[アップデート] Amazon EC2 Mac インスタンスで割り当て済みの専有ホストがサポートする macOS バージョンが確認出来るようになりました
いわさです。
EC2 Mac インスタンスは専有ホストの利用が前提となるのですが、長期間稼働している状態のままの専有ホストはファームウェアがアップデートされずに最新の macOS バージョンのイメージを使用出来ない場合があります。
先日のアップデートで、専有ホストの詳細情報として、サポートされる macOS バージョンを確認出来るようになりました。
これによって、利用したい macOS インスタンスを保有中の専有ホストで実行する前に、サポートされているかを事前に確認し、サポートされていない場合はスクラブワークフローを実行してファームウェアバージョンのアップデートを事前に行うことが出来るようになります。
専有ホストの「詳細タブ」で確認できる
インスタンスファミリー「mac1」で専有ホストの割り当てを行います。
専有ホスト割り当て後、詳細画面を確認してみると次のエリアに情報が表示されるようになっていました。
このホストだと14.4
、13.6.5
、12.7.4
までサポートされているということがわかります。
まぁ、これだけなのだが。
ちなみに、14.4
までサポートされていると表示はされていますが、公式 AMI として提供されているのは14.3
までです。
ホストが最新バージョンをサポートしていない時
冒頭に紹介したように専有ホストが長期間稼働している場合に Apple Mac ファームウェアのバージョンが古くなる可能性があります。
もしホストが最新バージョンをサポートしていないと気付いた時にはどう対処すれば良いのでしょうか。
次の公式ドキュメントに記載されていますが、スクラブワークフローの実行中に最新ファームウェアへのアップデートもされるそうです。
ワークフローは専有ホスト上で動作しているインスタンスを停止することで勝手に実行されます。
ちなみに、このワークフローは実行完了まで数十分から数時間必要なのでご注意ください。
実行中の料金は請求されません。
インスタンスを停止して起動する
インスタンスを停止あるいは終了すると、専有ホストのステータスが「Pending」状態に遷移します。
Pending 状態中にスクラブワークフローが実行されます。
今回私が割り当てしたホストでは最新 OS バージョンが使える状態ではありましたが、スクラブワークフローはファームウェアのアップデート以外にも様々な処理を行うためなので、最新アップデートがある時だけ発生するというわけではありません。
さいごに
本日は Amazon EC2 Mac インスタンスで割り当て済みの専有ホストがサポートする macOS バージョンが確認出来るようになったので試してみました。
そもそも、ファームウェアと OS バージョンの概念を意識する必要があったのだと今回知りました。
確認出来るようになったというだけではありますが、既に専有ホストを割り当て済みの方はサポート状況を確認してみては如何でしょうか。
macOS バージョンのアップデートを計画されている際にはこのサポートバージョン情報、ファームウェアアップデートのために必要なオペレーションを覚えておきましょう。