日常生活でも使える要件整理術 〜MoSCoW分析〜

日常生活でも使える要件整理術 〜MoSCoW分析〜

Clock Icon2017.03.10

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こんにちは、かめです。 最近、担当しているプロジェクトに導入する支援ツールについて、要件の整理や選定なんぞをしています。

私は、欲張りさんなので、あれもこれも…と「必ずやらなければいけないこと」と「できたらいいな」ということを整理するのが苦手ですが、家選びは、不動産屋さんから「こんなにスムーズなお客さんは珍しい」と言われるほど、要件がしっかり整理できているらしいです。

前職で、MoSCoW分析というという要件整理術を学んでから、家選びにも活用してみたところ、(営業トークかもしれませんが)不動産屋さんからお褒めの言葉をいただいたので、今回は、この「MoSCoW分析」をご紹介します。

MoSCoW分析とは?

読み方

私は、モスクォウと教わりました。モスクワでもいいけど。
おそらく、語呂合わせな気がします。

どんな手法なの?

要件の優先度を「M」、「S」、「C」、「W」の4段階で分類する手法です。
4つの分類には、それぞれ以下のような意味があります。

 

【M :Must】 必ず満たさなければならない(必須)
これが欠けるとサービスの価値が失われるような必須の要件。

 

【S :Should】 可能であれば、満たすことが推奨される(推奨)
提供するべき重要な要件。
ただし、時間やリソースが不足している場合などは、将来提供するときまで延期してもよい。(延期は短期間を推奨)
この要件が欠けてもサービスには、価値がある。

 

【C :Could】 他のものに影響を与えないかぎり、満たしても良い(可能)
提供のためにコストや時間がかかりすぎなければ、 含めることが有益な要件。
サービスの中心にはならない。

 

【W :Won't(will not)】 今回は見送る(先送り)
将来的に満たすかもしれないが、今回の提供では必要とされない要件。

どうやって使うの?

やりたいこと(要件)をリストアップし、それぞれに対し「M」、「S」、「C」、「W」で優先度付けして取捨選択する方法です。

例:引っ越し先を検討する場合の条件は何か?

  • 都市ガス:M
  • 1LDK以上:M
  • 駅近:C
  • 家賃12万以下:S
  • 宅配ボックス:W

「M」の条件は、絶対に満たせるようにしつつ、「S」、「C」の条件を可能な限り満たせる物件を選ぶ。

別にMoSCoW分析じゃなくても、要件に優先度つければいいんじゃね?

MoSCoW分析である必要はありませんが、「Must」かどうかで見ていくと、本当は必須じゃない要件を切り落としやすくなります。
お金や時間に糸目をつけないのであれば、要件を整理する必要はなく、やりたいことを全て実現すればいいと思いますが、現実は、そうも行かないと思いますので、過不足なく「Must」を整理することが重要です。

余談

家選びに定評があった私ですが、結婚を機に家を選べない人になりました。 旦那さんと「Must」が全く噛み合わなかったのです。

私の場合は、旦那さんの「Must」に寄せる形で今の家を選びましたが、複数の企業が関係するシステムの場合、どこを軸に要件を整理するか、どのように合意していくかが難しいですね。

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