Amazon RDS の消せないシステムスナップショットを削除した話
いわさです。
先日 AWS 環境のお掃除をしていました。
費用がかかりやすいリソースは削除していたのですが、削除されずに残りやすいリソースが色々と残っていたためです。
その中のひとつに Amazon RDS のスナップショットがありました。
こちら、ただ消し忘れたスナップショットではなく、システムスナップショットです。
インスタンスが残っていないにもかかわらずシステムスナップショットが 2 つ残っていました。
本日はこちらの 2 件のシステムスナップショットを削除したのでその流れを紹介します。消せないシステムスナップショットでお困りの方は参考にしてください。
システムスナップショットはスナップショットメニューの削除では消せない
Amazon RDS には手動スナップショットとシステムスナップショットがあります。
システムスナップショットは要は RDS の機能で自動で取得される日次のスナップショットのことです。
通常は保持期間が経過すると自動削除されますがこのシステムスナップショットはユーザーが削除することが出来ません。
エラーダイアログに表示されているように、DB インスタンスの変更から自動バックアップウィンドウを減らしたいのですが、データベースインスタンスは何も存在していない状態でした。
保持された自動バックアップを削除
ふたつのシステムスナップショットのうち、ひとつは保持された自動スナップショットが残っているだけでした。要はインスタンスが削除された後の保持期間を経過していないので残っている状態です。
この場合は簡単で、保持された自動バックアップを削除する方法があります。
Amazon RDS コンソールの自動バックアップメニュー内にある保持タブを確認します。
すると、保持されたバックアップを操作することが出来るので、ここから削除することが可能です。
自動バックアップの保持されたバックアップから削除することで、スナップショットメニューのシステムスナップショットも削除されます。
サポートに依頼
何らかの理由で保持されたバックアップへも表示されないシステムスナップショットが出来上がる場合があるようです。
これ単純にバックアップの保持期間が経過していないだけでシステムスナップショットが削除されていない場合は、保持期間がすぎるのを待ってみてください。
ただし、私の場合は上記ケースとは異なり、正常ではない理由でシステムスナップショットが残っている状態でした。
日付を見ると 1 年以上保持されている...
スナップショットの作成時刻から、おそらく次の RDS Custom for SQL Server インスタンスを構築した時に出来たものだと思います。
上記以外にも過去何度か RDS Custom for SQL Server は作成しているので、RDS Custom for SQL Server であれば必ずしも毎回残るものというわけではなさそうです。
結論から言うと、この場合はテクニカルサポートへ削除リクエストを送る必要があります。
ルートユーザーなどでもシステムスナップショットの削除は出来ません。
私はサポート経由でシステムスナップショットが削除できない旨と、スナップショットの ARN (arn:aws:rds:ap-northeast-1:123456789012:snapshot:rds-custom:stopped-db-myqibavywkhfq7noomarhjnnwm
)を伝えました。
確認したところ、こういった何らかの不具合でシステムスナップショットが残った場合は、サポートに削除依頼を行う方法で良いとのことで、すぐに削除して頂くことが出来ました。
さいごに
本日は Amazon RDS の消せないシステムスナップショットを削除した話を紹介しました。
2つ目の不具合によってシステムスナップショットが残ってしまうケースはそう多くないと思うのですが、万が一そういったことがおきた場合はサポートに削除依頼を行うことで削除してもらえるという点を知っておきましょう。