[レポート] A decade of API Gateway: Architecting the future of API Management #API314 #AWSreInvent

[レポート] A decade of API Gateway: Architecting the future of API Management #API314 #AWSreInvent

2025.12.02

セッションの概要

As organizations integrate AI agents with existing systems, they must revisit strategies for API building, management, and governance. This session demonstrates how AWS services and features help implement effective API strategies throughout the complete lifecycle, highlighting key considerations at each stage and tools available to ensure successful implementation. We'll cover practical approaches in API design, development, and management to address the needs of both traditional users and AI agents. You will learn real-world implementation patterns and tools that ensure successful API management and governance in environments where agents interact alongside human developers.

組織が既存システムに AI エージェントを統合する際、API構築、管理、ガバナンスの戦略を見直す必要があります。このセッションでは、AWS のサービスと機能を活用して、ライフサイクル全体を通じた効果的な API 戦略の実装方法を実演します。各段階における重要な考慮事項と、成功する実装を確実にするために利用可能なツールに焦点を当てます。従来のユーザーと AI エージェントの両方のニーズに対応するため、API 設計、開発、管理における実践的なアプローチについて取り上げます。エージェントが人間の開発者と共に連携する環境において、成功する API 管理とガバナンスを確実にする実例に基づいた実装パターンとツールを学ぶことができます。

  • Type: Breakout session
  • Level: 300 – Advanced
  • Features: Lecture-style
  • Topic: Application Integration
  • Area of Interest: Generative AI, Serverless
  • Role: Data Scientist, Developer / Engineer, Solution / Systems Architect
  • Services: Amazon API Gateway

API Gateway は、2015 年のリリースから 10 年を迎えたようです。
時代は変わりつつありますが、AI エージェントとの統合など、API という基盤は残り続けます。

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このセッションでは、AI 時代における API の計画・設計から公開・発見までのライフサイクル全体が紹介されました。特に、ここ最近の新機能について、この記事でも整理してみようと思います。

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設計と開発

Lambda や HTTP 統合からのレスポンスストリーミングが紹介されました。

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これにより、10MB を超えるペイロードの転送や、LLM の回答をトークンごとに即座に返すようなユースケースにおいて、最初のバイトが届くまでの時間を短縮しユーザ体験を向上させることが可能となりました。
Bedrock を呼び出すときのタイムアウトなどで困っていた方には朗報でした。

セキュリティ

ここでも比較的新しめの機能が紹介されました。

11月に発表された拡張 TLS ポリシーにより、TLS 1.3 の最小化や耐量子暗号のサポートが可能になりました。

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また、REST API のプライベート統合において、Application Load Balancer (ALB) を直接ターゲットとして指定できるようになりました。

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これまでは Network Load Balancer (NLB) を経由する必要がありましたが、この新機能によりアーキテクチャの簡素化、レイテンシの低減、コスト削減が可能になりました。

デプロイ

ルーティングルールを活用することで、URL パスだけでなく HTTP ヘッダに基づいてリクエストを振り分けることが可能です。

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これにより、バージョニング、制御されたロールアウト、A/B テストなどが容易になります。
Blue/Green デプロイが容易になったのも嬉しいニュースで、デプロイのリスク低減が可能になりました。

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運用・可観測性

CloudWatch の AI Ops 機能や Amazon Q を活用することで、ログの相関分析やトラブルシューティングを自然言語で行い、問題解決を迅速化できるようになりました。

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CLI と MCP の組み合わせも非常に強力です。

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API の発見と管理

Amazon API Gateway Portals は、AWS ネイティブのフルマネージドな開発者ポータルです。
複数の AWS アカウントにまたがる API を製品としてパッケージ化し、一元的なカタログとして公開できます。

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これにより、開発者は社内の API を容易に発見・再利用できるようになり、迅速な API の製品化を実現できるようになりました。

おわりに

「API は永遠である」としても、AI エージェントの台頭などにより、その基盤技術には常に進化と適応が求められます。
AWS では様々な新機能でこの変化を支え、開発者がインフラ管理ではなくイノベーションに集中できる環境を提供し続けているのだと改めて実感しました。

最新機能を活用し、次世代の API アーキテクチャを構築していきましょう。

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