Amazon Q in QuickSight のデータストーリーを日本語で作成させてみた(2025年8月時点)
いわさです。
先月ですが、Amazon Q in QuickSight が東京リージョンで GA されました。
この Amazon Q in QuickSight、以前から気になっていた方も多いのではないでしょうか。
東京リージョンで使えるということで今後日本でも利用者が増えていく可能性があります。そんな中、やはり気になるのは日本語の対応状況です。
最近色々と Q in QuickSight を検証しておりましてその所感だと、本日時点では特にトピックのデータQ&Aについては日本語がしっかり使えている感じです。
アウトプットは英語なのですが、日本語のインプットをしっかり解釈してくれており良い感じに使えそうだと思いました。
一方でデータストーリーについてはデフォルトで英語で出力されます。
プロンプトを工夫することで日本語で出力してくれる場合もあるのですが一部のみ日本語化されたりと、指示の仕方でばらつきがあることがわかりました。
今回は色々な指示の仕方でどのようにデータストーリーのアウトプットが変わるのか観察してみましたのでその様子を紹介します。
デフォルト(特にアウトプット言語に関する指定なし)では英語
データストーリーはダッシュボード上でプロ機能を与えられたユーザーが作成を開始することが出来ます。
データストーリーの作成を開始すると、データストーリーに期待する内容を指示し、ダッシュボード上のビジュアルをいくつか選択します。
ユーザーインターフェース上は次のような感じになっています。
上記で作成を開始すると、Amazon Q がデータストーリーを作成してくれます。ページ形式/プレゼンテーション形式が選択できるのですがいずれの場合もデータのインサイトをストーリー形式で説明できる資料が作成されます。
先ほどの指示内容だと次のように英語のストーリーが作成されました。
適当に「日本語を使え」だとなかなか日本語にしてくれない
続いて先ほどの内容に対して「日本語でお願いします」という内容で指示してみました。
その結果は次のようになりました。全く日本語化されていませんでした。
何に対して日本語でお願いしたのか曖昧だったのかもしれません。
というわけで次はどこを日本語化してほしいのかもう少し具体的に指示してみましょう。
すると...日本語化してくれませんでした。割と具体的だったような気もするが...
「英語を使うな」という表現は結構従ってくれる
その後も色々なパターンを試していたのですが、私が確認した範囲だと「英語を使うな、日本語を使え」という指示を行うと割と日本語でのアウトプットをしてくれる傾向にあることがわかりました。
指示してみましょう。
上記の結果は以下のようになりました。なんと各セクション?の内容が日本語化されていますね。素晴らしい。
ただしそれぞれのサブタイトル?ヘッダ?みたいな部分は英語のままでした。
この時試した時には他のセクションもこのとおり日本語に。
ブロックタイトルの日本語化はちょっと難しい
欲を出してそれぞれのサブタイトル部分も日本語にしたく、プロンプトに追記してみました。
すると、ストーリーのタイトルは日本語化することが出来ました。ただしセクションごとのサブタイトルは英語のままで日本語化ができず。
その後、このサブタイトルを含むエリアは「ブロック」という定義であることに気が付きました。
ということで、ブロックに対して英語は使わずに日本語を使うように指示してみます。
そうすると、一部ブロックタイトルを日本語化することが出来ました。
ただし、この副作用かわかりませんが、一部のブロックで英語と日本語が混在していました。なんじゃあこりゃ。
その後も色々と指示を変えて試してみましたが、ブロックコンテンツを日本語化するのは簡単なのですが、指示タイトルを日本語化するのは安定しませんでした。
さいごに
本日は Amazon Q in QuickSight のデータストーリーを日本語で作成させてみた試行錯誤の様子を紹介しました。
まず、データストーリーはまぁまぁ日本語化の指示を聞いてくれます。
ただし、ブロックタイトルなどの一部など日本語化の難易度が高い部分もあるので、プロンプトのみで完結させようとせずに、多少の手動修正を行う前提で考えたほうが良さそうです。
十分日本語で使えるデータストーリーが作成できるのではと思いました。