[レポート] AWS Transfer Family のノーコード ウェブ アプリでファイル共有を簡素化 [Simplify file sharing with AWS Transfer Family no-code web apps] に参加しました #STG217 #AWSreInvent

こんにちは、コンサル部＠大阪オフィスのTodaです。

今日は「AWS Transfer Family のノーコード ウェブ アプリでファイル共有を簡素化」というセッションに参加しましたので内容についてレポートします。

公式セッション紹介（日本語訳）

・Session Title
STG217-NEW | [NEW LAUNCH] Simplify file sharing with AWS Transfer Family no-code web apps

・Session Details
Organizations increasingly rely on integrating data from diverse users to power applications, analytics, and business processes. Providing convenient, compliant access to data in the cloud for nontechnical users without clients, scripts, or custom builds can accelerate and simplify file transfers. In this session, learn how to use the new, fully managed web apps in AWS Transfer Family to enable simple and secure access to your data in Amazon S3. Also see how you can use web apps to empower your users to easily transfer data in Amazon S3 and kick off automated business file transfer and file processing workflows.

・セッションタイトル
STG217 | AWS Transfer Family のノーコード ウェブ アプリでファイル共有を簡素化

・詳細
組織は、アプリケーション、分析、ビジネスプロセスを強化するために、さまざまなユーザーからのデータを統合することにますます依存しています。クライアント、スクリプト、カスタムビルドを使用せずに、非技術系ユーザーにクラウド内のデータへの便利で準拠したアクセスを提供することで、ファイル転送を高速化し、簡素化できます。このセッションでは、AWS Transfer Family の新しいフルマネージド Web アプリを使用して、Amazon S3 のデータにシンプルで安全にアクセスする方法を学びます。また、Web アプリを使用してユーザーが Amazon S3 でデータを簡単に転送できるようにし、自動化されたビジネスファイル転送およびファイル処理ワークフローを開始する方法も説明します。

セッションの概要

AWS Transfer Family Web アプリは、Amazon S3用の完全マネージド型ファイル転送インターフェイスです。
このセッションでは、Web アプリの利点、機能、ユースケース、そしてエンドツーエンドのデモを通じて、どのように組織内外でのデータ共有を簡素化できるかが説明されています。

セッションの説明・レポート

当セッションではSuh Yoon氏 (Amazon シニアプロダクトマネージャー) とTiebing Zhang氏 (Amazon シニアソフトウェア開発マネージャー) 2名でのセッションになっています。

アジェンダの内容は下記になっておりAWS Transfer Family Webアプリアプリの使用の利点と仕組み、実際のデモをする形のセッションになっています。

• AWS Transfer Familyの現状
• AWS Transfer Family web appsについて
• サービス利用に関するデモ
• まとめ

AWS Transfer Familyの現状

ビルダー加速の6年間ということでまずは AWS Transfer Family の現状の紹介があり
完全に管理された高可用性(HA)とリアルタイムのスケーリング、柔軟性のためのインフラストラクチャオプションとSFTP、FTPS、AS2などの業界標準プロトコルサポートの説明、イベント駆動型に夜自動化により迅速的な対応に関する説明がありました。

続いて一般的な使用例について説明があり、機密性の高い情報を扱う業界であれば、規制対象の文書交換に利用されていたり、エンタープライズのプラットフォームの統合への利用、発注書、注文書、在庫レポートなどを転送する用途、コンテンツの配信や大容量のメディア ファイルの転送に利用されているなどがあります。

ただしデータ共有の運用をする中で聞かれる課題もあるということで、下記課題がある点が共有されました。

• セキュリティ
  • お客様の組織内またはパートナーの組織内での使用が制限または制約されていることが多い点
• ソリューションが高価
  • 上記対応のソリューションは高価である点
• 独自のソリューションを構築
  • 独自のアプリケーションを利用する場合、コーディングし、ホストし、インフラストラクチャをセットアップして管理する必要がある点

Transfer Family web appsについて

ここからはTransfer Family web appsのメリット・特徴について説明がされました。
当サービスはセットアップが非常に簡単で、エンドツーエンドで合理化されたプロセスを備えているため、すぐに本番環境対応のWebアプリを立ち上げ、実行することができます。
また、アプリにはカスタマイズ機能が含まれている点や幅広いユーザに対応出来るブラウザエクスペリエンスを備えている点、HIPAA、PCI などの業界標準の認定に準拠している点があります。

続いて機能面の説明があり、下記特徴がある点が話されました。

• 既存のIDプロバイダーとユーザ連携が可能
• きめ細かなアクセス制御
• カスタマイズ オプションにてURL, ロゴ、ファビコンなど変更可
• 自動化されたロジックにより高スループットのデータ転送が可能

続いて、メリットに関する説明があり下記5点について話されました。

• Webアプリは管理され、可用性が高く、ニーズに合わせて拡張が可能
• コストは使った分だけの従量制
• AWSの各サービスとの統合可能
• 使いやすい環境
• コンプライアンスへの準拠

続いてユースケースで2社に関する説明がありました。
DNA Linkは、世界中の研究者、製薬会社、医療機関にソリューションを提供するゲノム配列解析会社です。
研究者やパートナーと大規模なデータセットを共有する必要があり、ベータ版に参加してTransfer Family Webを使用することで、パートナーがログインしてアクセスできるデータのみにアクセスし、実行を許可されたアクションのみを実行できる、安全で信頼性の高いポータルを迅速に立ち上げる対応をおこなっています。

続いてCapillary Technologiesは、250を超えるブランドと連携し、30か国以上でエンドツーエンドのロイヤルティプログラムを提供するグローバル SaaSプロバイダーです。
多要素認証やシングル サインオンなどの最新の認証メカニズムを使用して、ユーザー認証を実現するにあたりベータ版に参加をしてMFAやSSOを使って認証できる簡単なインターフェースを実現する対応をおこないました。

サービス利用に関するデモ

当内容からは実際のTransfer Family web appsに関する操作内容をデモいただきました。
操作内容については、当記事内では紹介をしませんが、少ない操作にてアプリケーションの動作環境構築をおこない、S3バケットへのファイルアップが出来るインターフェイスの表示まで操作がおこなわれました。

まとめ

AWS Transfer Family Web アプリケーションは、技術的な知識を必要とせずにAmazon S3へのファイル転送を可能にする新機能です。
既存のIDプロバイダーとの統合、きめ細かなアクセス制御、カスタマイズ可能なインターフェースを提供し、企業のファイル共有ニーズに対応します。
完全マネージド型のサービスとして、セキュリティとコンプライアンスを確保しながら、シンプルで使いやすいファイル共有環境を実現します。

さいごに

今回クラスメソッドからは 100名を超えるメンバーで参加をしております。
既にブログで出ています通り、参加メンバーはみんなクラニャンのジャケットを来て参加をしております。
現地に参加をされている方はぜひ、メンバーにお声がけを頂けたらと思います。

また、re:Invent終了後は参加メンバーにて各拠点毎にAWS re:Invent ふりかえり勉強会「re:Growth 2024」も各オフィスで開催を予定しております。
現地の様子を聞いてみたい方もぜひご参加頂けたらと思います。