New Relic Mobileでモバイルアプリのパフォーマンスを最適化しよう!

New Relic Mobileでモバイルアプリのパフォーマンスを最適化しよう!

本ブログは「Classmethod ゲーソル・ギョーソル Advent Calendar 2024」14日目の記事になります。
Clock Icon2024.12.14

おはようございます( ◜◡◝ )
ゲームソリューション部/業務効率化ソリューション部のきだぱんです。

本ブログはClassmethod ゲーソル・ギョーソル Advent Calendar 2024の14日目のブログとなります!
https://dev.classmethod.jp/referencecat/gamesol-businesssol-advent-calendar-2024/
https://qiita.com/advent-calendar/2024/gamesol-businesssol

ゲーソル、ギョーソルが気になる方は以下のブログも併せてご覧下さい!
https://dev.classmethod.jp/articles/gamesol-businesssol-jouhokyoku-1/

さて今回はNew Relicです!

現代のアプリケーション運用において、適切なインフラストラクチャの管理は欠かせません。
この記事では、New Relic Mobileを活用したモニタリングについて、わかりやすく解説します。

New Relicについて

New Relicはオンプレミス、クラウドを問わずあらゆるシステムメトリクスを収集して、ボトルネックの特定や障害対応を高速化します。
アプリやインフラの性能、ユーザー側のレスポンスまでリアルタイムで⼀元的にモニター可能で、顧客体験の向上、クラウドコストの削減、デジタルビジネスの成功に不可欠なすべてのエンジニアリングプロジェクトをサポートしてくれる製品です。
https://classmethod.jp/partner/newrelic/?inquiry_page=https://classmethod.jp/partner/newrelic/

前提

2008年にApp Store(Apple)やAndroid Market(Google)が登場して以来、モバイルアプリ市場は急速に拡大し、私たちの生活やビジネスに欠かせない存在となりました。アプリは、エンターテインメントや情報提供など、日常生活のあらゆる場面で活用されています。
しかし、アプリが繰り返しクラッシュしたり、動作が遅かったりすると、ユーザーのフラストレーションを招き、売上やコンバージョン率の低下、さらにはアプリの削除やブランド価値の低下につながることがあります。特に、B2B(企業間取引)や社内向けアプリでは、これらの問題がチーム全体の生産性や信頼感にまで影響を与える可能性があります。

こうした課題を解決するために役立つのが New Relic Mobile です。
このツールを活用することで、アプリのパフォーマンスを効率的に観測し、クラッシュや遅延の原因を迅速に特定・解決できます。

New Relic Mobileとは?

New Relic Mobileは、モバイルアプリのパフォーマンスとクラッシュをリアルタイムで観測し、アプリの品質向上を支援するツールです。
以下のようなデータを効率的に収集・分析することができます

  • ユーザーの利用環境(国、キャリア、OS、端末の種類など)
  • HTTPリクエストや通信環境の状況
  • クラッシュ発生率や原因

アプリの動作状況を詳細に把握し、ユーザー体験を向上させるための具体的な改善策を講じることが可能です。また、問題が発生する前に予防的な対策を講じることもできます。

https://newrelic.com/jp/platform/mobile-monitoring

New Relic Mobileの主な機能

クラッシュの観測

アプリのクラッシュを観測し、迅速に対応することは、信頼性向上の鍵です。
New Relic Mobileでは、以下のようなクラッシュに関するデータを収集できます

  • アプリバージョンごとのクラッシュ率
    どのバージョンでクラッシュが多発しているかを把握。
  • クラッシュフリーユーザー率
    問題なくアプリを利用できているユーザーの割合を分析。
  • HTTPエラーとネットワーク失敗率
    通信エラーやサーバーの問題を特定。
  • HTTP応答時間
    通信の遅延を詳細に分析。

これらのデータをもとに、どの端末や環境で問題が発生しているかを特定し、アプリの信頼性を高めることができます。

パフォーマンスの観測

アプリが快適に動作するためには、通信やサーバー応答の遅延を最小限にすることが必要です。
New Relic Mobileを活用することで、以下のようなパフォーマンスデータを観測できます。

  • 通信環境やサーバー応答速度の分析
  • データベースクエリの実行時間の測定
  • 外部APIとのやり取りにかかる時間の把握

コードやサーバー構成を最適化し、ユーザーに快適なアプリ体験を提供できます。特に、複数の通信処理が発生する画面では、それぞれの遅延要因を特定することで、外部サービスとのやり取りを改善することが可能です。

New Relic Mobileの導入方法

New Relic Mobileを利用するには、アプリにNew RelicのSDKを導入する必要があります。
以下のプラットフォームに対応したSDKが提供されています

20241213 NRMB

New Relic Mobileの管理画面では、アプリの全体像や詳細データを確認することができます。

管理画面の[Summary]では、次のような重要な指標を確認できます。

20241213 NRMB2

  • [Crash rate by app version]
    アプリバージョンごとのクラッシュ数
  • [Crash-free users by app version]
    クラッシュフリーユーザー率
  • [HTTP errors and network failure rate]
    通信エラー率やネットワーク失敗率
  • [HTTP response time]
    通信の応答時間

アプリにクラッシュが発生した場合、New Relic Mobileはクラッシュの詳細データを自動で収集します。特定バージョンでのクラッシュ頻度や影響範囲を把握し、迅速に対応することが可能です。
問題の根本原因を特定することで、アプリの信頼性向上につなげることができます。

おわりに

モバイルアプリの信頼性とパフォーマンスを向上させるためには、継続的な観測と改善が欠かせません。
New Relic Mobile を導入することで、クラッシュやパフォーマンスの問題を迅速に特定し、ユーザー体験を最適化するための具体的なデータを得ることができます。
これからモバイルアプリの品質向上に取り組む方は、ぜひNew Relic Mobileの活用を検討してみてください!
今回ご紹介したものは、標準機能に過ぎないのでカスタマイズして一つ一つに合った監視をぜひ行ってみて下さい!
New Relicに関するブログも沢山展開されていますので、是非こちらもご覧ください。
https://dev.classmethod.jp/tags/new-relic/

この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。

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