セッション会場に仕切りが無くても快適| Quiet Eventsによるサイレントセッション #reinvent

2019.12.24

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サイレントセッション

AWS re:Invent 2019 では、一部サイレントセッションという形式を取っていました。壁などの仕切りが無く、複数のスクリーンがある会場で、同時に複数のセッションをしたいとします。その時に、通常のマイク&スピーカーだと、隣のセッションの音声まで聞こえてしまいますが、マイクで話して個人に配布したワイヤレスヘッドフォンからのみ音声を出すことによって、対象のセッションの音声だけ聞くことができるようにしたセッションを、サイレントセッションと呼んでいるようです。

re:Invent 2019 のサイレントセッションの会場では、派手めに光るLED色のヘッドフォンが各椅子に用意されていていました。また、LEDの色は聞いてるチャネル(セッション)ごとに違い、数百人が薄暗い会場で利用していると、独特の未来的な雰囲気があります。

Quiet Eventsとサイレントディスコ

re:Invent 2019 で使っていたヘッドフォンを見ると、Quiet Events というレンタルサービスの製品でした。Quiet Events は2011年にサイレントディスコ(Silent disco - Wikipedia)と呼ばれる、ワイヤレスヘッドフォンを利用したダンスイベントを体験した創業者が、2012年に創業した会社です。(Press - Headphone Rental for Quiet Clubbing Parties and Silent Discos) サイレントディスコ自体は2005年以前から存在していたようで、ここ数年で日本でも多く開催しているようです。もともとは騒音の問題を解決するために、屋外のパーティでヘッドフォンを利用していたようですが、場所の自由度が増しただけではなく、現在ではコンパクトなワイヤレスヘッドフォン、多チャネル、高音質、LEDなどのテクノロジーと共に新しい体験 だという声もあって、とても興味を引きました。あぁサイレントディスコ体験したい。

Quiet Events はイベントの紹介から、ヘッドフォンのレンタル、ユースケースの提案から、ヘッドフォンをしっかり回収するためフローまでを紹介していて、ヘッドフォンを中心にした、総合的な体験を提供している印象でした。現在は北米のみの展開のようです。デバイスのみの販売もしているようです。(Buy Silent Disco Headphones)

サイレントセッションを体験してみて

もともと音楽向けということもあってか音質がよく、さらに密閉型のヘッドフォンなためか、かなり音声が聞き取りやすいと感じました。あとは、ワイヤレスなので一般的な同時通訳レシーバなどである、ケーブルの取り回しやノイズが地味に気になる問題もありませんでした。ただ、後半に締め付け(側圧)で痛くなる事がありましたが、総合的な体験として非常に満足でした。

日本では

同じ製品ではありませんが、同様のビジネスを展開している会社が日本にもあるようです。各種イベントやパーティに利用してみてはいかがでしょうか。