
「共創」ってそんなに簡単じゃない。だから私たちは「マッハ」で始める。
こんにちは、リテールアプリ共創部のマッハチームでマネージャー務めております日吉です。
私たちのチームは「小さく早く」をコンセプトに、お客様の信頼をマッハで勝ち取り共創へ繋げることをミッションとしています。
月日は早いものでチーム発足から約2年半が経ちました。今日は、私たちが掲げるこの「共創」というテーマについて、マッハチームで感じたリアルな想いを書いてみます。
我々の目指す「共創」とは
共創の定義はいろいろありますが、私たちが目指す共創の一つ、それは 受発注の関係を超えて、一緒にエンドユーザーの課題解決に向かうこと です。 契約形態こそ受託開発ですが、ワンチームとしてお客様の向こう側にいるエンドユーザーの困りごとを解決し、喜んでもらう。それがお客様のビジネスを成功させることにもつながる。そのゴールに向かって、お客様と同じ方向を見て進む状態こそが、私たちの定義する「共創」です。
なぜ今、「共創」が必要なのか
かつてのように「作りたいものが明確」であれば、仕様書通りに正しく作るだけで十分でした。
しかし変化の激しい現代では何が正解か誰にもわかりません。 「作ってみて、市場に出して、反応を見て修正する」 このサイクルを高速で回して正解に辿り着く必要があります。
また近年では様々なサービス、テクノロジーが出てきています。それにより高度なサービスを構築することができるようになっている反面、プロジェクトの難易度は確実に上がっています。
そういった高度なプロジェクトを成功に導き、PDCAのサイクルを高速に回し、エンドユーザーに喜んでもらって、ビジネスを成功させる。
そのためには互いに知恵を出し合い、ワンチームで動く「共創」が必要だと考えています。
「良いものを作りたい」という善意のボタンの掛け違い
仕事を依頼してくださるお客様は「良いものを作りたい」という熱い想いを持っています。 そして、それに応える私たちも同じです。
ありがたいことに「クラスメソッドさんは、本当にお客様の課題に真摯に向き合いますね」と言っていただけることも多いです。また私がクラスメソッドで働いて感じてるのは「適当にやってお金をもらえればいい」なんて社員が全然いないことです。「面白い仕事をしたい」「ユーザーに価値を届けたい」「お客様に喜ばれたい」という熱い想いを持った集団だと感じています。
しかし正直に言います。「良いものを作りたい」という想い同士でも、衝突することはあります。
これは日常生活でも同じですよね。「こうして欲しい」と「こうしてあげたい」が微妙に噛み合わず、善意がかえって期待値の低下を招いてしまう。
私たちの「良かれと思って」と、お客様の「ビジネスとしてこうしたい」の掛け違い。それも当然起こるわけです。
それをなくすためにもお客様のビジネスを深く理解し
- お客様の真の課題は何なのか
- お客様は何を求めているのか
ということを常に問い続け、私たちの得意分野でどう解決できるのかを考える。これは、私たちが永遠に探求し続けるべき課題だと感じています。
いきなり「共創」なんて難しい
とはいえ急に共創関係を築けるのか。
長年お付き合いのあるお客様とは自然と共創関係になれますが、新規のお客様といきなり「ワンチームになりましょう!」と言っても正直ハードルは高いと思います。
初対面の人といきなり「親友」になるのが難しいように(たまたま初対面で気の合う人と出会うこともありますが非常にレアケースです)。
実績もない、相性もわからない状態で、深い信頼関係を結ぶのは難しい。
同じ課題を乗り越え、苦楽を共にして初めて、本当の「共創」が生まれるのだと思います。
だからこそ、「マッハ」で始める
「共創はしたい。でも、最初から信頼関係を築くのは難しい」 このジレンマを解決する一つの答えとして、私の率いる「マッハチーム」があります。
繰り返しになりますが、マッハチームのコンセプトは 「小さく早く始める」 です。
プロジェクトの開発開始1〜2週間で動くものをマッハで作りお客様に触ってもらう。動くものを目の前に出すことで、「そうそう、これが欲しかった!」「いや、ここは違うな」というフィードバックが最速で得られます。
また冒頭でも書いたように、 「作ってみて、市場に出して、反応を見て修正する」というサイクルを回すことが非常に大切です。
プロジェクト全体を通しても3〜4ヶ月程度の期間でMVPをマッハで作り市場に出し、このサイクルを回せる状態を早く作る。
そして何より、「このチームは約束を守る」「アウトプットが早い」という事実が、お客様からの信頼をマッハで積み上げます。小さな成功体験を共有することで、はじめて「この人達となら、もっと大きな課題に挑戦できる(=共創できる)」と思っていただくことを目指しています。
そして共創へ
マッハで信頼を獲得したら、あとは共創へ突き進むのみです。
受発注の関係を超えて、一緒にエンドユーザーの課題解決に向かい、お客様のビジネスを成長へと導く。
定性的なデータ・定量的なデータ、どちらも駆使してエンドユーザーの課題を顕在化させ、その課題解決に向けてわれわれとお客様がoneチームで同じ方向を見て突き進む。
そして10年続く共創関係を築いていければと考えています。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はマッハチームの2年半を振り返り、「共創」について書いてみました。
チーム設立時から共創についてたくさん考え、チャレンジして、そしてチームとして高い評価もいただいてきました。
だからこそマッハチームという「解決策」は非常に有効だと感じています。
もちろんアプリ開発で何かお困りごとがあればわれわれに相談してもらえると嬉しいですが、そうでなくても私が今回書いたことが少しでも誰かの役に立って、世の中に共創が生まれて欲しい。ちょっと壮大な気もしますがそれを本気で願っています。






