モダンデータスタック カテゴリ紹介 #11 『Operational Analytics(運用分析)』 – Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023

2023.12.11

当エントリは『Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023』 11日目のエントリです。

データ分析、データを扱う世界では昨今『モダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)』という考え方、サービス構成が大きな注目を浴びています。データの収集、処理、保存、分析に使用されるツールとクラウドデータサービスを集めたソリューションを指す言葉です。クラスメソッドとしてもこのモダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)を推しており、下記の内容でお客様にサービスとして提供しています。

このモダンデータスタックという考え方、現在では構成するサービス群のジャンルが非常に多岐に渡ってきています。このカテゴリ分けも正直企業や個人によって定義が分かれていたりするのですが、『Modern Data Stack - Everything that you need to know !』というサイトではこのカテゴリ分類がシンプルかつ分かりやすく展開されています。このアドベントカレンダー企画では、このサイトで展開されているカテゴリ毎について内容を理解することで見識を広め、今後のサービス展開・サービス選択を検討する足掛かりとして行きたいと思います。

当エントリでは、Modern Data Stack(MDS)におけるカテゴリ『Operational Analytics(運用分析)』の内容について紹介します。

目次

 

モダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)における『Operational Analytics(運用分析)』とは

アドベントカレンダー企画の趣旨については1日目のエントリ内『当アドベントカレンダー企画について』をご参照ください。

Operational Analytics(運用分析)とは、ビジネスの業務プロセスを改善するための分析手法です。データ分析とビジネスインテリジェンスを組み合わせ、日常業務をリアルタイムで効率化します。

オペレーショナルアナリティクスで用いられるツールやサービスの目的は以下の通りです。

  • 分析だけでなく、行動に焦点を当てる
  • マネージャーやアナリストだけでなく、現場のユーザーも利用可能である
  • SQLだけでなく、理解しやすいコンセプトを重視する
  • 単なる目的地ではなく、すでに使用されているツールにつながるコードである

AWSのサイトでは下記のページにて「運用分析とは?」を解説しています。

運用分析とは?
運用分析は、複数の異種データログを使用してシステムの健全性を表示するソリューションです。例えば、主治医、歯科医、心臓専門医のところに行き、ご自身の健康状態を完全に把握するようなものだと考えてください。これらの異なるシステム (医師) は、それぞれのログ (結果) を組み合わせて、どこに問題があり、どのように対処するのが最善かを示します。これと同じコンセプトで、運用分析を推進します。

Hightouchで公開されているブログでは以下のような言及、説明が為されています。

・Operational Analyticsは、単にデータを理解することから、ビジネス プロセスを実行するツールでデータに基づいてアクションを実行することに焦点を移します。Operational Analytics は、ダッシュボードを使用して意思決定を行うのではなく、洞察を自動的に行動に移すことに重点を置いています。

・オペレーショナル分析は、データをウェアハウスからビジネス ツールに直接同期することに重点を置いたビジネス分析のカテゴリです。これにより、技術スキルに関係なく、組織内の全員が同じデータにアクセスできるようになります。

 

MDSにおける主な運用分析系サービス

ここではモダンデータスタックにおける『運用分析』のカテゴリで主だったサービスについて幾つか言及していきたいと思います。(ここでの評価はユーザーによるサイト内でのLIKEの数が多いものを中心に見ていきます。)

 

Variance

Varianceは、成長に焦点を当てた企業のための顧客データを管理するプラットフォームです。Varianceを使用することで、より多くのトライアルを転換し、拡大目標を達成することができます。

その他Varianceに関する基本的(初歩的)な情報は以下の通り。

 

Rill Data

Rill Dataは、SQLベースのデータモデラー、リアルタイムデータベース、メトリクスダッシュボードを1つの製品に統合することで、メトリクスの作成と利用を容易にします。

Rill Data の BI-as-code アプローチを使用すると、ローカルでコードフルな方法でダッシュボードを構築および管理し、分析を他の Git プロセスに統合できます。

複雑なBIスタックに代わるシンプルな選択肢

Rillは、SQLベースのデータモデラー、リアルタイムデータベース、メトリクスダッシュボードを1つの製品に統合することで、メトリクスの作成と利用を容易にします。

Rill Dataはフルマネージドのクラウドデータサービスを提供し、ビジネス関係者にリアルタイムの指標ダッシュボードを提供することを可能にします。主な特徴は以下の通りです。

  • 運用ダッシュボードを再考
  • 迅速に構築でき、使いやすいダッシュボードを提供
  • Rill の組み込み分析データベースにより、クラウド ウェアハウスのコストを削減
  • コードとしての BI アプローチを使用してデータ ワークフローを簡素化

その他RillDataに関する基本的(初歩的)な情報は以下の通り。

 

Savant Labs

Savant Labsは、アナリストと運用チームのための分析自動化プラットフォームです。この分析自動化プラットフォームは、シンプルで包括的、そして全体的であるように設計されています。繰り返しのタスクやイライラするツールにうんざりしているアナリストや運用担当者の方にお勧めです。

その他Savant Labsに関する基本的(初歩的)な情報は以下の通り。

 

まとめ

という訳で、『Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023』11日目の記事、Operational Analytics(運用分析)に関する紹介エントリでした。

明日12日目は『Data Cataloging(データカタログ)』に関する内容となります。お楽しみに!