Looker 7:データ連携先に「Google スプレッドシート」が選べるようになりました #looker
2020年01月末にリリースされた「Looker 7」。
そのバージョン「7.4」では、便利になった様々な新機能がリリースされています。
当エントリでは、その中から『Action Hubアップデート:データ連携先にGoogle スプレッドシート追加』について、内容を紹介していきたいと思います。
目次
データ連携先に「Google スプレッドシート」が選べるようになりました
Looker 7.4では、OAuthベースのアクションを使用してLookerからGoogle スプレッドシートにデータを直接送信する事が出来るようになりました。Lookerの管理者によるAction Hub連携設定を有効にすることで、「Google スプレッドシート」を送信先として選択出来るようになります。
この連携が利用出来る操作は以下の通り。
- Lookやエクスプローラ(Explore)の送信
- Lookやエクスプローラ(Explore)のスケジュール
また、この連携で利用出来るファイルの種類については以下の通り。
- CSV
※この機能を利用するにはsend_to_integrationsの権限をユーザーが有している必要があります。
Google スプレッドシートデータ連携実践
まずは設定の有効化から。管理者ユーザーにて「Admin」→「Actions」を選択し、
連携先から「Google Sheets」の"Enable"ボタンを選択。
「Enabled」のチェックを有効にして"Save"ボタンを選択し設定を有効化します。
これで利用出来るようになりました。
下準備として、任意のGoogleドライブにフォルダを用意しておきます。(この後の手順で用います)
任意のLookから「送信(Send)」を選択。
連携先に「Google Sheets」が選択出来るようになっています。選択すると、Google認証を求めるボタンが表示されました。クリックします。
LookerとGoogleの連携をして良いか求められるので、ウィザードに従い全て許可してください。
連携設定が完了すると、先程のGoogle認証ボタン部分が「Verify credetials」というリンクに変わります。これをクリック。
詳細設定フィールド群に表示が切り替わりました。ここでは以下の内容を設定可能です。
- ファイルの送信先となるGoogle Drive名
- ファイルの送信先となるフォルダ名
- 送信ファイル名
- ファイルが既に存在していた場合の上書きを許可するか否か
ちなみに、この連携を利用する上で考慮しておくべき幾つかのポイントがあります。
- 水平方向のスケーリング:データテーブルに26カラム以上の列があり、既存のGoogle Sheetにデータをインポートする場合、データをインポートする前にGoogleシートを手動で展開する必要がある。
- 垂直方向のスケーリング:データテーブルに1000行以上のデータが含まれている場合、Lookerはデフォルトでそれらの行をGoogle Sheetに追加します。
- 上書き:既存のGoogleシートにデータをインポートする場合、数式のロジックを保持するために、Googleシートの別タブに数式を書き込んでおく必要がある。Google シート アクションの上書き機能を利用すると、アクションは動的に Google シートを更新し、データは自動的に Google シートの最初のタブまたは左端のタブに読み込まれる。データの完全な履歴を持ち、時間の経過に合わせて変化を追跡出来るように、データの配信毎に新しいスプレッドシートを作成したい場合は、この設定は有効化すべきではない。
設定が完了したら「Send」を押下し送信を実行。
実行完了後、対象のGoogle Driveを確認してみると、ファイルが新しく作成されているのを確認出来ます。
中身は以下のようなクロス集計表形式のデータとなっています。
まとめ
という訳で、Looker7で新しく利用出来るようになった『Action Hubアップデート:データ連携先にGoogle スプレッドシート追加』の紹介でした。
形式は「CSV」のみ、という限定的なものとなりますが、Google スプレッドシートに簡単設定でLookerの分析結果を共有出来るのはとても嬉しいアップデートですね。色々と活用の局面も思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。