BlackHoleを使って参加しているGoogle Meetの録画を行う

BlackHoleを使って参加しているGoogle Meetの録画を行う

Clock Icon2020.10.05

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こんにちは、CX事業本部の夏目です。

先日、Soundflowerを使ってGoogle Meetを録画するブログを書きました。
が、Soundflowerが次期macOS Big Surでも使えるかどうかがわからないし、たぶん無理じゃないかなぁと感じていたため、若干不完全燃焼でした。

そこで、BlackHoleを使った録画(録音)する方法を検証してみました。

今回使用するもの

  • BlackHole: 仮想オーディオデバイス。メールアドレスを入力すればインストーラーが手に入るし、Homebrew caskでインストールすることもできる。
  • Audio MIDI設定.app: mac標準のオーディオデバイスの設定等を行うアプリケーション
  • ブラウザ: Meetを開くのに使用する

BlackHoleのインストール方法については書きません。
GitHubのページを見てインストールしてみてください。
ごめんなさい。

録音準備

mac上で再生されている音声(Meetで相手が喋っている音声)と自分が喋っている音声をBlackHoleを使って一つにまとめます。

1. Audio MIDI設定.app を開く

Finderでアプリケーション -> ユーティリティ -> Audio MIDI設定.appを開く。

2. 録音するための機器セットを作成する

左下のプラス(+)アイコンをクリックして、「機器セットを作成」する。

使用するマイクを選択する。
「内蔵マイク」と「BlackHole 16ch」にチェックを入れる。
(よくわかってないけど、先に内蔵マイクにチェックした方がよさそう)
(Meetに内蔵マイク以外を設定している場合には、内蔵マイクの代わりにそっちを選択する)
(自分はRubix24を使用しているので、Rubix24を選択する)

「機器セット」という名前部分をクリックして、好きな名前に書き換える。
ここでは「ループバック入力」とした。

3. 音声をBlackHoleに渡しながら、自分も聴けるようにする

左下のプラス(+)アイコンをクリックして、「複数出力装置を作成」する。

「内蔵出力」と「BlackHole 16ch」にチェックをする。
(よくわかってないけど、先に内蔵出力にチェックした方がよさそう)
(Bluethoothセッドセットなど内蔵出力以外を設定している場合には、内蔵出力の代わりにそっちを選択する)

「複数出力装置」をクリックして好きな名前に設定する。
ここではループバック出力とする。

Meetで設定する

音声出力の設定はOS標準のものを、マイクの設定はMeetの設定を使用する。

1. OS標準の音声出力設定をループバック出力にする

Finderで アプリケーション -> System環境設定.appを開く。

サウンドを選択し、出力のタブで先ほど作成したループバック出力を設定する。

2. Meetの設定でマイクを指定する

Meetで使用する音声をループバック入力で指定したマイクと同じにします。

(Meetの部屋に入る前での設定方法)

(Meetの部屋に入った後での設定方法)

録画

Finderでアプリケーション -> QuickTime Player.appを開く。

開くファイルを訊かれるのでキャンセルして窓を閉じる。
左上の ファイル -> 新規画面収録画面収録の画面を出す。

オプションをクリックし、マイクとしてループバック入力を選択する。
保存先にデスクトップを指定する。
(録画が終わるとデスクトップに自動的に保存される)

選択部分を収録をクリックして、Meetの画面を選択する。

収録をクリックして、録画を始める。

必要なだけ撮ったら、右上のアイコンの停止ボタンを押すか、タッチバーの停止ボタンを押して録画を終了する。

デスクトップに画面収録 yyyy-mm-dd hh.MM.ss.movというファイル名で保存される。

注意点

選択範囲を収録しているだけなのでブラウザの位置を動かすと見切れる

今回の収録では選択範囲を収録しているので、その範囲内からずらせば見切れてしまう。

また、Mission ControlやLaunchpadを使った場合も写り込んでしまう。

まとめ

以上、BlackHoleを使ったMeetの画面収録方法でした。
色々試した結果、BlackHoleを使用する場合はAudio MIDI設定.appでミキシングするのが安定するみたいです。

おまけ

BlackHoleとLadioCastを使用する場合

こちらのページに従って、IDやチャンネル数が異なるBlackHoleを手動ビルドして追加する。

あとはこちらのページでSoundflowerを使っていた部分をBlackHoleに変えて、やってみるだけです。

ちなみに実際にやってみた感想なんですが、録画を開始するまではうまく動いたけれども録画を開始するとうまく動かなくなり音声が聞こえなくなる、という現象が何度も発生しました。

このときは、次の手順を踏むことで直ったり直らなかったりしました。

  1. macOSのサウンドの出力先を一旦別のものにする
  2. LadioCastの設定をすべてN/Aに設定する
  3. 再度LadioCastでミキシングの設定をする
  4. macOSのサウンドの出力先をもとに戻す

うまくいかないことが頻発してしまったため、LadioCastを使用する方式は諦めることにしました。

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