AWS再入門ブログリレー2022 AWS Auto Scaling 編
こんにちは!
コンサルティング部の繁松です!
当エントリは弊社コンサルティング部による「AWS 再入門ブログリレー 2022」の 36 日目のエントリです。
このブログリレーの企画は、普段 AWS サービスについて最新のネタ・深い/細かいテーマを主に書き連ねてきたメンバーの手によって、 今一度初心に返って、基本的な部分を見つめ直してみよう、解説してみようというコンセプトが含まれています。
AWSをこれから学ぼう!という方にとっては文字通りの入門記事として、またすでにAWSを活用されている方にとってもAWSサービスの再発見や2022年のサービスアップデートのキャッチアップの場となればと考えておりますので、ぜひ最後までお付合い頂ければ幸いです。
では、さっそくいってみましょう。今日のテーマは「AWS Auto Scaling」です。
AWS AutoScalingとは?
AWS Auto Scaling とは、対象リソースを簡単にスケーリングして、コストを削減しながらアプリケーションのパフォーマンスを最適化することができるサービスです。
関連する複数のリソースに数クリックで設定でき、統合されたインターフェイスから管理をすることが可能です。
AWS Auto Scalingを利用することで需要に合わせたリソースの管理ができるので、無駄や機会損失を極小化することができます。
AWS Auto Scalingを利用するには、対象リソースのスケーリングプランを作成し設定を行います。
(画像引用:AWS Auto Scaling)
対象のリソース
- Amazon EC2 Auto Scaling グループ
- Amazon Elastic Container Service (ECS) サービス (現時点では、リソースタグによる ECS サービスの識別は行えません)
- Amazon EC2 スポットフリート
- Amazon DynamoDB
- Amazon Aurora の Aurora レプリカ
スケーリングプランとは
設定にはスケーリングプランを使用します。
タグでのリソース指定か、Amazon EC2 Auto Scalingグループの選択か、CloudFormation スタックによる検索からスケーリングプランの作成を行います。
Auto Scalingの対象リソースは自動で検出されます。
EC2とDynamoDBをタグで管理した場合は以下のようなコンソール画面になります。
利点
- スケーリングをすばやく設定
アプリケーションで利用される複数のリソースに対し、統一されたスケーリング操作を行えます。
すべてのリソースの使用率なども確認でき、希望容量の設定変更も容易に可能です。 - スケーリングをスマートに決定
スケーリングのしきい値は、以下の4つのスケーリング戦略の中から選択できるので悩まずにしきい値を決定できます。- 可用性を考えた最適化
- コストに合わせて最適化
- 可用性とコストのバランスを取ります
- カスタム
- パフォーマンスを自動的に維持
継続的にモニタリングすることで、希望したレベルでのパフォーマンスで運用することができます。
リソースの容量が自動で増大し、質の高いサービスを維持することができます。 - コストを予測し、無駄を省く
利用効率とコスト効率を最適化できるため、実際に必要なリソースに対する料金のみで済みます。
利用可能リージョン(2022/3/24時点)
- 米国東部 (バージニア)
- 米国東部 (オハイオ)
- 米国西部 (オレゴン)
- 米国西部 (北カリフォルニア)
- アジアパシフィック (ムンバイ)
- アジアパシフィック (東京)
- アジアパシフィック (ソウル)
- アジアパシフィック (シドニー)
- アジアパシフィック (シンガポール)
- カナダ (中部)
- 欧州 (ロンドン)
- 欧州 (フランクフルト)
- 欧州 (パリ)
- 欧州 (ミラノ)
- 欧州 (アイルランド)
料金
AWS Auto Scaling の利用は無料です。
予測スケーリング等のモニタリングに必要なCloudWatchや各リソースにのみ料金が発生します。
他のAuto Scalingサービスとの違い
現在AWSのAuto Scalingサービスには大きく分けて3つサービスが存在します。
- AWS Auto Scaling
- Amazon EC2 Auto Scaling
- Application Auto Scaling
AWS Auto Scalingは、Amazon EC2 Auto ScalingとApplication Auto Scaling等をまとめて管理することができるサービスとなっております。
AWS Auto Scalingを使用することで個別にコンソールからリソース毎のスケーリングポリシーを管理するよりも短時間で簡単に設定をすることができます。
(引用:20191002 AWS Black Belt Online Seminar Amazon EC2 Auto Scaling and AWS Auto Scaling from Amazon Web Services Japan)
AWS Auto ScalingとAmazon EC2 Auto Scalingの使い分けについて
個別にコンソールからリソース毎のスケーリングポリシーを設定することも可能ですが、複数のサービスにまたがる複数のリソースのスケーリングを管理する場合には、AWS Auto Scalingの使用が推奨されています。
スケジュールに基づくスケールやステップスケーリングポリシーを指定する場合はAWS Auto Scalingからは設定が出来ない為、EC2 Auto Scalingの使用が必要となります。
さいごに
以上、「AWS 再入門ブログリレー 2022」の36日目のエントリ「AWS Auto Scaling」編でした。
明日(3/25)は枡川さんの「AWS X-Ray編」の予定です。 楽しみにしておいて下さい!