英語が苦手でも re:Invent 現地で GameDay に参加して英語を使ったデバッグを海外のエンジニアとできた話 #AWSreinvent #GHJ302
リテールアプリ共創部の中野です。
re:Invent 2024 の現地で開催された「GHJ302 | AWS GameDay: Generative AI (sponsored by Datadog)」という
GameDay についてレポートします。
英会話が苦手な自分でもなんとか乗り切れて、さらに海外のエンジニアと一緒に楽しめたのでその内容についてまとめていきます。
セッション概要
概要(re:Invent 2024 イベントサイトより抜粋)
Join us for an interactive and collaborative learning exercise to gain practical skills for working with generative AI on AWS. Discover and build with the technology that’s sweeping the industry. Come leverage and build skills in prompt engineering and foundation model evaluation while connecting applications to LLMs, building with agents, and more. Whether you’re a seasoned cloud professional or just starting your journey, this generative AI AWS GameDay is an opportunity to put your theoretical knowledge to the test and gain invaluable experience. This GameDay also features a quest from Datadog. You must bring your laptop to participate.
その日に出会ったばかりのメンバーとチームを組んで、生成 AI に関連したハンズオン形式のクエスト解いて理解を深めていくというゲーム形式のセッションです。
最終的に正解したクエストの合計ポイントが高い順位のチームが優勝となります。
タイトル
GHJ302 | AWS GameDay: Generative AI (sponsored by Datadog)
LEVEL
300 – Advanced
やってみた
メンバー集め
GameDay は 4 人で 1 つのチームをつくります。
最初のメンバーとして、今回 re:Invent の相部屋になった同じ部署の塚本さんと組もうという話でセッションへ参加していました。
ただし、残り 2 人は「海外のエンジニアでもいいよね!」と話していたところ、列にたまたま並んでいたカナダのエンジニア 2 人に誘われてチームを作ることになりました。
英語のデバッグの乗り切り方
ここで、困ったのが自分の英語がうまく伝わらず、足をひっぱったりしてしまうんじゃないかという不安でした。
結論、全然伝わったし、それよりも自分としては技術的な問題をとくほうが難しかったです。
英会話のレベル感としては、よくわからない場所へいくために英語で道を訪ねてギリギリたどり着けるくらいのレベル感で、それ以上の受け答えは難しいです。
おそらく、中学英語レベルをクリアできるくらいのレベル感なのではないかなと思っています。
自分が乗り切ったやり方としては以下です。
- 少し話して伝わらなくても、話を続けて色々な状況説明を加えてみる
- やってほしいこと、じぶんがやることをはっきりと伝える
- 簡単な単語を組み合わせる
1. 少し話して伝わらなくても、話を続けて色々な状況説明を加えてみる
例えば、「I typed this command, I got an error.」だけだと背景の設定や背景となるクエストの説明がないと、なにをやらないといけないのか相手に伝わらないので、その部分の説明も加えます。
これも簡単な文で大丈夫です。
たとえば「(画面を指しながら)I set up like this」という感じで、実際の設定画面をみせながら説明します。
2. やってほしいこと、じぶんがやることをはっきりと伝える
「I should ~~」や「I will ~~」など自分がやることを伝えると相手が察知してくれて、こっちは私がデバッグするねとサポートしてくれました。
また、「Can you ~~?」や「How do I ~~」などの相手にやってほしいことを尋ねる疑問文をおさえておくと、サポートを得らるときに伝わりやすくなります。
3. 簡単な単語を組み合わせる
あまり難しい単語は使わなくても伝わります。
「get, make, have, take」などの常用動詞をつかって、単語を組み合わせればある程度伝わります。
「finish」「start」などの、クエストをはじめたよとかおわったよ、コードを修正したよなどの実行状況を伝えるためにもこの動詞もよく使いました。
デバッグでハマった場合の周囲へのサポートの巻き込み方
一緒に組ませていただいた海外のエンジニアの 2 人がものすごくサポートの巻き込み方がうまいなと思いました。
観察していたところ、以下の行動をしていました。
- わからない部分がでてきたら、状況を整理して伝える
- 問題にハマったら何十分も悩まずに即相談
- 簡単な設定でも細かく見直したり、ログやメトリクスを細かく調査する
どう考えても、できるエンジニアの行動ですね。
わかっていても、この行動を徹底的にできればアウトプットの速度が上がると思うので、普段の業務の行動としても積極的に真似ていきたいです。
GameDay のいいところ
個人的に GameDay はすごく成長をブーストできるいい機会だなと思いました。
以下のメリットを感じました。
- よくわからない/使ったことないサービスのキャッチアップできる
- 英会話の次の機会に向けた準備のモチベーションが上がる
- 海外のエンジニアとつながれる
- 海外のエンジニアとデバッグを通じて一緒に働いている疑似体験ができる
エンジニアと一緒に働いてデバッグしている感覚はこんな感じなのかと実感しました。
意外とやってみたらコミュニケーションのきっかけ自体はそこまでハードルは高くなく、むしろ技術的な課題を解くときの振る舞い方は日本でやっているときと変わらないな、とも思いました。
また、今回のテーマが生成 AI だったためサービスの概要はわかっているけど、そのサービスをつかってどのような設定方法があるのか、ベストプラクティスはなんなのか把握するいい機会になりました。
自分の不足している知識部分を短期間に把握することができるので、セッション後に持ち帰って学習しようという意欲がわいてきます。
さらに英会話についても自分の足りてない部分、もう少しこう言えばよかったという部分があったので、スムーズに会話できる練習をしたい!というモチベーションが爆上がりします!
逆に GameDay のデメリットとしては、4 時間ほど部屋に缶詰でクエストを解かなければならないので、終わる頃にはどっと疲れてしまうことぐらいですが、メリットのほうがおおきいのでそこまで気にならないかなと思います。
さいごに
以上、生成 AI に関する GameDay のレポートでした。
途中経過は 1 位でしたが、最終的には 1 位はとれませんでした。セッションとしては大満足です。
(クラスメソッドのマスコットキャラクターは「くらにゃん」だよと伝えたら、そのままチーム名に採用されました)
技術部分のキャッチアップのモチベーション向上や英語でのコミュニケーションの経験ができて非常に良い機会でした。
海外のエンジニアとも LinkedIn をフォローしあっていい関係ができたので、また GameDay をやりたいという気持ちが高まってます。
英語を使って海外のエンジニアとコミュニケーションしながら技術的な課題に取り組んでみたいという人にはとてもいいセッションだと思います!
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。