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[アップデート] AWS Marketplace にプライベートオファーの作成を自動化できる「Express Private Offers」が登場しました #AWSreInvent
いわさです。
AWS re:Invent 2025 の Partner Keynote で「Express Private Offers」が発表されました。
AWS Marketplace には、特別価格を提示する「プライベートオファー」という仕組みがありますが、これまでは販売者がポータル上で提供先ごとに1件ずつ手作業で作成する必要がありました。例えば年間何ドル以上使うので何%割引で〜や、何ユーザー分購入するので何%割引で〜、などを調整しながら価格を決めてオファリングを作成してもらいます。
Express Private Offers を使うことで、販売者が事前に価格ルールを設定しておくことで、ルールベースでのプライベートオファーを自動生成することが出来るようになります。
販売者側が自動化されたプライベートオファーを提供できるというものもありますが、この機能によって購入者側も、従来のプライベートオファーでは販売者と交渉して数日程度購入までに時間がかかっていたのですが、この機能が使える場合は製品ページのボタンをクリックするだけで、条件を満たせばその場でプライベートオファーを受け取れるようになります。
Expo で聞いてみた
私はマーケットプレイスポータルへのアクセス権限がなかったの設定方法のイメージがあまり出来ませんでした。
そこで、折角 re:Invent 現地に来ているので Expo に突撃して設定方法などを聞いてみました。
AWS Marketplace については専用のエリアが設けられており、ペルソナやユースケースごとに様々なブースが用意されていました。

その中のひとつの「Boost AWS Marketplace growth : Best practices for sellers」にて話を聞くことに。

色々と機能の説明をしてもらったのですが実際の動く画面をこのブースで見せることが出来る状態ではないということでした。
しかし、その替わりにデモ環境を提供しているので触ってみてくれと、今回の新機能もあるからとのことです。

販売者側の流れ(デモで確認)
ということで試してみましょう。
上記の「Seller Demos」からアクセスします。
ちなみにこの QR コードはシェアしまくってくれと言っていました。
デモにアクセスしてみると今回の re:Invent で追加された機能について確認ができるようになっています。

ざっくりとした流れですが、販売者側は行かから Express Private Offers の作成を開始することが出来ます。

プライベートオファーを適用するための様々な条件を設定します。

あとはこちら、ディスカウント戦略です。

公式ドキュメントによると販売者は大きく3つの戦略ベースで料金表を作成することが出来るみたいです。[1]
- Per-Dimension Discounts
- 「ユーザー数1,000以上で5%割引、10,000以上で15%割引」のような、複数のディメンションに基づくボリュームディスカウント的な設定をすることが可能
- TCV discoun ts
- 「総額$50,000以上で5%割引、$100,000以上で10%割引」のように金額ベースでの割引提供
- Buyer profile-based discounts
- 「ヘルスケア業界に追加5%割引」「スタートアップ企業に20%割引」など購入者のプロファイルを元にディスカウントを提供します。
Buyer profile-based discounts はすごいですね。どうやら AI で判断するみたいです。
他にも色々な設定項目があったのですが、デモ版では必要最小限なところのみ確認が出来ます。詳しくはデモを一度触ってみてください。
また詳細については公式ドキュメントにより詳細な手順が記載されているのでこちらも確認しましょう。
カスタムディメンションの作成手順や、Express Private Offers に必要な前提条件などの記載もあります。

購入者側の流れ(デモで確認)
購入者側もデモがあります。
先程のデモ URL の中から「Buyer Demos」からアクセスします。
こちらもデモ一覧の一番下に今回の re:Invent 2025 で追加されたデモがあります。こちらの Express Private Offer の購入の流れを体験してみましょう。

購入者は、以下から Express Private Offer にアクセスすることが出来ます。

数量やプロファイルなど、料金決定に必要な情報を入力しましょう。

一通り情報を入力したらサインイン&プライベートオファーの生成を行ってもらいます。

サインイン後のページで料金が提示されました。
こちらがこの購入者に提示されたプライベートオファーの料金になり、この提示が自動化されています。すごい。

さいごに
本日は AWS Marketplace にプライベートオファーの作成を自動化できる「Express Private Offers」が登場したので、Expo で質問したり、デモサイトを確認しながら何が出来るものなのかを調べてみました。
私はやったことないのですが、プライベートオファーってこれまで面倒だったのですね。
複雑な条件で設定が必要なものは今後も従来のプライベートオファーの作成が必要になる場合もありそうですが、料金の計算方法などルールがある程度決まっているプライベートオファーの場合は購入者も販売者も効率化できそうですね。







