QuickSight ユーザーを削除した際に無料バンドルSPICE容量で追加料金が発生するタイミングを検証してみた

2021.03.24

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いわさです。

Amazon QuickSight ではユーザー数に応じて料金が発生します。
その際 ユーザーあたり10GBのSPICE容量が付与されます。
また、付与されたSPICE容量を超えた場合も追加容量が1GBあたり発生します。

ユーザーを作成し、その後削除した場合に付与されたSPICEがどう扱われるのかについては以下のブログで触れられています。

今回実際に検証し、発生タイミングと単位を確認したので記事にしました。

QuickSight料金

SPICEの付与条件、料金については以下に記載があります。

ユーザーあたり 10 GB の SPICE 容量
追加容量 1 GB あたり 0.38 USD

検証方法

QuickSightは最初のユーザー(管理者)と1GBのSPICE容量が期限無しで無料枠として利用可能です。
今回は、月の途中でユーザー作成し、10GBのSPICE容量が付与されてSPICE容量が合計11GBになったら、1GB以上SPICEを利用した状態を作成します。 その後ユーザーを削除することで無料枠の1GBを超えたSPICE利用状態となりますが、追加のSPICE課金の発生有無とどのタイミングで発生するのか、を確認します。

日時 アクション
2月26日 作成者ユーザー追加 & SPICEへのデータロード
2月28日 作成者ユーザー削除
3月11日 SPICE削除

アップロードデータはMicrosoft ExcelでCSVファイルを適当に作成して、データセットのファイルアップロード機能を使いました。

検証結果

初期ユーザーのみ場合、1GBの無料利用枠が与えられています。

作成者を追加しました。
「無料でバンドルされた容量」が10GB付与され、SPICE総容量は合計11GBとなりました。

その後、大量にSPICEへデータをインポートし、SPICE使用量は1.32GBになりました。
このタイミングで追加された作成者を削除します。

SPICE総容量は11GBのままで、無料バンドル分も変動がありません。

月を跨ったので 3/1 8時ごろに確認しました。
SPICE総容量は11GBのままでした。

3/1 9時すぎに再度確認するとSPICE総容量が1GBに変更されていました。
また、SPICE使用量のうち1GBを超えた分が「過剰な容量」として扱われていました。

その後 3/11 13時すぎ にSPICEからデータを削除し過剰な容量を解消しました。

CostExplorerから確認しました。
1GBあたり 0.38USD は月額料金です。
今回のケースですと、0.38USD × 0.32GB が月額フルで使用した場合の料金となり、それを1時間単位にしたものが発生していました。

まとめ

  • QuickSightにおける月の境界値はUTC。
  • ユーザー削除時に無料バンドルされたSPICE容量は月を跨いだタイミングで追加購入SPICEとして扱われる。
  • 追加購入SPICEの課金単位は1時間で、1GBでの丸めなどは発生しない。