[アップデート] Amazon OpenSearch Service で専用マスターノードを持たないクラスターでもブルー/グリーンデプロイ無しでデータノード数が変更出来るようになりました

2024.04.15

いわさです。

Amazon OpenSearch Serivce でクラスター設定を変更する際に、ブルー/グリーンデプロイが発生する場合と発生しない場合があります。
ブルー/グリーンデプロイはドメインの中断時間を抑えるためのものですが、アップデート時間が長時間になりその間のパフォーマンスが低下するため、ブルー/グリーンデプロイを発生させたくない場合があります。

このクラスター設定変更時にブルー/グリーンデプロイが発生するかどうかは条件が決まっており、ドキュメントに発生する場合と発生しない場合が明記されています。

さらに、たまにこの条件はアップデートで変更される場合があります。

マスターノード無しクラスターでもデータノード数変更時に発生しなくなりました

先日のアップデートでまた条件が変更になりまして、専用マスターノードを持たないクラスターのデータノードを変更した場合もブルー/グリーンデプロイが発生しなくなりました。

これまでは次のように、ブルー/グリーンデプロイが発生する条件だったのですが、今回のアップデートで発生しなくなりました。これによってマスターノードを持たない開発環境などでも高速にデータ数の変更が出来るようになりそうです。

Changes that usually cause blue/green deployments
The following operations cause blue/green deployments:
If your domain doesn't have dedicated master nodes, changing data instance count

早速試してみます!

専用マスターノードなしのクラスタードメインを作成

まずはデータノード数を適当に設定し、専用マスターノードを有効化しないクラスターを作成します。

今回のアップデート条件があって、Elasticsearch の場合は 7.1 以上である必要があります。
なので、専用マスターノードを持たない OpenSearch 2.11 でブルー/グリーンデプロイが発生しないこと、Elasticsearch 6.8 でブルー/グリーンデプロイが発生することを確認したいと思います。

OpenSearch 2.11

まずは OpenSearch 2.11 です。
クラスターの変更からデータノード数を変更し、ドライランを行います。

ブルー/グリーンデプロイが不要だと判定されました。素晴らしい。

Elasticsearch 6.8

続いて Elasticsearch 6.8 でも同じようにデータノード数を変更してドライランしてみます。

こちらはブルー/グリーンデプロイが必要だと判断されましたね、アナウンスどおりです。

さいごに

本日は Amazon OpenSearch Service で専用マスターノードを持たないクラスターでもブルー/グリーンデプロイ無しでデータノード数が変更出来るようになったので紹介しました。

私は開発環境用に最小構成の専用マスターノードなしデータノード数 1 で実行していて、たまにノード数を増やすことがあるのですが、、ブルー/グリーンデプロイが不要になってすぐに変更出来るようになるのは結構嬉しいですね。