[アップデート] Amazon RDS の新しくなったレコメンデーション画面を確認してみた

2023.12.22

いわさです。

先日次のアップデートがアナウンスされました。

上記以外にも RDS のレコメンデーション機能周りにアップデートがあり、このアップデートでどういう変更が発生していたのか追いきれていなかったのですが、新旧ドキュメントを比較・整理しなんとなく変更点がわかってきたのでまとめてみたいと思います。

先にまとめておくと、RDS のレコメンデーション周りの UI が新しくなってます。
それに加えて他のアップデートによって、メトリクスベースでの推奨事項も生成されるようになったので、全体を通して RDS のレコメンデーション周りが良い感じになりました。

本記事で取り上げる冒頭のアップデート内容は、あくまでも UI 周りの変更がアップデート範囲です。
それ以外にアナウンスの冒頭で言及されている「threshold-based proactive performance recommendations」は以下の別アップデートで生成される推奨事項であり、ML を使った推奨事項はおそらく DevOps Guru for RDS によって生成される推奨事項の事を言っています。

変更前

私も頻繁に RDS のレコメンデーション画面を見に行っているわけではないのですが、何度か見たことはあります。
次の画面は大阪リージョンで RDS レコメンデーション画面の URL を開いた場合に確認出来るのですが、アップデート前はおそらくこんな感じだったと思います。

推奨事項の一覧がアクティブ、却下済み、予定、適用済みのタブで分かれて表示されている感じでした。

変更後

変更後なのですが、まず RDS コンソールのサイドバーにレコメンデーションの数(灰色の丸)が表示されるのは従来どおりなのですが、複数の推奨事項の中で最も重大度が高い推奨事項を示すアイコンとその数が表示されるようになりました。

これによって、推奨事項の数に埋もれがちな状況でも重要度クリティカルな推奨事項が発生した際にとすぐ気づくことが出来ます。

推奨事項画面のフィルタリング機能が充実

推奨事項画面の UI が刷新されているのですが、便利な機能が追加されています。
推奨事項ごとに重大度やカテゴリーなどが設定されていますが、次のようにフィルターが追加されたので、重大度やカテゴリーを絞って推奨事項の管理を行うことが出来るようになりました。

私の検証環境だとそう多くは発生しないのですが、管理する RDS インスタンスが多い場合にはこのフィルター機能はかなり役に立ちそうな気がします。

また、従来のようにレコメンデーション画面から対象の推奨事項を「適用」することも可能です。
ここではクラスターに DB インスタンスを 1 つ以上追加するべきという推奨事項を適用してみました。

即時適用を選んだところ次のようにリードレプリカがすぐに作成されました。

ちなみに従来タブで表示を切り替えていたステータスについても、次のようにフィルタリングすることが出来ます。

データベース一覧

今回のアップデートに併せてか、データベース一覧画面でも重大度別にレコメンデーションの有無を表示出来るようになりました。

上記を選択すると対象インスタンスのレコメンデーションタブに遷移するので、フィルター機能で推奨事項を絞り込んだり適用したりを、この画面からも行うことが出来ます。

さいごに

本日は Amazon RDS の新しくなったレコメンデーション機能を確認してみました。

あまり高頻度で使わないので、前からこうだったけ?と思ったのですが、本日時点で日本語の公式ドキュメントと最新のコンソール画面に乖離があったのでこのあたり変更点で良さそうかなと思っています。

新しいことが出来るようになったので使ってみてくださいね。と言うつもりは無いのですが、変わったのだなという点を覚えておくと混乱しなくて良いと思います。