「Material for MkDocs」で利用可能な”テーブル”の記法を色々試してみる
プロジェクトドキュメント構築向け静的サイトジェネレータ「Material for MkDocs」では、シンプル且つ分かりやすい構成・設定で見栄えの良いドキュメントを作成することが可能です。
当エントリでは、その中からドキュメント上に「テーブル」を表現するための幾つかの方法について、設定手順とその内容を紹介します。
目次
テーブル表示の基本形
MkDocsでは記法としてMarkdownに対応しているため、インラインコードブロック、アイコンや絵文字などを使ってテーブルを表現することが可能です。
以下のような記述を行うことで、
| Method | Description | | ----------- | ------------------------------------ | | `GET` | :material-check: Fetch resource | | `PUT` | :material-check-all: Update resource | | `DELETE` | :material-close: Delete resource |
このような形式のテーブルが表示されます。
テーブルセルの「寄せ」に関する設定
テーブルセルの「左寄せ/真ん中寄せ/右寄せ」についても、Markdownでの記法を使って表現することが可能です。下記のように、列毎に指定する形を採用します。ヘッダー行とデータ行の間に1行、「寄せ」に関する設定行を追加することで対応出来ます。
| Syntax | Description | Test Text | | :--- | :----: | ---: | | Header | Title | Here's this | | Paragraph | Text | And more | | 左寄せテキスト | 真ん中寄せテキスト | 右寄せテキスト |
表示内容がこちら。
並べ替え可能なテーブルの実装
定義とライブラリの追加でひと手間加えると、Markdownで記載したテーブルの内容を「項目で並べ替え」することが可能になります。
任意のパス(下記例ではdocs/javascripts/tables.js
に以下のJavascriptファイルを配置。
document$.subscribe(function() { var tables = document.querySelectorAll("article table") tables.forEach(function(table) { new Tablesort(table) }) })
更に、mkdocs.yml
に以下の定義を追加。
extra_javascript: - https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/tablesort/5.2.1/tablesort.min.js - javascripts/tables.js
この状態で、Markdownで記載したテーブルの内容を確認(リロード)してみます。すると、テーブルヘッダーのセル部分をクリックするとデータが並び替え表示されるようになりました。
HTMLとCSSで個別に記述する
上記は全てMarkdown記法での内容でしたが、Markdownでの表現には限界もあります。また、Material for MkdocsはHTMLにも対応しているので『HTML書けるんなら別にHTMLでも良いんじゃね?』というのもあります。ここでは普段仕事で使ってる「HTMLとCSSで構成する設定」を備忘録として残しておきたいと思います。
まずはHTMLでテーブルを記述。
<table class="devio"> <tr><th>METHOD</th><th>Description</th></tr> <tr><td>GET</td><td>Fetch resource</td></tr> <tr><td>PUT</td><td>Update resource</td></tr> <tr><td>DELETE</td><td>Delete resource</td></tr> </table>
mkdocs.yml
に以下の設定を追加し、
extra_css: ## CSS追加設定定 - stylesheets/custom.css
対応するファイルとテーブルに関する定義を追加します。
/** テーブル装飾. */ table.devio { background-color:black !important; width: 100%; } table.devio th { background-color:#ffc699 !important; border-collapse: collapse !important; border:1px solid #333 !important; padding: 3px 8px; margin: 3px 8px; font-weight: bold; } table.devio td { background-color:#ffffff !important; border-collapse: collapse !important; border:1px solid #333 !important; padding: 3px 8px; margin: 3px 8px; }
以下のように、任意のテーブルを表現することが出来ました。
まとめ
という訳で、プロジェクトドキュメント構築向け静的サイトジェネレータ「Material for MkDocs」のテーブル表現に関する内容の紹介でした。引き続き色々な設定を試してみたいと思います。