新卒研修で”ITIL 4 A Pocket Guide”の輪読会を行いました

新卒研修で”ITIL 4 A Pocket Guide”の輪読会を行いました

途中、アジャイルやDevOpsなどが出てきて、最近のものも対応されているところが垣間見えて面白かったです。実務でいろいろ経験してから、もう一回読みたい。
Clock Icon2020.08.07

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みなさんどうも、新卒エンジニアのたいがーです。

現在、オペレーション部 (通称:オペ部)で研修させていただきます。今週で、3週間が経過しました。

コンサル部からオペ部に研修部署が変わったのですが、思ったより時間が経っていてカレンダーを何回か数え直しました…早かったな…

オペ部での一つ目の研修は、ITILの本の輪読会でした。今回はその様子を書いていこうと思います!

まずは、"ITIL"、"輪読会"がどういうものかを見ていきましょう。

ITILとは?

Information Technology Infrastructure Libraryの略。

ITサービス管理のベストプラクティス集で、UK政府のガイドラインが元になっている。ITサービスを運用管理する上での国際的な標準となっています。

輪読会とは?

そもそも輪読会がどういうものかというと、"同じ本を読み、その内容についての意見交換をする会"のことです。ディスカッションすることにより、その本への理解をより深めるという目的があります。

今回は、各自自分の発表箇所だけではなく、全章を読むことが必須となっていました。ITILの本を読み、新卒メンバーとメンターの方々でディスカッションすることによって、ITILに関する知識や運用で大切なことを学習していきました。

テキスト

今回、私たちが輪読会をした本はITIL 4 A Pocket Guideです。

現在、オペレーション部での研修を行っている新卒社員は韓国人3名、ベトナム人1名、日本人1名(私)の計5人。話し合った結果、英語で書かれているこちらで輪読会を行うことにしました。

2007年にv3が発表され、オペレーション部の方が『アポロ13』に学ぶITサービスマネジメント 〜映画を見るだけでITILの実践方法がわかる〜の輪読会をされていた様子は江口さんがブログにされていたので、こちらからご覧ください。

「新卒メンバーにITILを教える前に、我々現在のオペ部メンバーもITILの理解をあらためて深めるべきでは」と考え、ITILの本を次の輪読会の題材として提案しました。

本当にありがたいですね…

実際のやり方

今回は、このような手順でやっていきました。

  1. それぞれの章の担当を決め、そこで書かれた内容を解説する資料を作成
  2. その資料を基に、各自発表しディスカッション

資料は、社内で使っているatlassianを使用し、"発表時に発表者が画面共有をしながら発表を進める"という形でした。

実際やってみてどうだったのか

今回の機会で"ITIL"を初めて知り、学習したので正直少し難しかったです。

輪読会に使用した本が英語で書かれていたものだったため、翻訳しながら資料を作成しました。日本語に翻訳すると、少し違和感のする単語も多く、日本語で資料を作るのに苦労しました。

日本人が日本語で説明するのでさえ難しい話を、外国籍の同期たちは外国語である日本語で説明していて、本当にすごいなと思います。

発表が終わったあと、クラスメソッドメンバーズにどのように適用されているのかをオペ部の江口さんが解説してくださいました。

"価値を考える"ということ

今回のITIL V4では、service value chainという考え方が軸となり存在しています。

輪読会でよく話に上がったのは、"クラメソの価値は何か"というものです。

ITIL V4になり、ITIL V3よりも価値を重視するように変わったようです。作った価値を基に、さらに価値を増やしていくやり方です。

これは、アジャイル開発や、CI/CD、DevOpsによるアプローチが出てきたことにも関係するでしょう。

各章の振り返りを行ったあと、最後に振り返りとしてKPTを行いました。

KPT

KPTとは、振り返りの方法の一つです。

その関連のことによって、Keep(よかったこと、続けたいこと), Problem(問題だと思ったこと)、Try(次から活かしたいこと)を出していきます。オフラインであれば、付箋等を使って行っていくそうですが、今回はattlasianにみんな同時に書き込んでいきました。中に挙げられていた項目を少しずつピックアップしてご紹介したいと思います。

Keep(よかったこと、続けたいこと)

  • 他のメンバーの資料の作り方を見ることができたこと
  • ITILの内容をクラスメソッドでどのように適用しているのかの解説から理解が深まった
  • 発表する分野が分かれていたので、自分が担当する部分に集中できたこと
  • 事前にその日の章を読んでいたことによって、説明を聞いていても内容が入ってきやすかった
  • 英語の文献から逃げないこと

他のメンバーの資料の作り方を見たことにより、海外メンバーが他の資料も調べていることを垣間見たり、表に書き換え見やすくしているメンバーがいたり、非常に参考になりました。

また、英語の方がやはり情報が多いので、もっと英語の本も読まなければなと改めて感じました。

Problem(問題だと思ったこと)

  • 資料が英語だったので、資料で英語と日本語の両方を書けばよかった
  • 事前にクラスメソッドメンバーズに関して知っていれば、より面白かった
  • 日本語での情報技術に関する資料を作るのが難しかった

日本語訳の時にうまく伝わらなかった時があったからこそ、日本語も英語も載せていればよかったなと思いました。

Try(次から活かしたいこと)

  • とりあえず、本は一度全て読むこと
  • 改めて、サービス自体の価値というものをしっかり考えてみようと思った

輪読会で発表を聞く前に該当部分を自分で本を読んでいたため、内容が入ってきやすかったので、こちらは今後も続けていきたいと思いました。

また、ITILを知り、サービス自体の価値というものを意識しながらいろいろな物事を見るようにしたいと思うようになりました。

輪読会のススメ

輪読会をするためには、他の人に説明できなければなりません。そのために、自分の担当部分を深く理解する必要があります。

また、一人で読むよりも義務感が生まれ、意識的に本を読むようになります。

みなさんもぜひ、"これ読まなきゃな〜"と思う本が放置されているのであれば、輪読会をされてはいかがでしょうか。

以上、たいがーでした。

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