[アップデート] AWS FIS で Amazon MemoryDB マルチリージョンクラスターのレプリケーション停止アクションを使えるようになりました
いわさです。
Amazon MemoryDB ではシングルリージョンクラスターとマルチリージョンクラスターのどちらかのクラスタータイプを選択することができます。
マルチリージョンクラスターではアクティブ/アクティブマルチリージョンデータベースとして使用することができ、リージョン間でデータを非同期的にレプリケート(通常は1秒以内)されます。
このマルチリージョンクラスターを導入する際にはリージョン間のレプリケーションラグなどに注意する必要があるのですが、先日のアップデートで AWS FIS が MemoryDB をサポートし、このマルチリージョンクラスターでのリージョン間レプリケーションを一時的に停止させることができるようになりました。
これによって、リージョン間レプリケーションが停止しレプリケーションラグが増えた際のアラームの動作やアプリケーションの動作確認を行うことができます。
試してみる
まずは Amazon MemoryDB のマルチリージョンクラスターを作成します。
マルチリージョンクラスタータイプでクラスターを作成後に、リージョンクラスターを追加します。
今回は東京リージョンとソウルリージョンで作成しました。
AWS FIS のアクションに新しくアクションタイプ MEMORYDZB の multi-region-cluster-pause-replication が追加されています。こちらを使います。
AWS FIS は色々と柔軟なターゲット設定が可能なのですが、今回はリソースIDから直接マルチリージョンクラスターを指定しました。
アクションとターゲットの指定ができたら実験を開始します。5分間マルチリージョンクラスターのレプリケーションを停止してくれるはず...
今回はアプリケーション統合まではしていないので CloudWatch メトリクスでマルチリージョンクラスターのレプリケーションラグを観察してみましょう。
実験を開始すると、次のようにレプリカラグが大幅に増加していることが確認出来ました。
さいごに
本日は AWS FIS で Amazon MemoryDB マルチリージョンクラスターのレプリケーション停止アクションを使えるようになったので試してみました。
マルチリージョンクラスターを使ったアプリケーションを構築していて、リージョン間レプリケーションの耐障害を確認したい際に使えそうな機能ですね。