アジャイルに関するパネルディスカッションに参加してみた

2023.09.13

はじめに

こんにちは、モダンオフショア事業推進担当兼Classmethod Vietnamの藤村です。

私自身も会員であるPMI日本支部の事務局より、プロジェクトマネジメントの未経験者や学生の方にPMの魅力を伝える動画教材の撮影に協力してもらえないかとお声がけ頂き、パネルディスカッション形式で動画を撮影しました。

経緯

こちらの動画は、PMI日本支部25周年を機に開設した短時間の映像教材配信チャンネルの企画の一環となります。

動画の概要

「アジャイル開発とプロジェクトマネジメント」をキーワードに、アジャイル開発とはどのようなものかパネルディスカッション形式でご紹介します。 パネリストの方々はいずれもアジャイル経験豊富な方々で、アジャイル開発について様々な視点からお話いただいております。
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パネリスト
 株式会社システム情報 小林 浩
 クラスメソッド株式会社 藤村 新
 日本電気株式会社(NEC) 杉本 俊明
コーディネーター
 DAコミュニティ代表 佐藤 美一
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パネルディスカッションの話題
・アジャイル型の開発とは?
・Be Agile、Do Agileとは?
・ウォータフォール型開発とアジャイル型開発の違いは?
・アジャイル型開発の良い点は?
・アジャイル型開発の体制は?
・アジャイル型開発の注意点は?
・これからアジャイル型開発にチャレンジする方へのメッセージ
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動画教材

動画教材はこちらです。

ダイジェスト

動画内で私が話した内容について、抜粋します。

アジャイル型の開発とは?

  • ビジネス観点での優先順位順に完成させて、実際ユーザーに使ってもらった後に計画を見直していくような開発手法

Be Agile、Do Agileとは?

  • 最初にアジャイルが出てきた時に、プラクティス重視で、それらをやっていればアジャイルですよという考えが強かった
  • そちらに行き過ぎた時に、プラクティスだけやっていても効果が出ない、アジャイルのマインドが重要なんだという流れが来た
  • またそちらに行き過ぎて、Be Agileも重要だけど、Do Agileできてこそという揺り戻しもあるという認識

ウォータフォール型開発とアジャイル型開発の違いは?

  • モジュールごとに分けて開発を進めて、最後に一気に結合テストを行なうと、意図しない不具合も多く発生することがある
  • 常に動く状態を維持しながら継続的にインテグレーションしていくアジャイルのやり方は、その方がリスクが低いと考え、多くのコンテキストでも使っている

アジャイル型開発の良い点は?

  • 変化に対応できる、小さく作って計画を見直していく
  • 外的要因の変化以外で、チームや個々のエンジニアもどんどん成長して、ドメイン知識も増えていく
  • アジャイルだと、経験したからこそ分かったことを、組み込んでいけるところが良い点と考えている

アジャイル型開発の体制は?

  • 可能な限りチーム内で、設計、開発、テストのすべてを行なっていく
  • より良い設計が出てきたら、それも後から組み込んでいける

アジャイル型開発の注意点は?

  • 自律的に動くということを、誰もが皆やりたいわけではない
    • 誰もが気に入る働き方ではない
  • アジャイルマニフェストの影響で、誤解が生まれている
    • アジャイルでも計画は立てる
      • 計画に従うのではなくて、常に変化に合わせて計画を見直す
    • ドキュメントも、必要なドキュメントは当たり前に作る

これからアジャイル型開発にチャレンジする方へのメッセージ

  • アジャイルやることを目的にしないでほしい
    • 目的はビジネスの成功
  • より良い方法を自分の頭で考えて、結果的にアジャイルになっているのが理想だと考えている

さいごに

今回このような貴重な機会を頂けたこと、大変感謝しています。パネルディスカッションで杉本様、小林様のお話しを聞けたのはとても楽しく、また大変勉強になりましたし、自分自身がお話しすることで、改めて自分の考えを整理することもできました。この動画を見て頂くことで、未経験の方がアジャイルを理解する一助になれば、幸いです。