Gateboxで二次元社員めそ子を召喚してみた #Gatebox #めそ子
はじめに
皆さん、Gateboxをご存知でしょうか?
Gateboxは「キャラクター召喚装置」を呼称するデバイスで、プロジェクション技術とセンシング技術を組み合わせて、特定のキャラクターを表示し、かつコミュニケーションが取れるデバイスです。雑に言うとキャラクターがセットになったAlexaみたいな感じです。Gatebox自体はLINE株式会社のグループ会社であるため、LINEのAIアシスタントであるClovaと連携することが可能です。
さて、今年10月、そのGateboxが正式発売されたのですが、合わせてクリエイター参加型のサービスであるGatebox Videoが発表されました。これはクリエイターが自分で作成した動画をGateboxで再生できる、というものです。
今回、弊社の二次元社員であるめそ子さんをリアルに召喚するべく、試してみました。
Gateboxで作成するための動画を作る
なお、当方の環境はmacOS Catalina(v10.15.2)です。
Unityのセットアップ
Unityの公式Webサイトのダウンロードページから、Unity Hubをダウンロードします。
Unity Hubを起動し、最新バージョンをインストールします。
UniVRMのセットアップ
UnityはそのままだとVRMファイルが読み込めないため、UniVRMをセットアップします。UniVRMのGithubページから最新バージョンをダウンロードします。執筆時点ではv0.54.0が最新だったのでUniVRM-0.54.0_700b.unitypackageをダウンロードしました。
次に、Unityの画面から[Assets]->[Import Package]->[Custom Package...]を選択し、ダウンロードしたunitypackageファイルをインポートします。
[Import Unity Package]画面が表示されるので[Import]ボタンをクリックします。
すると、ProjectのAssetsの中にVRMが追加されます。
VRMの読み込み
では、実際にVRMファイルをインポートします。初代めそ子:彩木あかりのVRMモデルをダウンロードします。VRMファイルをAssetsの下にドラッグアンドドロップします。
すると、Assets配下にPrefabが作られます。
フィールドの作成とキャラクターの設置
まずはフィールドを作成します。Hierarchyの部分を右クリックして[3D Object]->[Plane]を右クリックします。
するとフィールドが作成されます。ど真ん中にPrefabをドラッグアンドドロップします。
キャラクターを動かす
1からプログラミングするのはしんどいので、Unity Asset Storeで公開されているサンプルを使用します。今回はStandard Assetsをダウンロードし、インポートしました。
HierarchyからVRMモデルをクリックし、Inspectorの[Animator]->[Controller]を右クリックします。
今回はThirdPersonAnimatorControllerを選択します。
これだけだと不自然なので瞬きをさせます。Inspector下部の[Add Component]を右クリックします。
[Script]->[VRM]->[Blinker]を右クリックして追加します。
Gatebox Videoのための調整
Gatebox Videoにアップロードする動画のビットレートは700Kbps~1500Kbpsと制限がありますが、空と床があるとビットレートが越えてしまいます。まず[Hierarchy]->[Plane]を右クリックしてDeleteを選択し、床を削除します。次に[Hierarchy]->[Main Camera]を選択し、Inspectorの[Camera]->[Clear Flags]をSolid Colorに変更し、[Background]を真っ黒にします。
音声を合わせる
Projectの[Assets]配下に音声ファイルをドラッグアンドドロップします。なお今回はAmazon Pollyで音声ファイルを作成しました。
Hierarchyを右クリックし、[Audio]->[Audio Source]を右クリックします。
Inspectorの[Audio Source]-[AudioClip]を右クリックします。
先程追加した音声ファイルを選択します。
動画を録画する
動画の録画のために、Asset StoreからUnity Recorderをインストールします。メニューバーの[Window]->[Package Manager]を開き、AdvanceをにShow Preview Packageに変更して、Unity Recorderが表示されるようにし、インストールします。
[Window]->[General]->[Recorder]->[Recorder Window]を右クリックします。
Recorder画面が開くので[Add New Recorders]->[Movie]を右クリックします。
Movieをクリックすることで、こんな感じの録画設定が出来上がります。Output Resolutionは720pに変更する必要があります。またAspect Ratioも16:9に、QualityをLowに変更しています。
あとは[START RECORDING]ボタンを右クリックして録画するだけです。
GateBox videoに動画をアップロードする
作成されたMP4ファイルをGateBox Videoのマイメニューからアップロードします。
GateBoxを設定する
GateBoxデバイス管理システムにログインし、Gateboxアプリ設定から、起動するアプリケーションをGatebox Videoに変更します。
動画を再生する
こんな感じです!
さいごに
そんなわけでめそ子さんをGateboxで召喚することが出来ました!実物は以下に持参予定ですので現地にお越し下さい!
#めそ子の日々 その9『コミケ...出ちゃいます!』 pic.twitter.com/h0xvYSNeY0
— 二次元社員めそ子@コミケ2913 (@mesoko_ch) November 30, 2019