[アップデート] Amazon QuickSight のアカウント作成フローが変わり、なんとスタンダードエディションが選択できなくなってました

[アップデート] Amazon QuickSight のアカウント作成フローが変わり、なんとスタンダードエディションが選択できなくなってました

Clock Icon2024.05.04

いわさです。

先日 Amazon Q in QuickSight が GA となりました。

その際に QuickSight Q の有効化機能が廃止されたように見えたので、Q の有効化が可能な新規サブスクリプションの作成画面を確認してみました。
そうしたところ、サブスクリプション作成が変わっていることに気が付きましたので紹介します。

特に、従来のエディションの選択肢であったスタンダードエディションが選択できなくなっており、これはちょっと混乱する人が多いかもしれません。

新しい画面

QuickSight サブスクリプションが存在しない AWS アカウントで、次のように QuickSight へアクセスします。

すると、見慣れない次のような画面が表示されました。
頻繁に QuickSight サブスクリプションの新規作成と終了を繰り返しているのでおそらく今までと違うと思います。最初の画面がオシャレになってます。

次の画面で、従来はエディションを選択していたと思います。
そこでエンタープライズか、エンタープライズ + Q かを選択していました。そしてその隅には、スタンダードエディションを有効化するためのリンクも目立たないように設置されていました。

新しいサブスクリプション作成画面ではエディションの選択画面がなくなりました。
いきなり認証方法などを入力する形となっています。

そしてそのページの下部にはオプションのページ分割レポートのアドオンを有効化するチェックボックスが設置されています。
ここも従来と違いますね。今までは独立したページが用意されていたと思います。
ページ分割レポートアドオンは、デフォルト ON のようなので注意しましょう。

この画面のみで完了です。
あとはサブスクリプションが作成されるのを待つだけです。

作成された QuickSight サブスクリプションを確認してみると、エンタープライズエディションで作成されていることがわかります。

このように従来とサブスクリプション作成画面が結構変わっています。 また、スタンダードエディションの選択も行うことが出来ません。

スタンダードエディションのサブスクリプションを作成する方法

QuickSight を個人ツールとして使っている方ではなく、特に何かしらワークロードに関連した分析コンポーネントとして使っているお客様と接することが多いからだと思いますが、ユーザー料金やいくつかのオプション機能を鑑みると多くのケースではエンタープライズエディションの利用が適しています。

ただ、スタンダードエディションを使いたいというニーズはゼロではないと思います。
もう今後は作成することは出来ないのでしょうか?

AWS CLI などの API 経由で作成できる

私が試した時点では次の QuickSight スタンダードエディションの料金ページに、「スタンダード・エディションを使いたい人は API でサブスクリプションを作成してね」と記述されていました。
なぜか今時点でドキュメントが確認できませんが。

create-account-subscriptionコマンドを使って作成してみましょう。
EditionSTANDARDを指定します。

% cat hoge.json 
{
    "Edition": "STANDARD",
    "AuthenticationMethod": "IAM_AND_QUICKSIGHT",
    "AwsAccountId": "123456789012",
    "AccountName": "hoge0430standard",
    "NotificationEmail": "iwasa.takahito+hoge0430@example.com"
}
% aws quicksight create-account-subscription --cli-input-json file://hoge.json --profile hogeadmin
{
    "Status": 200,
    "SignupResponse": {
        "IAMUser": true,
        "userLoginName": "hogeadmin",
        "accountName": "hoge0430standard",
        "directoryType": "IDENTITY_POOL"
    },
    "RequestId": "dc0120d9-1d1c-4736-939f-0380f69fccac"
}

成功しましたね。
作成完了とユーザーのプロビジョニングに数秒必要ですが、少し待ってからサブスクリプションを作成したユーザーでコンソール経由で QuickSight にアクセスしてみるとサインイン出来るはずです。

そして、管理画面からエディションを確認してみるとスタンダードエディションであることが確認出来るはずです。

さいごに

本日は Amazon QuickSight のアカウント作成フローが変わったので確認してみました。

スタンダードエディションが選択できなくなってしまったので、スタンダードエディションでサブスクリプション作成を行いたい方は本記事を参考に AWS CLI などを使って作成してみてください。
従来も目立たないところにスタンダードエディション作成の導線が設けられていたりと、スタンダードエディションはあまり使ってほしくないのかもしれないですね。

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