかなり馴染みのある表示に見えますね。
今後どのようなカスタムレイヤーが追加されるのでしょうか。非常に楽しみですね。
なお、余談ですがアップデートアナウンス内では 17 のスタイルから選択出来ると記述されていたので、今回のカスタムレイヤーのことなのかなと勘違いしたのですが、カスタムレイヤー自体は本日時点では POI のひとつのみでした。
Customers can choose from 17 available map styles to match the intended use case
実際にはこの 17 のスタイルというのはシンガポールリージョンで利用出来る Grab も含めた 17 のマップスタイルのことを指しているようでした。
API/CLI の対応状況
AWS CLI v1.32.16 で本機能が追加されています。
具体的にはマップの参照・作成・更新 API で MapConfiguration という構成設定を使用するのですが、そこでカスタムレイヤーに関する情報が設定出来るようになっています。
試しに先程コンソールから作成したマップを参照してみると、次のようにConfiguration.CustomLayers
にPOI
が指定されていることが確認出来ました。
% aws-v1 location describe-map --map-name hoge0112map1 { "Configuration": { "CustomLayers": [ "POI" ], "Style": "VectorEsriNavigation" }, "CreateTime": "2024-01-12T01:44:42.223Z", "DataSource": "Esri", "MapArn": "arn:aws:geo:ap-northeast-1:123456789012:map/hoge0112map1", "MapName": "hoge0112map1", "PricingPlan": "RequestBasedUsage", "Tags": {}, "UpdateTime": "2024-01-12T01:44:42.223Z" } % aws-v1 location describe-map --map-name hoge0112map2 { "Configuration": { "Style": "VectorEsriNavigation" }, "CreateTime": "2024-01-12T01:45:23.325Z", "DataSource": "Esri", "MapArn": "arn:aws:geo:ap-northeast-1:123456789012:map/hoge0112map2", "MapName": "hoge0112map2", "PricingPlan": "RequestBasedUsage", "Tags": {}, "UpdateTime": "2024-01-12T01:45:23.325Z" }
さいごに
本日は Amazon Location Service の Esri ナビゲーションでカスタムレイヤー「POI」がサポートされたので確認してみました。
これ他のスタイルでも使いたいですね。今後サポート対象のスタイルやカスタムレイヤーが追加されることを期待しましょう。