マルチタブ対応!BigQuery の管理コンソールが新しくなったので使い勝手を確かめてみた
こんにちは、みかみです。
2021/01/14 BigQuery の新しい管理コンソール UI がプレビュー版でリリースされました。
昨年 7月~9月に開催された「Google Cloud Next ’20: OnAir」でも予告されていたマルチタブ対応版です! どんな感じに変わったのかな? ということで。
やりたいこと
- BigQuery の新 UI の管理コンソールがどう変わったのか知りたい
- 新 UI ではどんなことができるのか確認したい
- 新 UI の使い心地を確かめてみたい
新 UI の BigQuery 管理コンソール
こちらが新しくなった BigQuery の管理コンソールです。
以前は一番左側のナビゲーションパネルの下に表示されていたリソース一覧が一列右の列に表示されるようになり、リソース情報が見やすくなりました。
また、SQL クエリエディタはタブデザインに変更になり、以前はクエリエディタの下半分にデーセットやテーブルなどの情報が表示されるレイアウトでしたが、新 UI では各情報は別タブが開いて表示されます。
タブ内右端の下向き矢印をクリックするとタブのレイアウトメニューが表示され、タブの分割表示もできるので、テーブルスキーマを確認しながらクエリエディタで SQL を作成することもできます。
これまでも上下に分かれたパネルでクエリエディタとテーブルスキーマなどを並べて表示はできましたが、カラム数が多いテーブルだとスキーマ情報を確認するのにパネルのサイズを調整したりスクロールする必要があり、少し使いにくい感じでした。 UI 刷新で左右に並べて表示できるようになり大分見やすくなりました!
なお、画面上部の「PREVIEW機能を非表示」リンクをクリックすると、これまでの UI の管理コンソールに切り替えることができます。
以前の UI では左のナビゲーションメニューに並んでいた「クエリ履歴」「保存したクエリ」「ジョブ履歴」項目は、新 UI ではクエリエディタスペースの下のタブに移動し、タブまたは右端の上向き矢印アイコンクリックで表示領域が出てきます。
既にタブ分割している状態でさらに下に表示領域を追加すると、各パネルが小さくなり見にくくなりますね。。
そんな時にはナビゲーションメニュー左下端に表示されている左向き矢印アイコンをクリックすることで、ナビゲーションパネルをカーソルオンでメニューが出てくるドロワーに切り替えることができます。
だいぶさっぱりして見やすくなりました!
データセットやテーブルの新規作成や編集は、これまで同様、プロジェクト情報やデータセット情報タブの新規作成ボタンや、テーブル情報タブの編集ボタンから操作できます。
その他、データセットやテーブルの共有、コピー、削除、テーブルデータのエクスポートも、これまでと同じく各タブ上部に横に並んだメニューから実行できます。
以前の機能はそのままに、より見やすく、使いやすい UI になりました。
ビュー保存はどこいった?
BigQuery では、SQL の SELECT 結果を新しいテーブルを作成して保存したり、SELECT 文をビューとして保存できます。
以前の UI では、SQL 実行後に表示される「結果の保存」リンクやクエリエディタの下に表示されている「ビューを保存」ボタンから、SELECT 結果をテーブルやビューとして保存することができました。
新 UI では「クエリを保存」ボタンがなくなっています。。
SELECT 結果を新規テーブルに保存する場合は、以前と同じく「結果の保存」リンクから「BigQuery テーブル」を選択することで実行できます。
では、ビューの作成は? ビュー保存はどこからできるのでしょうか? それとも、ビュー保存はできなくなったのでしょうか?!
新 UI のビュー保存は、クエリエディタ上の「保存」メニューから選択できるようになってました。
また、以前はビューを作成するデータセットはプルダウン表示された既存のデータセットから選択していましたが、
新しい UI ではプルダウン選択以外に、新規データセットを作成することもできます。
ビューを作成する場合、ソーステーブルとは別のデータセットに作成してデータセット単位で参照などの権限を設定することもあると思うので、このようにビュー作成モーダルからデータセットも合わせて新規作成できるようになっていると便利ですね。
クエリエディタの使い心地
新 UI でもこれまでの UI 同様、BigQuery 管理コンソールのクエリエディタに入力した SQL を 「実行」ボタンで実行できます。
また、テーブル情報上部の「テーブルをクエリ」リンククリックで、カラム指定を除く SELECT 文がクエリエディタに自動入力されるのも、これまで通りです。
新 UI では、構文や標準関数などの一部の文字列を入力すると後続文字をサジェストしてくれる、入力補助機能が追加されました。
構文や標準関数などぼんやり覚えているけれど正しいかどうか自身がない場合など、このサジェスト機能があると作業がはかどりますね。
また、この機能でデータセット名やテーブル名、カラム名の候補も表示してくれます。
特に長いテーブル名やカラム名の場合、いちいちコピペする必要がなくなり、とても使いやすくなりました!
なお、このサジェスト機能には Monaco が利用されているそうです。
他にも、[F1] キーで BigQuery の操作メニューがショートカットキーと合わせて表示されたり、
エディタ内の SQL に対して検索や置換が実行できたり、
エディタ内の SQL を折りたたんで表示することもできるようになりました。
複雑な SQL を解析する必要がある場合など、アウトライン表示できると便利ですね。
まとめ(所感)
慣れ親しんだ画面 UI が変わるのはなかなかインパクトがある更新です。 今回の BigQuery の新 UI では、以前の機能や名称はそのままなのでどこから何を実行できるのか直感的に分かりやすく、画面レイアウトや操作性が改善され、インタラクティブでより使いやすい UI に刷新されました!
BigQuery ではサンドボックス機能があり、無料ですぐに管理コンソールにアクセスすることができます。
新しくなった BigQuery 管理コンソールを、ぜひ一度、確かめてみてください!