くらめその情シス:クラスメソッドでApple製品のMDMを利用する前にやっておいたこと

2022.03.29

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こんにちは

情シス担当、アノテーションの畠山です。

今回は、Zennに「中小企業でApple製品を利用する前にやっておくこと」という記事がありましたので、クラスメソッドではどうしたのかの回答をこちらでさせていただこうと思います。

Zennの記事はこちらです。 中小企業でApple製品を利用する前にやっておくこと

はじめに

Zennの記事によると、やることは3つです。

  • Appleの営業担当と繋がる
  • AppleStore For Businessの設定
  • ABM(Apple Business Manager)の設定

上記を行った上で、MDMの導入と会社で貸与したモバイルにVPPで購入した各種ソフトウェアの配布を行なっています。

では、実際の運用はどのように行っているかを少し詳しくお話ししたいと思います。

Appleの営業担当と繋がる

クラスメソッドでは、Appleの営業との交渉等はMDMの導入前から進められており、すでに、専属の営業担当がついており総務チームが担当者と繋がっていました。

なお、社員数の増加に伴って購入するApple製品の数も増えており、決済方法の見直しや発注できる数量等の交渉などは総務チーム主体で行っています。

AppleStore For Businessの設定

上記Appleの営業担当者が設定された後に登録を行い、現在は、Apple製品の購入は日本国内で使用するものはほぼ全てAppleStore For Businessを使用しています。

なお、こちらも総務チームと情シスが連携して入場者用および、社内入替用在庫を確認しながら連携して定期的に購入を行っています。

ABM(Apple Business Manager)の設定

こちらは、MDMの導入の検討を開始する段階で、情シスが主体となって導入を行いました。

ただ、AppleStore For Businessを導入する前に量販店等で購入したものについてはABMに反映されてこないないため、MDMの導入時にはこれらのデバイスへの対応も併せて検討する必要がありました。

現在では、これらのABM未登録のデバイスもほぼ入れ替わって、AppleStore For Businessにて購入したデバイスになっていますので、MDMへの登録も情シスでは、ほぼ作業することなく運用できています。

AppleStore For Business以外からABMにデバイス情報を登録する方法

ABMへの登録に関して、登録する方法はAppleStore For Businessから以外からも可能な方法があります。

iOSデバイスのiPadやiPhoneはAppleStore For Businessにて購入したもの以外でもABMに連携させることが可能です。

パターン1:Apple正規リセラーとなっている量販店等から購入した場合

Apple正規リセラーとなっている量販店で購入した際に、ABMの登録番号(組織ID)を伝えて登録をお願いすると、Appleから登録完了のメールが届き、ABMに連携が行われます。

パターン2:携帯通信会社の通信SIMと併せて、iPhoneを購入した場合

携帯通信会社にも、ABMの登録番号(組織ID)を伝えることにより、パターン1と同様にABMにデバイスを登録することができます。

パターン3:Apple Apple Configrator 2を使用して、デバイスをABMに手動で登録(iOSデバイス限定)

Appleから配布されている、Apple Configrator 2をMacにインストールし、使用することによってUSBケーブルで接続したiPadやiPhoneをABMに登録することが可能です。

※ macOSはこの方法ではABMに登録することはできません。

こちらの登録に関する手順等に関しては今回は記載しませんが、購入元が不明だったりSIMが入っていないWi-FiモデルのiOSデバイスは、こちらの方法でABMに登録することが可能です。

日本国外で購入したApple製品はABM連携できない

海外の正規Appleリセラー等にて購入したApple製品は、日本と同様な方法ではABMに連携することはできません。

クラスメソッドは、日本国外で業務を行うメンバーも多数いますが、Mac等のバッテリーを搭載した機器を日本国外に移送するにはかなりの労力が必要になります。

(輸出関係の書類や、届出等が必要)

そのため、基本的には現地にてApple製品を購入することになりますが、現在は、ABMとは連携せず、MDMにはセルフエンロール(手動登録)するという形で運用しています。

今後は、海外のメンバーがさらに増えてきた場合は、現地のApple法人とAppleStore For Businessを契約することで、日本のABMにデータ連携することは可能であると聞いていますが、現在は、そこまで頻繁にApple製品を海外で調達する必要がないので、これに関しては今後の課題です。

おわりに

クラスメソッドでは、業務でApple製品を多く使っており、MDMとしてはjamfを使用してデバイスを管理しています。

jamfに関する記事も多数執筆しておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

jamf関連記事

これまでのjamfに関連した記事はこちらです。

https://dev.classmethod.jp/tags/jamf/

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