[アップデート] Amazon OpenSearch Service が新しいデプロイオプションのMulti-AZ with Standbyを追加しました。

Amazon OpenSearch Service が新しいデプロイオプションのMulti-AZ with Standbyを追加しました。
2023.05.10

こんにちは、AWS事業本部の平木です!

Amazon OpenSearch Service に新しいデプロイオプションが追加されました。

はじめに

Amazon OpenSearch Service の作成画面にて スタンバイ付きのマルチ AZ 構成を選択できるようになりました。

Multi-AZ with Standby とは

以前まで Amazon OpenSearch Service では、ベストプラクティスに沿ってマルチ AZ 構成を選択する場合、
アベイラビリティゾーン、ノード、レプリカの数を自分で選択する必要がありました。

しかし今回のアップデートで、Multi-AZ with Standby を使用すると、以下構成が自動で選択されます。

  • 3つのアベイラビリティゾーン、うち1つはスタンバイとして動作する。
  • 専用のマスターノードとデータノードを3台用意
  • ドメインでAuto-Tuneを有効にする
  • データノード用GP3ストレージ

Multi-AZ with Standby を使用すると、追加費用なしで3つの AZ のうち1つのノードをスタンバイとして予約し、スタンバイノードへは検索リクエストに対応しないようにします。
基盤となるインフラストラクチャの障害を検出すると、1分以内にスタンバイノードを自動的にアクティブ化し、フェイルオーバーを実行します。
データやリソースの再分配は行われないため、クラスタ性能に影響はなく、可用性が低下するリスクもありません。

制限事項

下記制限事項があります。

  • ノード上のシャードの合計数は1000を超えることができず、クラスタ上のシャードの合計数は75000を超えることができず、1つのシャードのサイズは65GBを超えることができません。
  • Multi-AZ with Standby で使用できるインスタンスタイプはm5、c5、r5、r6g、c6g、m6g、r6gd、i3
  • GP3およびインスタンスバックアップストレージは、スタンバイ付きのみ使用可能です。

実際に作成してみる

作成画面

「カスタム作成」を選択すると「Deployment Option(s)」が表示されます。
こちらを「スタンバイが有効のドメイン」を選択することで、Multi-AZ with Standby を使用できます。

Multi-AZ with Standby を選択すると、t2系のインスタンスタイプ等が選択できなくなり、 AZ も3つに固定されます。

他はデフォルトのまま作成してみます。

作成完了後

1台がスタンバイになっていることがわかります。

参考

終わりに

今回のアップデートで簡単にベストプラクティスに沿った高可用性を担保できる Amazon OpenSearch Service ドメインを作成することができました。 「ドメインの作成方法」を「簡単作成」とした場合。強制的にMulti-AZ with Standby が適用されるため、
スタンバイなしを使用したい場合は、必ず「カスタム作成」を選択ください。

この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。