[アップデート] Amazon QuickSight のレポートでスケジュール設定オプションが追加され、より柔軟にスケジュール設定出来るようになりました

2023.07.03

いわさです。

Amazon QuickSight ではダッシュボードの内容を E メールでレポート配信する機能があります。
レポート配信は手動で送信することも出来ますが、スケジュール機能を使って決まったスケジュールで配信をすることが出来ます。

これまではこのスケジュール設定では最低限の設定のみが出来たのですが、先日のアップデートでちょっと柔軟に設定出来るようになったようです。

公式ドキュメントの更新履歴では 2023 年 6 月 30 日が更新日付となっています。

You can now access more advanced PDF report scheduling options in Amazon QuickSight.

(そもそも)配信スケジュールの設定方法

レポート配信は分析ではなくダッシュボードで利用出来る機能です。
ダッシュボードのメニューから「スケジュール」で設定することが出来ます。

レポートスケジュール設定では、コンテンツ・日付・E メールの 3 つの設定を行うことが出来るのですが、今回のアップデートはこのうちの「日付」に関するものです。

日付の繰り返しオプション「毎年」「カスタム」の追加

まず、これまでは単独の配信を示す「1 回」か定期的に自動配信を行う「毎日」「毎週」「毎月」をオプションとして選択する形でした。

今回のアップデートで「毎年」と「カスタム」が追加されています。

「毎年」

長期的に毎年繰り返すオプションです。
従来のスケジュール設定の流れであれば、開始日で指定した日時で配信を毎年繰り返すという形だったと思いますが、より詳細なオプション設定が可能です。

選択した月の同日、選択した時刻に毎年繰り返します。このオプションを使用して、選択した月の特定の日または一連の日にレポートを送信することもできます。たとえば、毎年 1 月、3 月、9 月の第 1 月曜日、7 月 14 日、または 2 月、4 月、6 月の第 2 日にレポートが送信されるように構成できます。

まず、送信対象の月を選択することが出来るようになっています。
例えば、毎年 1 月 15 日、2 月 15 日、4 月 15 日に送信する、というような指定の仕方が出来るようになっています。

さらに、その月の中のどの日を対象に送信するかも指定することが出来ます。
例えば、毎年 1 月 、2 月、4 月の第三月曜日に送信する、というような指定の仕方が出来るようになっています。

「カスタム」

カスタムは不規則に送信日時を年月日で指定することが出来ます。
公式ドキュメントに詳細の記述がないのですが、事前にいくつかすべての送信日時を登録しておけるような、特殊なケースを想定しているようです。

既存のオプションも変更されている

上記 2 つのオプションが追加されているのですが、実は既存のオプションもいくつか変更されている点があります。
たぶんこちらのほうが使うこと多いのではという感じです。

「毎日」

「毎日」はこれまでは指定した開始日時以降、毎日同じ時刻で送信を繰り返すというものでした。

今回のアップデートで日次の頻度を指定出来るようになりました。

「選択した時刻で、3 日毎に送信する」などが可能になっています。

「1 回」

こちらは繰り返しを行わずに、指定した開始日時のみの単発送信するものです。
こちらは今回のアップデートで変更なしです。

「毎週」

毎週は、従来は指定した開始日時と同じ曜日と時刻で毎週送信するというものでした。
今回のアップデートで次のように週の頻度と、送信対象の曜日を指定出来るようになりました。

上記であれば、2 週ごとに月・水・金曜日にレポートを送信するようなスケジュールになります。なかなか細かい設定出来ますね。

「毎月」

毎月も、従来は指定した開始日時と同じ日の同じ時刻に毎月送信するというものでした。
日本語が謎ですが、次のように「オン」と「日」というオプションが用意されています。

次の場合であれば、「毎月第一月曜日に送信する」というオプションになります。

第一〜第四から、最終まで指定することが出来ます。
さらにシンプルに「日」を選択することで、「毎月 x 日に送信する」も設定可能です。

さいごに

本日は Amazon QuickSight のレポートでスケジュール設定オプションが追加され、より柔軟にスケジュール設定出来るようになったので変更点をまとめてみました。

実は私は毎日のスケジュールくらいしか設定したことがなかったのですが、他の記事や、日英の公式ドキュメントを比較した限りではこのあたりがおそらく変更点になると思います。

アップデート前はかなり限定的な設定しか出来なかったみたいですが、今回のアップデートで柔軟性が増しましたね。
あとはできればメールでもアラートでも、E メール以外も設定出来るようになると良いですね。
現状だと E メールしかオプションにないので、Amazon SES で受信して Lambda 起動するとか、どうにか頑張る必要があるので...。