[アップデート] Amazon Location Service の Esri ナビゲーションでカスタムレイヤー「POI」がサポートされました

2024.01.12

いわさです。

Amazon Location Service の機能のひとつに「マップ」があります。
先日のアップデートで、マップでカスタムレイヤーがサポートされました。

カスタムレイヤーを使うと、標準のマップに事前に用意されているオプションのレイヤーを有効化/無効化することが出来ます。
本日時点ではスタイルやカスタムレイヤーが限られているのですが有効化の手順や、有効化した際の見え方などを確認してみましたので紹介します。

マップごとの作成・変更時に有効化するカスタムレイヤーを選択可能

マップは、作成したマップインスタンスごとにいずれかのプロバイダー、マップスタイルを選択する形になるのですが、こちら一点注意点がありまして、本日時点では Esri のナビゲーションスタイルのみカスタムレイヤーが利用可能です。

Esri ナビゲーションを選択すると次のようにカスタムレイヤーの有効化パネルが表示されます。

また、上記を見て頂くとわかりますが、カスタムレイヤーについては本日時点では「Point of Interest (POI)」のみ有効化が可能です。POI については以下もご参照ください。
この UI からすると複数のオプションレイヤーから任意のレイヤーを複数有効化することが出来そうですね。

今回のアップデートでマップの情報画面には「Enabled custom layers」フィールドが追加されており、カスタムレイヤーの有効化状態はこちらから確認することが出来ます。

Point of Interest (POI) の見え方

あとは有効化して使ってくれぇで終わりなのですが、参考までに POI レイヤーを追加した場合と追加していない場合で比較してみました。
場所はクラスメソッド日比谷オフィスです。

色々な場所が描画されていますね。
これはかなり馴染みのある表示に見えますね。

今後どのようなカスタムレイヤーが追加されるのでしょうか。非常に楽しみですね。

なお、余談ですがアップデートアナウンス内では 17 のスタイルから選択出来ると記述されていたので、今回のカスタムレイヤーのことなのかなと勘違いしたのですが、カスタムレイヤー自体は本日時点では POI のひとつのみでした。

Customers can choose from 17 available map styles to match the intended use case

実際にはこの 17 のスタイルというのはシンガポールリージョンで利用出来る Grab も含めた 17 のマップスタイルのことを指しているようでした。

API/CLI の対応状況

AWS CLI v1.32.16 で本機能が追加されています。
具体的にはマップの参照・作成・更新 API で MapConfiguration という構成設定を使用するのですが、そこでカスタムレイヤーに関する情報が設定出来るようになっています。

試しに先程コンソールから作成したマップを参照してみると、次のようにConfiguration.CustomLayersPOIが指定されていることが確認出来ました。

% aws-v1 location describe-map --map-name hoge0112map1
{
    "Configuration": {
        "CustomLayers": [
            "POI"
        ],
        "Style": "VectorEsriNavigation"
    },
    "CreateTime": "2024-01-12T01:44:42.223Z",
    "DataSource": "Esri",
    "MapArn": "arn:aws:geo:ap-northeast-1:123456789012:map/hoge0112map1",
    "MapName": "hoge0112map1",
    "PricingPlan": "RequestBasedUsage",
    "Tags": {},
    "UpdateTime": "2024-01-12T01:44:42.223Z"
}
% aws-v1 location describe-map --map-name hoge0112map2
{
    "Configuration": {
        "Style": "VectorEsriNavigation"
    },
    "CreateTime": "2024-01-12T01:45:23.325Z",
    "DataSource": "Esri",
    "MapArn": "arn:aws:geo:ap-northeast-1:123456789012:map/hoge0112map2",
    "MapName": "hoge0112map2",
    "PricingPlan": "RequestBasedUsage",
    "Tags": {},
    "UpdateTime": "2024-01-12T01:45:23.325Z"
}

さいごに

本日は Amazon Location Service の Esri ナビゲーションでカスタムレイヤー「POI」がサポートされたので確認してみました。

これ他のスタイルでも使いたいですね。今後サポート対象のスタイルやカスタムレイヤーが追加されることを期待しましょう。