モダンデータスタック カテゴリ紹介 #15 『Spreadsheet based BI(スプレッドシートベースのBI)』 – Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023
当エントリは『Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023』 15日目のエントリです。
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データ分析、データを扱う世界では昨今『モダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)』という考え方、サービス構成が大きな注目を浴びています。データの収集、処理、保存、分析に使用されるツールとクラウドデータサービスを集めたソリューションを指す言葉です。クラスメソッドとしてもこのモダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)を推しており、下記の内容でお客様にサービスとして提供しています。
このモダンデータスタックという考え方、現在では構成するサービス群のジャンルが非常に多岐に渡ってきています。このカテゴリ分けも正直企業や個人によって定義が分かれていたりするのですが、『Modern Data Stack - Everything that you need to know !』というサイトではこのカテゴリ分類がシンプルかつ分かりやすく展開されています。このアドベントカレンダー企画では、このサイトで展開されているカテゴリ毎について内容を理解することで見識を広め、今後のサービス展開・サービス選択を検討する足掛かりとして行きたいと思います。
当エントリでは、Modern Data Stack(MDS)におけるカテゴリ『Spreadsheet based BI(スプレッドシートベースのBI)』の内容について紹介します。
目次
モダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)における『スプレッドシートベースのBI』とは
アドベントカレンダー企画の趣旨については1日目のエントリ内『当アドベントカレンダー企画について』をご参照ください。
スプレッドシートベースのBIとは「さまざまなソースからデータを収集し、ダッシュボードではなくスプレッドシートのようなインターフェースで可視化すること」を備えているもの、と定義することが出来るかと思います。これは言葉としては新しいものかもしれないですが、既に何十年も前から行われていることでもあります。CSVデータをダンプし、EXCELで開いてそのデータを分析し、重要なビジネスの質問に答えたらそれはすなわち「スプレッドシートベースのBI」となりえるのです。まぁ何やかんや言っても、EXCELは便利ですし、馴染みのあるインタフェースであることにも疑いは無いと思います。
スプレッドシートのBIツールがハマると思われるユースケースは以下のものが考えられます。
- 週間ダッシュボード
- データウェアハウスからのデータと手動入力の混合
- オペレーション・ツール
「スプレッドシートのBIと従来のBIの使い分け」という点に関しては、アーリーステージの企業であれば、スプレッドシートBIの方が適しているかもしれません。そしてそうでない場合はどちらのタイプのツールも、得意とすることのために使うのが良いでしょう。
- BIツールは、組織全体で共有できる視覚的なダッシュボードを作成し、ビジネスの重要な指標について全員の認識を合わせるのに最適
- BIチームやデータチームがこれらのダッシュボードを管理し、間違いがないようにし、メトリクスの定義が形式化されていることを確認
- スプレッドシートBIツールは、運用チームがデータニーズや運用ダッシュボードやツールでより独立性を高めるのに適している
MDSにおける主なスプレッドシートベースのBI系サービス
ここではモダンデータスタックにおける『スプレッドシートベースのBI』のカテゴリで主だったサービスについて幾つか言及していきたいと思います。(ここでの評価はユーザーによるサイト内でのLIKEの数が多いものを中心に見ていきます)
Sigma
8日目のブログに登場したSigmaがここでもエントリ。詳細は下記をご参照ください。
Actiondesk
Actiondeskは、データベース、データウェアハウス、SaaSなどのデータソースからデータを自動的に取得できるスプレッドシートソフトウェアです。Actiondeskを使うことで、重要な情報を簡単に見つけ、自動更新レポートを作成し、手作業で行っていたExcelやGoogle Sheetsのレポートを置き換えることができます。
ちなみにこちらのActiondesk、現在はDatadogに買収されているようです。
その他Actiondeskに関する基本的な情報は以下の通り。
rows
クラウドベースのコラボレーション・ワークスペース・プロバイダーです。組み込みの統合機能と洗練された共有エクスペリエンスを備えた、初めての真のスプレッドシートです。チームで仕事を作り、共有するために作られました。そしてRowsでは以下の機能を備えています。
- ワークスペース・ベースの価格設定
- ワークスペース・メンバー
- タスク統合
- 自動化頻度
- ワークスペース・スプレッドシート管理
- スプレッドシート・ストレージ管理
ちなみにこのサービス、サイトTOP(https://rows.com/)にアクセスしたらいきなりスプレッドシートベースの画面が出てきたので驚きました(笑)
その他Rowsに関する基本的な情報は以下の通り。
まとめ
という訳で、『Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023』15日目の記事、スプレッドシートベースのBIに関する紹介エントリでした。
スタンダードなBI とは別に『Spreadsheet based BI(スプレッドシートベースのBI)』というカテゴリが別途存在するんだ?という驚きもありましたが、EXCELに代表されるあの使い勝手、UIがユーザーには使いやすい、馴染みがあることを考えるとこういう展開も「確かに...」と頷けるところでもあります。
明日16日目は『Reverse ETL Tools(リバースETLツール)』に関する内容となります。お楽しみに!