この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。
いわさです。
QuickSight でテーブルビジュアルを使用した時に、データの傾向を視認出来るオプションが追加されていました。
数日前に AWS CLI にだけ謎のオプションが実装されていたのですが、今朝 QuickSight のコンソール上でも使えるようになっていることが確認出来ましたので紹介します。
テーブルのビジュアルフォーマットでデータバーが利用可能に
まずテーブルのビジュアルフォーマットに、新たに「ビジュアル」というカテゴリが追加されました。
本日時点ではこの中の「データバー」を利用することが可能です。
データバーでは対象のフィールド 1 つと、正の色と負の色を設定することが出来ます。
データバーを設定したフィールドは、分析やダッシュボードで表示する際にセル内のインラインビジュアルとして表示されます。
セルの値に応じて色で表現する方法は以前までも条件付き書式で表現することが出来ましたが値の大きさについてデータバーによってセル内で表現出来るようになった形ですね。
なお、色については RGB でカスタム可能です。
また、データバーは複数のフィールドに個別に設定することが出来ます。
まだ公式ドキュメントの仕様が確認出来ていないので上限があるのかわかっていませんが、15 ~ 20 くらいまでのフィールドは同時設定出来ることを確認しました。
分析定義(コード)でもサポート済み
re:Invent 2022 で QuickSight でも分析やダッシュボードをコードで定義することが出来るようになりましたが、こちらの機能は早速コードでもサポートされています。
というかコード仕様周りのアップデートを検知したので今回アップデートがあったことを知りました。
以下のハイライト部分の定義が新たに利用出来るようになっています。
{
"DataSetIdentifierDeclarations": [
{
"Identifier": "People Overview",
"DataSetArn": "arn:aws:quicksight:ap-northeast-1:123456789012:dataset/fe0ed179-4fb3-4c7b-8317-d65272edcd01"
}
],
"Sheets": [
{
"SheetId": "0015bc26-d847-43b0-b44a-2dd632d7cc5c",
"Name": "シート 1",
"Visuals": [
{
"TableVisual": {
"VisualId": "a244eaf5-4a9f-4d36-865b-ae1c3b8d5e2f",
"Title": {
"Visibility": "VISIBLE"
},
"Subtitle": {
"Visibility": "VISIBLE"
},
"ChartConfiguration": {
"FieldWells": {
"TableAggregatedFieldWells": {
"GroupBy": [
{
"CategoricalDimensionField": {
"FieldId": "ColumnId-7.0.1674270048754",
"Column": {
"DataSetIdentifier": "People Overview",
"ColumnName": "Gender"
}
}
}
],
"Values": [
{
"NumericalMeasureField": {
"FieldId": "ColumnId-4.1.1674270076780",
"Column": {
"DataSetIdentifier": "People Overview",
"ColumnName": "Tenure"
},
"AggregationFunction": {
"SimpleNumericalAggregation": "SUM"
},
"FormatConfiguration": {
"FormatConfiguration": {
"NumberDisplayFormatConfiguration": {}
}
}
}
}
]
}
},
"SortConfiguration": {},
"TotalOptions": {
"TotalsVisibility": "VISIBLE",
"Placement": "END"
},
"TableInlineVisualizations": [
{
"DataBars": {
"FieldId": "ColumnId-4.1.1674270076780",
"PositiveColor": "#FF00FF",
"NegativeColor": "#00FF00"
}
}
]
},
"ConditionalFormatting": {
"ConditionalFormattingOptions": []
},
"Actions": []
}
}
],
"Layouts": [
{
"Configuration": {
"GridLayout": {
"Elements": [
{
"ElementId": "a244eaf5-4a9f-4d36-865b-ae1c3b8d5e2f",
"ElementType": "VISUAL",
"ColumnSpan": 18,
"RowSpan": 12
}
]
}
}
}
],
"ContentType": "INTERACTIVE"
}
],
"CalculatedFields": [],
"ParameterDeclarations": [],
"FilterGroups": [],
"AnalysisDefaults": {
"DefaultNewSheetConfiguration": {
"InteractiveLayoutConfiguration": {
"Grid": {
"CanvasSizeOptions": {
"ScreenCanvasSizeOptions": {
"ResizeOption": "FIXED",
"OptimizedViewPortWidth": "1600px"
}
}
}
},
"SheetContentType": "INTERACTIVE"
}
}
}
上記テンプレートはデフォルトのサンプルデータセットである「People Overview」を使った分析で、以下のようなデータバーが表示されます。
ピボットテーブルでは使えない
なお、インラインビジュアルは本日時点でテーブルでのみ利用が可能です。
ピボットテーブルを含む他のビジュアルでは利用出来ません。
ピボットテーブルの場合は従来どおり条件付き書式を使う形になりそうですね。
追記
What's new と公式ドキュメントが更新されていたのでこちらに参考 URL を掲載しておきます。
さいごに
本日は Amazon QuickSight のテーブルでインラインビジュアル「データバー」が利用出来るようになったので使ってみました。
PowerBI など他の BI ツールではデータバーが使えるものがあったのですが QuickSight でも使えるようになりましたね。
コードや UI の設定方法から見ると、将来的にデータバー以外(Excel のスパークラインのようなものとか)も使えるようになるかもしれないなぁと思いました。