エンジニアのためのMCP勉強会#1 「AWS Lambda MCP Serverを使って ツールとMCPサーバを分離する」というテーマで登壇しました #catalk

エンジニアのためのMCP勉強会#1 「AWS Lambda MCP Serverを使って ツールとMCPサーバを分離する」というテーマで登壇しました #catalk

Classmethod AI Talks(CATs) #17 「AWS Lambda MCP Serverを使ってMCPサーバを分離する」というテーマで登壇しました #catalk
Clock Icon2025.04.17

はじめに

お疲れさまです。とーちです。
エンジニアのためのMCP勉強会というイベントで「AWS Lambda MCP Serverを使ってMCPサーバを分離する」というテーマで登壇しました。
本記事ではその際に使用した資料の概要をご紹介します。詳細はこちらのブログ記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。

登壇資料

登壇した際に使用した資料です。

資料概要

MCPサーバの課題

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MCPサーバは便利なツールですが、セキュリティ面と運用面で課題があります。

セキュリティ面の課題

  • 認証情報をローカルで持つリスク(AWSアカウント乗っ取りの原因になりうる)
  • MCPサーバの権限管理の難しさ(特定チームだけに利用を制限できない)

運用面の課題

  • 組織内での一元管理の難しさと車輪の再発明
  • ツールのアップデート管理が各個人に委ねられる

AWS Lambda MCP Serverによる解決策

これらの課題を解決する一つの案として、AWS Lambda MCP Serverを活用した方法があります。

セキュリティ面の改善

  • IAMを活用した認証・認可でアクセス管理が可能に
  • ツールが使用する権限をクライアント側ではなくLambda側に持たせられる

運用面の改善

  • クライアント側はAWS Lambda MCP Serverを設定するだけで必要なツールが自動でリストアップ
  • 組織内ツールのハブ化が実現でき、ツールの一元管理が可能に
  • Lambda関数を更新するだけでツールのアップデートが完結

導入ステップ

  1. ツールをLambda関数で実装

    • 通常のMCPツールとは異なり、@mcp.tool()は使わない
    • 入力はLambda関数のeventとして受け取る
    • 出力は通常のツールと同様に実装
  2. MCPクライアント側の設定

    • MCPサーバとしてAWS Lambda MCP Serverを登録するだけ

より詳細な実装方法や設定例については、こちらのブログ記事をご参照ください。

感想

今回の登壇では、MCPサーバの課題とその解決策についてお話しさせていただきました。

もちろん、これは解決策の一つに過ぎません。他にもCloudflareを使ってローカルに認証情報を持たないようにする方法など、様々なアプローチがあります。今後もMCPサーバでいかに認証・認可を適切に行うかという観点は、新しい技術や方法が登場してくると思いますので、私も引き続きチェックしていこうと思います。

この記事が誰かのお役に立てばなによりです。
以上、とーちでした。

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