関西電力KOI×VOLTMIND 生成AIハッカソンに参加してきた

関西電力KOI×VOLTMIND 生成AIハッカソンに参加してきた

2026.04.06

概要

こんにちは、クラスメソッド製造ビジネステクノロジー部の田中聖也です。
2026年3月28日に開催された関西電力KOI×VOLTMIND 生成AIハッカソンに参加してきましたので、過程だったり発表の内容を残していきたいと思います。
※本記事は「関西電力 KOI × VOLTMIND 生成AIハッカソン」での検証内容をもとにしています。なお、本記事は筆者の見解であり、主催者の公式な見解ではありません。

関西電力KOI×VOLTMIND 生成AIハッカソンとは?

以下、公式サイトより引用です。

イベント内容
空間センシング x 生成AIで「空間」を理解する
近年、カメラやセンサーの普及、計算資源の進化により、「空間をデータとして扱う」技術への需要が高まっています。現実世界を理解できるAIは、今後、ロボットや自律システム、現場支援技術の基盤になると考えられます。

本ハッカソンでは、「空間を理解する」ことに着目し、画像や音声などのセンサーデータから、いま、この空間で何が起きているのかを考える生成AIの開発に挑戦します。

本ハッカソンの期間中、挑戦するチームへの応援として、NVIDIA H100 または A5000クラスのGPUを最大3週間利用できる環境を提供します。画像、動画、音声など多様な空間センサーデータを使用し、基盤モデルの学習に使うデータセットの合成、基盤モデルのファインチューニング、ベンチマークの作成など、空間を「どう理解させるか」を思いっきり試行錯誤してください!

高性能GPUを使った開発に挑戦してみたい方、空間センシングや実世界AIに関心のある学生・社会人の方のご参加をお待ちしています。

参加しようとしたきかっけ

社内の営業の方が告知しているの見て「え!タダでGPUをぶん回せんのか!めっちゃええやん!」という不純な動機でした(笑)
部内のAIエージェントまわりが得意な新澤さんとフィジカルAIまわりをキャッチアップしている森茂さんを巻き込んで3名で参加しました。
告知を見て1時間後には申し込みが完了しているスピード感でした(笑)

作戦会議

せっかく出るのでグランプリしか目指していませんでした。
「技術を無駄遣いした狂ったプロダクトを作って欲しい」という運営側からの熱いメッセージがあったので、それに応えれるようなプロダクトを考えました。メンバーとも考えて残ったのが以下の2案でした。

案1: Cyber-Physical Takoyaki Constructor (CPTC)

解決する(大阪の)課題

「たこ焼き器の熱で部屋がサウナ状態になる不快感」の解消と、「焼き担当がひっくり返すのに必死で会話に参加できず、空間的に孤立する問題」の解決。

学習データの勝算(特大・技術力アピール枠)

使用データと合成戦略:実は「たこ焼きの焼き加減」に特化したオープンデータセットは世界に存在しません。そこで、A5000×8基の圧倒的な計算資源を利用し、画像生成AI(Stable Diffusion等)を用いて「様々な焼き加減のたこ焼き(液状、半熟、適正、焦げ)」の高品質な合成データセット(Synthetic Data)を数千枚自作します。
転用方法:自作した合成データセットと、既存の料理動作データ(EPIC-Kitchens等)を組み合わせてオープンVLMにファインチューニングを実施。ハッカソンのルールである「データセットのOSS公開」でも満点が狙える最強の戦略です。

技術フォーカス(技術の無駄遣い構成)

  • 【エッジ・インフラ】:鉄板上の「ミクロな熱分布・映像」をサーモカメラとRGBカメラで取得し、ROS2で統合。さらにHome Assistantから部屋の「マクロな温度・湿度」を取得し、これら全ての空間データを低遅延でSlurm環境(A5000)の推論APIへストリーミングする強固なパイプラインを構築します。
  • 【ロボティクス・VLM】:A5000上のVLMが鉄板の映像を解析し、「[座標3, 2]の穴、ひっくり返し時に到達」と推論。その結果を受け、LeRobot制御のロボットアームが物理的にピックを使ってたこ焼きを鮮やかに裏返します(難易度が高い場合は、レーザーポインターで「今ココを返せ!」と物理照射するシステムにフォールバック可能)。
  • 【MCP・Web統合】:VLMの推論結果をMCP(Model Context Protocol)経由で受け取るエージェントを構築。Home Assistantに介入し、「鉄板の温度上昇に合わせてエアコンの温度を自動で下げる」「煙が出そうなら換気扇を強にする」「焼き上がりに合わせて照明を『食欲をそそる暖色』に変える」といった空間全体の制御を全自動で行います。同時に、これらを監視するサイバーパンク風のWebダッシュボードを爆速で組み上げます。

案2: 限界エンジニアのオアシス「全自動・飴ちゃん配給スマート空間」

解決する(大阪の)課題

ちょっと疲れた時に、大阪のおばちゃんがくれる「飴ちゃん」の温もりが欲しい。

技術の無駄遣い構成

A5000で稼働するVLMが、ユーザーの「ため息」「キーボードを叩く強さ」「猫背(空間的な姿勢の崩れ)」から疲労度を推論。
疲労度が閾値を超えると、MCPがHome Assistantを癒やしモード(間接照明+川のせせらぎBGM)に切り替え。
ロボットアームがスッ…と伸びてきて、机の上に「パインアメ」をそっと置き、「飴ちゃん舐めるか?」とスピーカーが語りかける。

決まった案

本当は案1に挑戦してみたかったですがメンバーの仕事状況や1か月という中では難しそうという判断になり、案2の方をベースにブラッシュアップすることになりました。

作ってみた

「人の疲れ具合を判断して飴ちゃんと言葉をかけてくれるサービス?」的なものを作ってみました。
システムイメージは以下のような感じです。
システム全体図

詳しい技術スタック等はGithubに上がっているので興味がある方はご確認ください。

役割分担

名前 役割
新澤さん クラウドから飴ちゃんデバイス回り
森茂さん ロボットアームの学習および推論
姿勢判定と気流予測のための学習データ作成及び学習

発表してきた

発表当日は関西電力エナレッジにお邪魔してきました。
失礼な話ですが、グランフロントにこんなスペースがあるなんて知りませんでした・・・
司会の方から「WiFiはeo光なのでツヨツヨです!」と言われて、「さすが関西電力さんやで!」と思いました(笑)

発表スライド

発表の雰囲気

運営、参加者の方々が積極的に盛り上げてくれて、非常に楽しい雰囲気でした!
なんか、めっちゃ大阪やな!って感じで温かい雰囲気で笑いもあって、めっちゃいい雰囲気でした。
どの参加者の発表内容も素晴らしくて、十人十色、様々な観点でアイデアや技術的な試行錯誤がされており、エンジニアとしてめっちゃ勉強になりました。

まとめ

初の社外ハッカソンということもあり、緊張している部分もありましたが期間中も発表当日のどちらも楽しむことができました。
ハッカソン中もDiscordを賑やかにしてくれた運営や参加者の方々のおかげだと思います!
残念ながらグランプリは取れませんでしたが、多くの方から「面白かった!」と話しかけて頂いて非常に満足でした。
個人的にも半日以上もGPUを回し続けるという贅沢な体験ができて非常に良かったです。

これからも関西のエンジニアコミュニティを盛り上げるために、このようなイベントがあれば積極的に参加したいです。
関西電力KOI様、VOLTMIND様、参加者の皆様本当にありがとうございました!!

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