[アップデート] Amazon QuickSight のダッシュボード公開オプションに「シナリオの共有許可」が追加されました
いわさです。
Amazon QuickSght では分析からダッシュボードを作成することが出来ます。
そのダッシュボードを作成する際に、公開オプションというもので閲覧者プロに対して、ダッシュボードでエグゼクティブサマリーなどを使うことを許可できます。
先日、ダッシュボードを公開しようとしたところ、見慣れないダッシュボード公開オプションに気がつきました。
どうやらシナリオも共有オプションに追加されたみたいです。New って書いてありますね。
こんなのあったっけ?と思って過去の情報を探ってみたのですが、2025 年 8 月 12 日時点では次のようにAllow sharing scenarios
のオプションは存在していなかったので最近追加されたのだと思います。
Amazon Q in QuickSight トピック作成時の「Use new generative Q&A experience」オプションについて調べてみた | DevelopersIO より画像引用
このオプションがどういう挙動をするのか確認してみたのでその様子を紹介します。
シナリオってなんだっけ
まず、Amazon Q in QuickSight のシナリオ機能を知らない方もいらっしゃると思いますので、軽くおさらいをしましょう。
シナリオというのは AWS re:Invent 2024 のアップデートとして登場した Amazon Q in QuickSight の機能のひとつです。
対話形式でデータ分析を行うためのインターフェースとガイダンスが備わったもので、従来のように分析やダッシュボードをイチから作成しなくてよく、トピックのデータQ&Aと違ってコンテキストを残したやり取りが出来たり、スナップショット形式での共有が可能です。
オプションを使ってみる
オプションの説明文には「Allow viewers of this dashboard to share scenarios, that include snapshots of the dashboard's visuals; with other users.」と記載があります。
従来から閲覧者プロロールであればシナリオ機能は使えたのですが、このオプションを使うとどうやらこのダッシュボードから作ったシナリオのデータを共有する際に制限をかけれるみたいですね。
使ってみましょう。
「Allow sharing scenarios」が ON の場合
まずは「Allow sharing scenarios」を ON にしてダッシュボードを公開します。
閲覧者プロロールのユーザーに共有すると、そのユーザーからはダッシュボードからシナリオ分析が開始出来るようになっています。
そのままシナリオ分析して結果を見てみると、次のように「Share」ボタンが押せて、共有が出来る状態ですね。
「Allow sharing scenarios」が OFF の場合
一方で、今度は「Allow sharing scenarios」を OFF にして同じことをしてみましょう。
先程と同じようにシナリオ分析を実行します。
そうすると、今度は「Share」ボタンが押せないですね。なるほど!
「This scenario uses restricted data and cannot be shared.」と表示されています。
共有制限がされている感じですね。
さいごに
本日は Amazon QuickSight のダッシュボード公開オプションに「シナリオの共有許可」が追加されていたので使ってみました。
シナリオ分析は使わせるけど、その結果を外部共有させたくない時に使う感じでしょうかね。閲覧者プロユーザーにシナリオ利用を許可している場合は共有制限が出来るので試してみてください。