[アップデート] Amazon QuickSight のピボットテーブルで階層レイアウトモードが使えるようになりました
いわさです。
Amazon QuickSight では様々なビジュアルを使うことが出来ます。
ビジュアルのひとつに「ピボットテーブル」というものがあるのですが、先日のアップデートで行フィールドのレイアウトオプションとして新しく「階層レイアウト」が使えるようになりました。
切り替え自体は簡単なのですが、一部のビジュアルフォーマットオプションはどちらかのレイアウトオプションにしか対応していないものがあることがわかりました。
本日は新しい階層レイアウトを紹介しつつ、差分のあるオプションについてざっと確認してみましたので紹介します。
ピボットオプションでレイアウトを切り替えるだけ
ピボットオプションは以下の「ビジュアルのフォーマット」から変更が可能です。
デフォルトは既存の「表形式」レイアウトとなっていて、次のように行フィールドごとに列がわかれています。
このオプションで「階層」レイアウトを選択することで次のように切り替えることが出来ます。
おわかりいただけただろうか。
行フィールドの列が統合され、1 つの列の中でインデントされて表示されています。
行フィールドが 1 列の中で展開されているので、ビジュアルの幅が少なくなり高さが増えていますね。
ピボットレイアウトオプションごとに利用可否が変わるオプション
ピボットテーブルには様々なカスタマイズオプションがあるのですが、ほとんどのオプションは表形式レイアウトと階層レイアウトのどちらでも同じように利用することが可能です。
ただし、一部のオプションは選択したオプションによっては使えない場合があります。
一通り比較し、本日時点でこれらは差分があるなというものを調べてみましたので紹介します。
階層レイアウトは行ヘッダーのラベルを非表示に出来る
階層レイアウトのみヘッダーオプションに「行ラベルを非表示」が追加されており、行ヘッダーを非表示にすることが出来ます。
表形式レイアウトは後述しますが列名の変更は出来ても非表示には出来ません。
折りたたみ列の非表示オプションは表形式レイアウトでのみ利用出来る
当然ではありますが、階層レイアウトは行フィールドごとに列が分割されていないので「折りたたみ列を非表示にする」オプションは利用出来ません。
行小計のラベルは表形式でのみ利用可能
表形式レイアウトの場合は小計オプションで行グループのラベルを設定することが出来ます。
こちらは階層レイアウトだと設定することが出来ません。
ただ、小計オプションの列グループや、合計オプションは表形式と同様の設定が可能になっていました。
行名とラベルの設定オプションが少し違う
表形式の場合は「行名」オプションを設定することで、次のように行ヘッダーのラベルとして設定することが出来ます。
一方で、階層レイアウトの場合も「行名」オプションはあるのですが、レイアウト上のラベルは変更されません。「行」というテキストが表示され続けます。
こちらを変更する場合は「ヘッダー」オプションの「行ラベル」を設定することでカスタマイズ出来ます。
未設定の場合のデフォルトは「行」のようです。
そのまま「行」の表示で使うことはほぼ無いだろうと思っているので、ラベルをここで設定するか前述のオプションで非表示にすることになりそうです。
さいごに
本日は Amazon QuickSight のピボットテーブルで階層レイアウトモードが使えるようになったので紹介しました。あと、オプションの差についてもついでに調べてみました。
Microsoft Excel のピボットテーブルはこの表示なので、個人的にはこちらのほうがしっくりきます。
また、アップデートアナウンス内では階層レイアウトの場合のコンテキストメニューの話が言及されていますが、私のほうで確認した限りでは表形式との違いがよくわかりませんでした。
このあたりお気づきの方いらっしゃったらコメントください。調べて直して追記させて頂きますので。