【レポート】What’s new in Amazon RDS for Oracle #reinvent #dat207
こんにちは、崔です。
AWS re:Invent 2020 で 行われた「What's new in Amazon RDS for Oracle」のセッションを視聴しましたのでレポートします。
普段、RDS for Oracle の機能アップデートが出ても、Enterprise Editionの機能だったりで、なかなか検証も出来なかったりするので、1年の最後にアップデートをおさらいしていきたいと思います。
(OTNライセンスでAWS上でもEEの機能検証が出来るようにならないかな…)
セッション概要
- タイトル
- What's new in Amazon RDS for Oracle
- DAT207
- スピーカー
- Michael Barras (Principal Database SA, Amazon RDS)
Amazon RDSを使用すると、クラウドでのOracleデータベースのセットアップ、運用、およびスケーリングが容易になります。
このセッションでは、Amazon RDS for Oracleデータベースの展開を高可用性、拡張性、耐久性の高いものにする新機能とベストプラクティスを深く掘り下げます。
レポート
Agenda
- Oracle feature and version support
- Disaster recovery improvements
- New manageability features
Oracle feature and version support
以下が利用可能に
- Oracle Spatial and Graph
- no additional licensing, SE2でも利用可能に
- Oracle OLAP option
- Oracle Application Express (APEX) 19.2, 20.1
- FIPS 140-2 support
- Quarterly Oracle Patch set update / release update
Oracle version deprecation
バージョンごとのサポート有効期限
- 2021/6/8 で、12.2.0.2(18c) のサポート切れ
- 2022/3/31 で、12.2.0.1 のサポート切れ
- 2022/7/31 で、12.1.0.2 のサポート切れ
Disaster recovery improvements
- High availability
- リージョン内でMulti-AZ構成
- データ消失を気にすることなく、フェイルオーバー可能
- Disaster recovery
- マルチリージョン戦略を取る
- 非同期レプリケーション
ディザスタリカバリについて、3つの機能がリリースされている。
Amazon RDS for Oracle read replicas
- リードレプリカは、Active Data Guard を利用して作成される
- Enterprise Edition のみが利用可能
- Active Data Guard の追加ライセンスが必要
- レプリケーショントラフィックは暗号化されている
- 最大5つまでのリードレプリカが利用可能
- レプリケーションラグはCloudWatchメトリクスで確認可能
- 高可用性のユースケースとして、Multi-AZが考えられる
- Multi-AZは、スタンバイインスタンスと同期レプリケーション
- インスタンスサイズはプライマリーインスタンスと同じ
- リードレプリカは、Data Guardにより非同期レプリケーション
- インスタンスサイズは、プライマリーインスタンスと違ってもOK
- DWH用にプライマリーインスタンスより大きなレプリカインスタンスを使うことも可能
- リードレプリカインスタンスをMulti-AZ構成にすることも可能
Amazon RDS for Oracle mounted replicas
- Data Guard フィジカルスタンバイDBのマウントモードのリードレプリカ
- Enterprise Edition で利用可能
- Active Data Guard の追加ライセンスは不要
- 最大5つまでのリードレプリカ
参考:Amazon RDS for Oracle が、Oracle Data Guard フィジカルスタンバイデータベースを使用して、管理された災害対策 (DR) をサポート
Amazon RDS cross-region automated backups
- スナップショットを他のリージョンにコピー可能
- SE2から利用可能
関連ブログはこちら
Disaster recovery comparison
ディザスタリカバリとRPO/RTOの考え方
- スナップショットからのリストアは、RTO 1時間以内で実行可能
- ポイントインタイムリストアは、RPOを短くすることが可能
- RTOはログ適用のために数時間かかることも
- クロスリージョンの場合は、RPOは25分まで
- Enterprise Edition の場合、リードレプリカを昇格することが可能
- Read replica の場合、Active Data Guard の追加ライセンスが必要
- Mounted replica の場合、追加ライセンス不要(EEライセンスのみ)
所感
RDS for Oracleにて、ディザスタリカバリの方法が整理されていました。
- EEを利用していて Active Data Guardのライセンス費用が追加可能であれば、リードレプリカ
- EEを利用していて、追加ライセンスなしで利用できるのが、マウントモードのリードレプリカ
- SE2の場合は、スナップショットのクロスリージョン間コピー
となります。
エディションや追加のライセンス費用まで考慮して検討していきましょう。
AWS re:Invent 2020 Wave 2 は 2021/01/12 から
前半戦(Wave 1)のセッション・資料にもアクセスが可能です。
参加がまだの方は、この機会に是非こちらのリンクからレジストレーションして豊富なコンテンツを楽しみましょう!